奈良から全国を目指せ!フロンティア精神あふれるフェンサー/フェンシング 堀内 信吾さん
奈良で活躍する“奈良もん”
今回は、フェンシング選手 堀内信吾さんをご紹介!
今夏のパリ五輪において日本代表が金メダル2個を含む5つのメダルを獲得したことで注目を集めるフェンシング。日本ではマイナースポーツとされるが、今大会の大躍進でさらなる競技人口増が期待されている。過去においても五輪をきっかけに競技を始める人は多く、堀内信吾さんもその一人。
堀内さんが競技を始めたのは高校生の時。中学生まで取り組んでいた柔道を辞め、高校から始めて活躍できる競技はないかと探していた時に、ロンドン五輪での銀メダル獲得を見て競技を始めた。
当時県内には部活動が2校しかなく近畿大会や全国大会への出場はそう難しくなかったが、外へ出ると全く歯が立たなかったという。「県外では小中学生から競技を始め、中高一貫校などで経験を積んだ選手が多く、動きが早すぎて全く見えませんでした」。それでも試合を重ねていくうちに戦えるようになり、近畿3位の成績を残すまでに成長した。
愛媛国体(2017年)での様子/攻めの姿勢を崩さないパワー満点のプレーが持ち味です!(写真右が堀内さん)
【フェンシングの主なルール】
1ピリオド3分の3ピリオド制で15点先取。3ピリオド終了時に両者とも15点を取れない場合は得点の多い方が勝利。団体は9試合でトータル45点先取。 フルーレ 有効面が胴体のみ。攻撃の優先権がある。 サーブル
有効面が上半身。「突き」に加え「斬り」もある。攻撃の優先権がある。
エペ 堀内さんのメイン種目がコレ! 足の裏を含む全身が有効面。優先権はなく、同時突きは両者に得点が認められる。 「相手の戦法や試合展開など状況に応じて作戦を考えながら駆け引きをするのが楽しくて」と話す堀内さん。大学はフェンシング部のない天理大学へと進学したが、関西を中心に学外各地の練習場へ足を運んで競技を続けた。大学の制度を活用し、発祥国フランスへ留学もした。「日本では大柄なヨーロッパ勢に対抗するための技術を磨きますが、フランスではシンプルに王道の攻め方を教わりました。1か月間の短期でしたが、今の攻めるプレースタイルに大きく影響しています」
現在は大阪府で教員を務めながら、大阪と奈良の2拠点で活動する。奈良県は競技人口も少なく練習環境も整っているわけではないが、「奈良からでも近畿・全国が狙えるということを伝えたい」という思いで現在も奈良県を練習拠点に置いているという。
本年はエペ種目において、県勢では30年以上ぶりとなる近畿1位での全日本選手権出場が決定。10月の佐賀国体にも出場する。「奈良県代表として1回でも多く全日本に出て入賞、優勝することで県内の競技発展に繋がれば。また教員として働く身として部活動に取り入れる学校が増えるような取り組みにも力を入れていきたい」と堀内さん。
京都府や和歌山県など近隣にも強豪自治体が揃う中、奈良県のお家芸へと発展するきっかけとなれるか、今後の活躍に注目だ。
【練習案内】
日時/毎月第1、第3日曜 13:00~17:00 場所/橿原市立曽我川緑地体育館ほか 会費/1回500円 小~大学生は無料、社会人は3回まで無料(スポ安保険別途徴収)