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【キラメキの連鎖】アルビレックスチアスクール「55歳以上クラス」密着取材!そこに咲く「健康+美=笑顔」

にいがた経済新聞

すそ野広い新潟のチアダンス界

サッカーのアルビレックス新潟、バスケットボールのアルビレックスBBなどの試合会場で活躍の姿を見る、アルビレックスチアリーダーズは日本で最初に生まれたプロのチアリーディングチームだ。その意味で新潟は「国内チアリーディングのコアエリア」と誇っても良いだろう。

現在アルビレックスチアリーダーズは第24期を数え、下部組織のアルビレックスジュニアチアリーダーズをはじめ、その下のアドバンスクラス(選抜)、アドバンスセカンド、レギュラークラスと育成システムが充実した。4歳からチアダンスを基礎から学べる場で、全県下に18の教室、800名を超えるスクール生を有する。

ひと昔前であれば、女子児童の習い事と言えばピアノやバレーといったところだが、今やその中に「チアダンス」が存在感を増しているということに隔世の感あり。

アドバンスクラスにもなると表現力も豊か、ダンスの技術も高い

チアダンスのすそ野の広さは、子供たちのみならず「大人の学び」としても波及している。アルビレックスチアリーダーズスクールには「イーリスクラス」「ヴィーナスクラス」など大人クラスがあり、「社会人になっても」「社会人になってから」チアダンスを学びたいというスクール生が月1~2回のレッスンに通っている。さらに「家族でチアダンスを楽しみたい」という「ファミリーチア」もあり、ここにはパパも参加している。

チアダンスは一般が考えるよりもずっと社会に浸透している。それは、人の潜在意識に必ずあるのだろう「頑張っている人を応援したい」「頑張っているから応援されたい」という意識の表れなのではないか。

今回取材に赴いたのは、新潟市の出来島校(新潟市中央区上近江12-20 DEKKY401内スタジオ)で開講されているアルビレックスチアリーダーズスクール・フェリシアクラス。

フェリシアクラスは、55歳以上アッパーミドル対象のチアダンススクールだ。

50代~70代まで、ひとりひとりのキラメキ

現在、フェリシアクラスには8名のスクール生が在籍。月2回のレッスンで月謝は2,970円~。現在のスクール生は全員女性だが、女性の募集に限定しているわけではない。

アッパーミドルからシニアにかけての習い事もいろいろだが、料理教室や生け花、着付け、英会話など街のカルチャー教室と同じ列からチアダンスを選択するなんて、考え方がアップデートされているではないか。

フェリシアクラスで教鞭をとるのはアルビレックスチアリーダーズのトップチームにも在籍した今村ちひろコーチ。この日もレッスン開始の時間が近づき、ひとりまたひとりとスクール生がスタジオ入りする。

本格的なレッスンに入る前に入念なストレッチから

スクール生はそれぞれ仕事を持ち、社会で活躍されている女性たち。チアダンスをはじめたきっかけは様々だ。

「アルビレックスのボランティアスタッフをしていてつながりができた」

「何か体を動かすことをはじめたいと思っていたときに見つけて」

「チアで学ぶ孫の送り迎えや応援をしているうちに、楽しそうだと思ってはじめた」

「スクール生の友だちに誘われた」

始めるにあたって道具を揃える初期投資がほとんどいらないのも良い(せいぜいでダンスに使うポンポンくらいだ)。

昨今の事情もあり、表現の仕方に気を付けなければならないが、皆さんかなり「若見え」する。おそらくそれは、レッスンを通じて体幹が強化されて普段の姿勢が良いからなのかもしれない。また日々の個人練習などで、均整の取れたスタイルが養われているのかもしれない。

ただそれだけではない、キラキラした輝きを感じるのは、やはり「表現者」としての「観られ方」が身についているからだろう。男性も女性も、老けない秘訣は「人の目を意識し続ける」ことだという。「観せる」は「魅せる」なのだ。

フェリシアクラスのレッスン生の中には、実際にアルビレックスの試合でパフォーマンスを披露している人も (アルビレックスチアリーダーズHPより)

スクール生はみな、フェリシアクラスで初めてチアダンスを学んだ未経験者。始めた時期が違うのでダンスの練度レベルも目標とするところも差異はある。ただ単に楽しみたいという方から、既にアルビレックスの実際の試合でパフォーマンスを披露している本格的なレベルの人もいる。

そうした中で皆、終始笑顔なのが印象的だ。本当に満点のキラキラした笑顔と笑い声。心から楽しんでいる。

基本動作の確認

揃った時の達成感、笑顔

レッスンは音楽を流しながらのストレッチから始まる。けが防止も当然だが、月2回のレッスンでストレッチの基礎が身に着くのもありがたい。バックに流れる楽曲も、チアパフォーマンスで使われるような華やかなもので、自然に気持ちが盛り上がってくる。ストレッチはかなり入念にやる。

前回までのおさらいを

次に音楽を止めてチアダンス特有のポージングを、技の名前を復唱しながらひとつひとつ確認。そしてまた音楽を流しながらコーチの後についてポーズを演じていく。体が慣れると少しずつテンポアップし、次は歩行しながら動作を行う。このあたりエアロビクスにも通じるところであるが、有酸素系の激しい動きというより、姿勢や体幹、バランスを意識した動きに思える。チアダンスのレッスンで鍛えられるのはまさにこの部分で、ひいては生活動作における効率的な体の動かし方などが養われる。

そしていよいよ、ポンポンを手にもって、前回まで練習してきた課題曲を踊る。前述したとおり個人の練度に差はあるが、それはそれで全くかまわない。おずおずと確かめながら、間違えながらダンスをする。それでも彼女たちは全員、キラキラの笑顔で、真剣ながらも実に楽しんでやっている。それは、初心者も、ある程度の熟練者も同じように。

スタジオには笑顔が溢れる

若い世代のようにキレッキレのダンスである必要はない。それでも何度か繰り返していると、全員の動作がピタッと合う瞬間がある。その時の達成感、高揚感といえば。これはジュニアのスクール生にも聞いたのだが、チアダンスの魅力はまさにこの瞬間、一緒にやっている仲間と踊って、動きがピタッと合う瞬間にあるのだという。チアダンスに没頭して、はじめてわかる喜び。

ピタッとそろった時の達成感が格別

およそ1時間のレッスン、スタジオ内は笑顔であふれている。間違っても皆で笑いあうし、ピタッと合えばなおさら盛り上がる。彼女たちの「若見え」のポイントは、こんなキラキラの笑顔なのかもしれない。

今村ちひろコーチ

レッスンを終えた後、今村コーチに話を聞いた。

「初めてやる人にとって、チアダンスは絶対に難しいものだと思います。だからゆっくりやります。皆さんの笑顔と楽しい雰囲気でも伝わったかと思いますが、『できないこと』も楽しいんですよ。もちろんそろった時のかっこよさ、達成感は格別です」

たしかに、月2回のレッスンで無理なく進められ、これだけ楽しそうにキラキラの笑顔になれるのなら、55歳からのチアダンスは間違いなく選択肢のひとつだ

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