人から恐れられているイメージを抱かれがちな「土星」の真の意味とは!?西洋占星術の基本!10天体を知ろう!【一番わかりやすい はじめての西洋占星術】
土星
生きる上での課題や試練の傾向を示し
限られた中で生き抜くすべを授ける
象徴するキーワード
勤勉さ/ルール/制限/試練/縮小/時間/計画性/努力と忍耐/克服すべきテーマ/年配の人/威圧的な存在/政治家
土星はその人や対象にとっての「難しい、苦手だと感じるもの」「抑制され、努力して克服すべきもの」を表す天体です。試練や忍耐のイメージで恐れられ、敬遠されがちですが、むしろ土星は「積極的に取り組めば、人としてレベルアップできる!」という要点を示しているとも言えるでしょう。また土星は、一つの星座に約 2.5 年ずつ滞在し、12 星座を 28 ~ 30 年周期で一周します。そうして「土星が自分の出生図の土星の位置に戻ること」は「サターンリターン」と呼ばれ、価値観が大きく変化する人生上の転機として重要視されています。
土星が 牡羊座 にある
自分のよさと未熟さを認めるところから
「自分の考えや思いを面と向かって主張すること」「時にはそれのために人と真剣に争うこと」に恐れや不安を抱く傾向がある人。自分の意見は受け入れられないと感じやすく、特に目上の世代には反抗的な態度を取りがち。助言を批判と受け取りやすい面もありますが、そこであえて耳を傾け、心を開くことで精神的に成長していきます。忍耐強さを養いましょう。
土星が 牡牛座 にある
今に固執せず自分の可能性を信じて
生活や経済面の安定を過度に気にして不安を覚えやすい人。必要以上に節約や貯金などを重要視し、状況が変わって何かを失うことを恐れます。新しい挑戦や冒険を避ける傾向も。また生活面でのこだわりも強く、食べすぎや飲みすぎなどの習慣を変えることも苦手でしょう。ただ実際には、一度何かを失って再び得るまでの経験で精神的に成長していきます。自分を抑圧しすぎないで。
土星が 双子座 にある
よく見よく考え自分らしい表現を見つけて
「面白がって推測でうわさする」「自分の印象だけで人を決めつける」など、軽率な興味本位のコミュニケーションに抵抗を感じる人。特に若いときは、自由に話せない、自分の気持ちを柔軟に伝えられないと感じることが多いかも。年齢を重ね経験を積むことで、自分の考えや理論を的確に表現できるようになるでしょう。実用的な学問や理論的な会話、言葉選びにセンスや才能があります。
土星が 蟹座 にある
人と自分の適切な距離感を学んでいこう
家族や親しい相手を大事にするあまり、それ以外の他人を警戒し排他的になる傾向があります。その傾向が強まると「友だちができにくい」「好きな人を束縛し、支配したくなる」という一面も。背景には愛情面の不安があり、愛を失うことを恐れ、愛されることを過度に求めます。また、愛情深さゆえに家族を重荷に感じる場合も。自分の心を受け入れつつ、同時に自分を客観視することが必要です。
土星が 獅子座 にある
本物の自信を獲得するために行動を
「抑圧的な状況にいるために、自分を自由に発揮できない」と感じやすい人。親や教師、自分の育った社会に対し反抗的になりやすいかも。人に認めてもらいたい欲が強いので積極的に自己主張しますが、いざとなると気持ちが萎縮し、なかなか自信につながりません。大勢で組むチームや組織は苦手。思い切って挑戦し、本物の自信を得て、自分で自分を認められると理想的。
土星が 乙女座 にある
等身大の自分を見つめ受け入れる努力を
几帳面で常識やルールからはみ出すことを過度に恐れます。「必ずルールを守らなくてはいけない」と育てられるケースもあり、その結果、完璧主義が高じて自分や周囲にも厳しくなりがち。失敗や人の期待に応えられなかった経験が尾を引き、体を壊すことも。そういう経験を経て、「人は完璧である必要などない」「ありのままの自分や人を愛していこう」と学んでいくでしょう。
土星が 天秤座 にある
「私は私をどう見る?」の視点を体得しよう
「人から自分がどう見られているのか」を過度に気にし、対人関係でストレスをためやすい人。「社会的にいいとされる態度を守る」「無難な態度に終始するので関係が表面的になる」「自分の容姿や態度を気にしすぎ、コンプレックスを抱く」といったことになりがちです。結婚に不安を覚えやすい傾向も。人とかかわる経験を重ね、真の自分らしさを体得することが課題でしょう。
土星が 蠍座 にある
「すべての経験に意味がある」という人生を
悲観的な人生観を持ち、失敗やトラブルに対し「運命だった」と思いやすい人。その結果、行動を起こすことに対し過度に慎重になり、大事な機会を逃してしまいがち。人を信じることにも恐れを感じやすく、嘘や裏切りなどのネガティブな経験をいつまでも忘れられません。本来は情熱的な人なので、自分を抑えすぎず気持ちを表に出し、行動を重ねることで不安をコントロールできるでしょう。
土星が 射手座 にある
型にはまらない個性をまず自分が理解して
探究心が強く学究的な気質ですが、既存の学校制度や学歴に関するスタイルには適応しにくい人。「頭はいいが学歴は低い」「技術はあるが試験に受からない」「経験値のわりに地位が上がらない」などです。漠然としたコンプレックスを持ちやすく、自由に学び冒険してみることを避ける面も。経験から学び、より自分を解放することで、適性に合った道を選び取ることができます。
土星が 山羊座 にある
「自分の心が本当に望むもの」に正直に
社会での義務を重要視し、強い野心を持って目標を達成しようとします。実務能力に長け、努力家で忍耐強く、富や地位を得ますが、プライベートは犠牲にしがち。自分の損得には敏感なものの、人の苦難には無関心な利己的な面も。基本は悲観主義者で、恐れが原動力となり自分を駆り立てますが、「幸福や安心のために真に必要なものは?」を問いかけることも必要でしょう。
土星が 水瓶座 にある
愛すべき環境、関係性を見つけていって
古い社会や習慣に対し批判的で、それに煩わされたくないという気持ちの強い人。真面目で向上心がありますが、自分らしくいたいという思いが強く、集団にはなじみにくいかも。長期間の旅に出たり一人で山奥にこもったりする場合も。ユニークであるがゆえに、孤独になりやすい傾向が。気持ちの折り合いをつけ、社会で人と深くかかわることで自分の才能を発見するでしょう。
土星が 魚座 にある
感性を生かす強い心と体の獲得が課題
純粋でデリケートな感性を持ちますが、それがゆえに傷つきやすく人生を悲観しやすいです。「社会の矛盾や嘘で深く悩み、未来への希望を持てなくなってしまう」「人に対して過度に配慮して言うべきことが言えず、犠牲を強いられる」という人も多いかも。悩んだ結果、体調を崩すこともありそう。心理学など学ぶことを通じて、客観的に自分や人を見る力をつけることがおすすめです。
【出典】『一番わかりやすい はじめての西洋占星術 』著:アストロカウンセラー・まーさ