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相模原市 DX活用し採用強化 メタバースオフィスを導入

タウンニュース

メタバース・オフィスの画面

行政・民間を問わず人材不足が深刻な課題となっている中、相模原市は人材獲得に向けて、職員採用に関する取り組みを強化している。今年3月には、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用した新しい採用情報サイト「メタバース・オフィス」を開設した。情報発信の強化と採用活動のDX化を図ることがねらい。

政令市では初の試み

市の採用活動について担当者は「民間と同様、雇用の流動化や受験者数の減少もあり、人材確保は課題となっている」と話す。従来は採用に関するパンフレットを作成していたが、若い世代への情報発信強化やDX化の観点を踏まえ、メタバースを活用したサイトの開設に至った。ペーパーレスの新しい採用情報サイトの開設は、政令市では初の試みという。

メタバース・オフィスでは、インターネット上の仮想空間に設置された2D空間から、説明会や採用試験などの最新の情報が発信される。市の庁舎をリアルに再現した3D空間では、利用者が庁舎内を自由に見学できるほか、空間内に設置された動画などを見て働き方をシミュレーションすることも可能。3D画像によるフロアの再現は、サイトを開発した「株式会社ネオキャリア」では全国初の試み。

利用者がメタバース上でアバターを介して職員や他の利用者と交流することもできる。現在は月に一度職員が常駐し、気軽に質問できる機会を設けている。市の担当者は「まだ始まったばかりで数は多くないが質問は来ている。運用していく中で回数や方法を検討していく」と話している。

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