吉村界人(「地面師たち」)×三河悠冴(「Cloud クラウド」)今もっともHOTな若手俳優たちの競演!『Welcome Back』
「第40回ワルシャワ国際映画祭」へ正式出品された川島直人監督(『高崎グラフィティ。』)の最新作『Welcome Back』が、2025年1月10日(金)より公開される。このたび、各界の著名人から絶賛コメントが到着した。
ボクシングを通して見えたのは、本物の強さだった—
本作は、粗暴だがヒールとして人気の新人ボクサー・テルと、テルの強さを誰よりも信じている純粋無垢なベン、この2人の男の強い絆とやがて変わりゆく関係性を、圧巻のファイトシーンで描くボクシングロードムービー。キャストは、話題沸騰中のNetflixドラマ「地面師たち」出演の吉村界人、黒沢清監督最新作『Cloud クラウド』出演の三河悠冴、そのほか、遠藤雄弥、宮田佳典、優希美青、松浦慎一郎、テイ龍進、菅田俊ら実力派たちが顔をそろえた。
新人王最有力候補のボクサー・冴木輝彦(通称:テル)と生まれつき記憶力に長けているがコミュニケーションが苦手な友原勉(通称:ベン)。 二人は同じ団地で兄弟のように育った。 ベンはテルを真似てシャドーボクシングをしていられるだけで幸せだった。 ベンにとってテルは憧れで、絶対だった。だが、そんなテルが新人王決定戦で北澤に負けてしまう。しかし、敗北後も、テルは何事もなかったかのように、あっけらかんと振る舞う。ベンにも変わらず優しく接するが、テルの生活は少しずつ荒み、遊び呆ける日々。まるでボクシングなど初めから興味がなかったようにすら見えるその姿が、ベンを不安にさせた。憧れだったテルを、たった一度の敗北により失ってしまったのだ。そんな喪失に耐えられないベンはある日、テルのグローブを持ち出して、「テルは負けない」「テルは負けない」と何度も呟きながら宿敵・北澤に復讐を誓い、歩き始める。
<コメント>
森田まさのり(漫画家)
気持ちの置きどころがわからない複雑な感情は、敗北を知ってる者には共感しかない。暗澹たる思いがこみ上げる。それでも確かに魂の震える瞬間を見た。いや、そんな事より圧倒的なファイトシーンの説得力よ!僕もこんな漫画が描きたい!
永野(お笑い芸人)
大手ホリプロの芸人として周り(ほんの一部)から天才奇才とおだてられる。28歳の夏に突然クビになる。過去の人になる。暗闇に住む。人生から逃げる。無駄な時間を過ごす。いつかウェルカムバックされたいと妄想する。死にたくなる。そんな事を思い出しました。涙が出ました。
大田ステファニー歓人(作家)
テルは負けない。ベンもその強さを支えにしてきた。でも決着のあとは必ずリングの外で生きることになる。タイトルバックが出た時、現実は勝ったり負けたり以外の時間がほとんどだよな、って感じました。
宇野維正(映画ジャーナリスト)
「日本映画界、ボクシング映画好きすぎ」とこれまでよく書いてきたが、『Welcome Back』は何よりも心が引き裂かれるような「兄弟」の映画だった。一人では抱えられない人生の空虚さと、誰かのために生きることの困難さ。寒色が強調されたクールな画と客観的なカメラが、観る者を心地よく突き放してくれる。
『Welcome Back』は2025年1月10日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開