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「ATMから黄色い紙が出るまで」還付金詐欺で270万円被害 名張の60代女性

伊賀タウン情報YOU

名張署庁舎=名張市蔵持町芝出

 三重県警名張署は7月3日、名張市の60代女性が還付金を名目に現金約270万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。同署が特殊詐欺事件として捜査している。

 同署によると、6月30日午前、女性宅の固定電話に市役所医療保健課の職員を名乗る男の声で「医療保険の還付金があり、3月に書類を郵送したが届いていないか」「書類の再発行の手続きをする」などと電話があった。ATMで書類の再発行ができると説明され、女性は市内の金融機関のATMで電話の相手の指示通りに番号を打ち込むなどし、6月30日から7月2日までの間に計5回にわたって現金を振り込み、だまし取られた。

 操作する度にATMからは白い利用明細が出てきたが、電話の相手からは「黄色い紙が出る。もう一回やり直して。白いのはエラーなので、ごみ箱に捨てて」などと言われ、繰り返し操作を指示されたていたという。

 女性は相手を信じ込んでしまっていたが、通帳の残高が減っていることに気付き、金融機関の職員に相談。金融機関が同署に通報し、被害が発覚した。

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