「いよいよシーズン終盤か」 大阪南港メバリング釣行で25cmメバル2尾を好捕
そろそろメバリングも終盤を迎えようとしている。梅雨まで残る群れもいるが、狙って釣るなら5月末までが最後のチャンスだろう。筆者もこの春はまあまあの感触を得ている魚ではあるが、まだ久々の尺メバルは出せていない。なんとかならないか。あきらめずに挑んだ雨中の大阪南港の釣りをレポート。
大阪南港でメバリング釣行
釣行日は5月11日、大阪南港のシーサイドコスモに向かった。この日は昼は晴れ、夕方から小雨という天気で、昨晩も雨が降っていたので海の状態はあまりよくないと思われた。到着すると、風はほとんどないのだが、予報通り小雨がぱらついてきてうっとうしい。
まだ日が残っている時間はワームを沈めて釣っていたが、たぶんカサゴだかキビレだかが突いてくるだけでノセきれなかった。今年は夕方のメバルというものを、一切釣っていないことになる。
別に夜になると釣れるのだからいいのだが、デイの釣り方もあるのに、ちょっとナイトメバルにこだわりすぎているようだと自分を客観的に見る。
雨風でキワが釣れない
この日何が辛かったかといって、キワの浮きゴミである。途切れる一帯もあるのだが、べたーっとキワに満載状態で、非常に釣りにくい。堤防際はメバルの一級地だけあって、ここが釣れないと大変アゲインストである。翌日からの雨風、そして風向きが西で折悪くこの西向きのこの堤防にゴミが寄ってしまっているのだ。
プラグに切り替えてキワから離しつつ釣っていくのだが、どうしても浮きゴミを拾ってしまう。ここで一度、足元を攻めるのはあきらめた。いい感じに潮がよれている場所を見つけて、そこにルアーを漂わせるように釣っていく。早速アタリがきた。ピピピとアタる。
25cmメバルを手中
ルアーをかえると、1尾目は簡単に反応した。25cmちょっと。当たり前みたいに釣っているが、なかなか良い型である。しかし、一応私自身が目標としているところの30cmには遠く届かないサイズだ。
小雨が降りそぼる中、カッパのフードを頭にかぶせて、押し黙って釣っていく。こんなサッパリな状況を嘆いていても仕方ない。キープ・キャスティングだ。投げていなければ魚は釣れない。少しでもスレたと思ったら、すぐにルアーをかえる。ローテーション、ローテーション。
しかしここから次の魚がつくまで、実に2時間弱の時間が空いた。普通なら心が折れるような沈黙の時間だったが、この日の私は粘り強かった。次にメバリングの時期がくるのは、半年以上先になる。今年は思うように春アジも釣れてくれないし、どうしてもこの日のうちにメバルを釣れるだけ釣りたかったのだ。
最終釣果
2時間粘った価値なく、というのも何だが、サイズはやはり25cmちょい。なかなかこれ以上は大きくならないみたいだ。尺メバルは幻か。一度この手にして、見ているだけ、想いは強くなる。しかしこの日はここで退くしかなかった。
合計3時間超。長いこと釣ったものだが、数は2尾。さすがにシーズン終盤、そろそろ無理があるか。
帰りは満員電車に揉まれる
シーサイドコスモは大阪メトロ中央線・ニュートラムの「コスモスクエア」直結なのだが、実は最近万博でこの先に一駅「夢洲駅」が新設された。前回コスモにきたときはそうだったが、夢洲で乗車する人たちですでに電車は満員状態。私も雨に濡れた体とリュックを押し込んで、窮屈な帰り道となった。
万博後にはカジノができることが既定路線らしい。頼むから、ちょっとだけ釣り人のためのスペースを作ってもらえないものだろうか?カジノを解禁するなら、釣りだってもうちょっと優しく見てやってほしい。何もかもを禁止にすればいいものではない、と満員電車の中でため息交じりにつぶやく気分だ。
<井上海生/TSURINEWSライター>