桜台小PTAバンド 20年 節目のコンサート 公会堂で8月24日
横浜市立桜台小学校のPTAを主体とする吹奏楽クラブ「桜台小学校PTAバンド」(登健太郎代表)が結成20周年を迎え、保土ケ谷公会堂で8月24日(土)、サマーコンサートを開催する。
「PTA会員の交流の場としてバンド活動なんかいいですよね」――。
今から20年前の2004年、当時の同小校長からの提案がきっかけとなり「桜台小PTAバンド」は結成された。当時のメンバーは約30人。現在では、同小PTAのOB・OGや同小の卒業生を中心に形成される地域バンド「Cherryband」と交流しながら、学区内の自治会、老人ホーム、障がい者施設で演奏活動を続けている。
「ありがとう」届ける
結成以来続けてきた年に1度のサマーコンサートに両バンドが出演する。節目となる今年のテーマは「20周年大感謝祭」。「20年目のありがとうコーナー」では『アイノカタチ』『糸』『ありがとう』などの演奏を予定しており、これまでバンドを支えて応援してくれた教職員、PTA、地域住民らに「ありがとう」の気持ちを届ける。同バンドの登代表によると、ここ20年で放映されたNHK大河ドラマのテーマメドレー(サマコンバージョン)は、「真田丸」「龍馬伝」「風林火山」などのテーマ曲のいいとこどりで、ダイナミックな編曲になっているという。
校長ほか教職員も
サマーコンサートの定番になっている全校児童から募集したダンサーによる「キッズダンスコーナー」や児童と大人たちが一緒に演奏をする「ブラスキッズ×PTAバンドコーナー」は、子どもたちと音楽の楽しさを分かち合う大切な場となっている。また、校長をはじめとする現役教職員が熱唱・熱演で参加する。
創立当初からメンバーに共通しているのは「音楽が好き。楽しみたい」という思い。楽器を演奏できなかったり、楽譜を読めない初心者でも音楽を楽しみたい思いを持つ人であれば受け入れてきた。それを可能にしているのが創立発起人の一人でプロの音楽家である藤川典子さん。音楽監督としてメンバーのレベルに合わせた編曲や楽譜作成を行っている。
藤川さんは「多世代でコンサートを楽しむサマーコンサートは皆さんの応援があって続けてこられた。感謝したい」と話す。また、登代表は「これまで先輩たちが維持してくださった貴重な地域のコミュニティーをさらに発展させていきたい」と語った。
当日は午後2時開演(1時30分開場)。入場無料。コンサートに関する問い合わせは、同小【電話】045・341・6848(柴副校長)。