東邦チタニウム茅ヶ崎工場 メディアに初公開
東邦チタニウム茅ヶ崎工場(茅ヶ崎市茅ヶ崎)が2月26日、メディア向けに初めて公開された。
当日は集まった報道陣に対し、1953年に茅ヶ崎で創業し、現在はチタン、触媒、化学品の3分野を中心に事業を展開している同社の歴史、製品などについて説明が行われた。
軽く、強いうえに錆びないなどの特徴を持つチタンは世界的に需要が高まっており、同社の業績も堅調に推移している。特に茅ヶ崎工場は、航空機のエンジンや半導体向けに使用されるグレードの高い製品を製造しているという。
その後、報道陣はユニフォームやヘルメットを着用。チタンと塩化マグネシウムを反応させて「スポンジチタン」と呼ばれる製品に加工される前の状態を製造する工程などを見学した。約1000度に熱せられた容器が工場内を移動する際には離れた場所でも熱気が届き、報道陣から驚きの声が上がった。
現在、工場の公開は近隣の小・中学校などから依頼があった場合のみ。同社広報部は「一般市民向けの開催についても課題を抽出しながら検討していきたい」とした。