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黒石のこみせ通りで金継ぎ体験!

まるごと青森

黒石のこみせ通りで金継ぎ体験!

黒石市のこみせ通り内にあるストゼン+さんにて、金継ぎ体験をしてきました!

金継ぎとストゼン+

そもそも金継ぎとは…
壊れてしまった陶磁器を漆と金で修復する技法です。傷を無かったことにするではなく、その傷丸ごと受け入れ、模様に見立てて「愛しむ」素晴らしい文化です。金を使用することで新たに価値をつける点ではアップサイクルでもあります。

また会場である黒石市にあるストゼン+さんは昔「ストゼン百貨店」として地域の生活を支えていました。
平成27年に閉店してしまいましたが、焼き菓子店やシェアスペースなど新たな価値と共に生まれ変わった点では金継ぎ同様、アップサイクルと言えます。

なんだかここで金継ぎ体験することは偶然ではないような縁を感じました。

いざ体験!

今回はCASAICO代表の葛西彩子先生が講師として指導してくださいます。

具体的にどのような手順で完成したのか、お伝えしていきますね。

食器選び

まず持ち物はなんとほぼなし!事前に用意してくださった骨董品の中から自分の好きな食器を選びます。
どれも素敵で悩みましたが、今回は金山焼の素敵な小皿にしました。

この中から選んでいきます

君に決めた!

もちろん自宅にある欠けた食器やカップなどを持ってきてもオッケー!
参加者のほとんどの方が、素敵な思い出と共に大切にしているものを持ってきていました。

接着剤を塗る

そして葛西さんから説明を聞きます。
金継ぎとは何か、今回は自宅でもできるようホームセンターでも買える材料を使うことなど聞いたのち、作業の内容の説明を聞きました。
本当に簡単そうに見えるんですよね、説明を聞いているだけだと!
この時点では「なんだ私でもできそうじゃん!」と自信満々でした。

説明を聞く参加者たち

まず2種類の接着剤を混ぜかけている部分につける作業から初めてみましたが…難しい!!
多めにつけるとはみ出てしまうし、少なめにつけると次の削る作業ができない。

接着剤の扱いが難しい

なんとかつけ終え、乾くまでしばし休憩。
4人1組で作業をしているため、他の参加者の方とのおしゃべりしながら待っていました。

カッターで削る

次に乾いた部分を削っていきます。
これが本当に難しい!
元のお皿の表面とほぼ差がないように平らにしていくのですが、思う通りにカッターが動いてくれません…
力を入れないと削れない、だけど入れすぎるとえぐれちゃう…
葛西さんに手伝ってもらいながら、なんとか完成!

手を切らないように注意! 「とくさ」で磨く

今度は磨いていきます。
こちらの「とくさ」という草を使います。
会場の近くでも生えているほど身近な草ですが、やすり代わりになるとは知りませんでした。

これが乾燥した「とくさ」。水で戻します。

とくさのザラザラした面を使って磨いていきます 「カシュー」を塗る

ここで土台を整える作業は終わりです。
次からは補強していく工程に入ります。
まず本来であれば漆を使いますが、今回はカシューナッツからできた「カシュー」を欠けた部分に塗っていきます。
「絶対にはみ出さないこと!」という葛西さんの言葉を胸に刻み、慎重に塗っていきます。

独特な匂いのカシュー 金をかける

そしてついに!金の登場です!
なんと1g3万円もする純金を使用していきます!
参加者全員震えながら、カシューを塗った部分に金をかけていました。

真綿を使いながら金をかけていきます

無事に完成!!
純金を使用したからか、自分で愛情込めて修理したからか輝いて見えます!
金継ぎをしたからといって強くなったわけではないため、大切に使おうと心に決めました。

金継ぎ体験詳細

1月から3月にかけてまだまだこの体験会は開催されます!
少しでも興味を持った方はぜひ応募してみてください。
詳細はこちら↓

by瑞の富士

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