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「もう限界…」妻と両親の介護で心が崩壊。鉄工所を廃業した私に襲ったさらなる悲劇【体験談】

シニアカレンダー

30年間、地方で鉄工所をひとりで経営してきました。しかし12年前、妻の父が胃がんを患い、その後すぐに妻の母も脳梗塞で倒れました。妻は懸命に両親の介護を続け、私も仕事の合間を縫って支えていました。

家族のピンチが重なり限界に

ところが、無理がたたって今度は妻自身が倒れてしまい、私は仕事をしながら、妻と義両親の世話をすることになりました。仕事と介護の両立は想像以上に厳しく、やがて自分の両親も高齢者施設に入所することになり、心労が重なっていきました。

次第に精神的に追い詰められ、ある日、自分でも信じられないほど気持ちが沈み込み、病院でうつ病と診断されました。さらに、仕事も激減し、長年続けてきた鉄工所を閉じざるを得なくなりました。

生活のために再就職しましたが、うつ状態を抱えながらの職場環境は厳しく、周囲との人間関係もうまくいかず、ハラスメントのような言動も受け、孤立していきました。

まさかの転落事故に…

そんなある日、自宅工場での作業中に脚立から転落し、意識不明のままICUに運ばれました。「もうだめかもしれない」と思うほどの状態でしたが、奇跡的に命を取り留めました。

診断は頚椎損傷。車椅子生活も覚悟しましたが、必死にリハビリに励み、1カ月後には自力で歩けるまでに回復できました。

まさか自分の身に起こるとは

現在は、体調と相談しながら仕事を続けています。再び社会の中で生きていくことは簡単ではありませんが、それでも少しずつ前を向こうとしています。

まさか自分がうつ病になるとは思ってもいませんでしたし、父の跡を継いでやってきた鉄工所を閉じることになるとも考えていませんでした。今でも、あの苦しかった日々の記憶は心に残っています。

まとめ

人生には思いもよらないことが次々と起こります。世の中には、自分よりもっと大変な思いをしながら生きている人もたくさんいるのだろうと思います。けれど、「なぜ自分が」という気持ちはなかなか拭いきれず、生きていくこと自体がつらく感じることもあります。それでも、こうして歩き出せた今、自分にできることを少しずつやっていこうと思っています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者:山田健太/60代男性・パート

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)

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