まさか自分が“出産離婚”の危機に!? 初めての妊娠中に経験したつらい日々
4人の子をもつママライターの“優空”です。27歳で1人目を妊娠、出産しました。あの頃は初めての妊娠ということもあり、何をするにもとてもナーバスになっていたように思います。妊娠したことは嬉しいけれど、心身ともに大きな負担を感じていた私。次第に今までと変わらない生活をする夫がうらやましくなっていったのです。その気持ちからか、ついつい夫に強く当たる日々が続いていました。まさか、こんなことになろうとは…。
結婚をして、すぐに授かったことへの嬉しさ
20007年7月に籍を入れ、翌年の2008年の2月に妊娠が分かりました。学生の頃から生理不順で、自分は子どもができにくい体だろうと勝手に思っていました。それだけに妊娠が分かった時にはとても驚き、嬉しさは人一倍。「自分が“お母さん”になるなんて!」と嬉しさと恥ずかしさで一杯になりました。
もちろん夫も大喜び。「お互いにどんな親になる?」、「どんな風に育てようか」、「どんなかわいい子が生まれてきてくれるかな」…。子どもを授かった喜びを夫と分かち合いながら、話は尽きることがありませんでした。
妊娠で変わっていく自分と、変わらない夫の態度
妊娠が分かってから、“つわり”で気持ちが悪く横になってばかり。夫はそんな私を「大丈夫? ムリしなくていいよ」と心配してくれました。
やっとつらい“つわり”が終わり、自由に過ごすことができると思っていると、今度はおなかが大きくなって体に負担がかかるようになってきました。妊娠する前と同じように体を動かすことなんてできませんでした。お休みの日はお家でのんびりするしかありません。
でも、夫は土日になると友人たちと出かけていって、飲んだり遊んだりと相変わらず楽しそうに過ごしています。
そんな夫に、少しずつイライラを感じるようになった私。ちょっとしたことを口うるさく言ってしまったり、出歩く夫にキツく言ってしまったり…。ただ私のつらさを分かってほしかったのです。
怪しいメール発見…。なぜ、どうして?
そんな日々が続いたある日、何気なく見た夫のパソコンに怪しげなメールが…。
お互いのことを「〇〇ちゃん」、「〇〇君」と呼び合い、さらに私に嘘をついて残業だと言ったその日に、彼女とご飯に出かけているのを知ってしまったのです。
早速、夫に問いただしてみると、案の定白状しました。もう怒り爆発です。おなかが大きくなって思うように動けない私と、いつまでも変わりなく自由気ままに遊ぶ夫。
もう少しで私たちの初めての赤ちゃんが生まれてきてくれるというのに。どうしてこんなことをするのか訳が分からなくて、頭がおかしくなりそうでした。
怒りが止まらず…「私、帰らせていただきます!」
簡単に怒りがおさまるわけもなく、「こんな人と一緒にいたくない!」という気持ちで実家に帰ることにしました。夫の方からは謝りの連絡がありましたが、こちらからは数日間連絡をとることはありませんでした。
しかし、おなかには赤ちゃんがいます。「この赤ちゃんを私一人で育てられるのか」、「お父さんがいなくても大丈夫なのか」と不安な気持ちが押し寄せてきました。
そして私がこの妊娠で、夫にキツく当たっていたことに気づき始めました。夫が外で出歩いていたのは、「イライラしている私と一緒にいたくなかったからだ。」と思い、その気持ちを夫に話すことにしたのです。そして、和解しました。
話し合った結果、離婚まではいきませんでしたが、この時期のことは忘れることはありません。お互い全てが初めてで分かり合おうとしていなかったのだと思います。今ではお互いが歩み寄り、話し合うことで前に進むことができています。そして、あの時、離婚をしていなかったからこそ、今の子どもたちに出会えたのです。あの時違った選択をしなくて良かったと心の底から思います。
[優空*プロフィール]
ライターの優空です。夫と長女・次女・長男・三女の6人家族です。長女が9歳、一番下がまだ1歳と手のかかる年齢ですが、それぞれの今を楽しんで育児をしていけたらと思っています。過去は過去。明るい未来へ邁進です。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。