幻の“尼いも”を使ったスイーツも販売!尼崎の秋の恒例行事「尼芋奉納祭」に参加してきた 尼崎市
秋になると食べたくなるさつまいも。尼崎市の恒例行事である、伝統野菜「尼いも」の収穫をお祝いする「尼芋奉納祭」に参加してきました。
「尼いも」は江戸時代から尼崎南部で栽培された野菜で、工業化や台風により一度は絶滅したのですが、地域住民が力を合わせて復活させた伝説のさつまいも。
開催場所はだんじり祭りで有名な『貴布禰神社』で、阪神尼崎駅からは徒歩約14分。開催時間は10時から12時まで、10時から30分間行われる「奉納神事」は誰でも参加でき、それが終わり次第「尼いも」を使ったスイーツなどが販売されます。
筆者も神事に参加させていただくことに。普段こうした神事に参加する機会がないので、自然と背筋が伸び、良い緊張感に包まれました。神事では、お祭に参加するお店が作った「尼いもスイーツ」の奉納や説明も行われました。
途中、尼崎・三和市場の町おこしキャラクター「ガサキングα」も登場。多くの人がカメラのシャッターを切る様子に、人気のほどがうかがえました。
今回奉納されたのは、貴布禰敬神婦人会の「芋ごはん」や育成調理師専門学校の「ポタージュ」「デニッシュ」、コーヒーロースター百万両の「カヌレ」、濵口商店の「尼いもミルク」、焼き芋スタンドRiccioの「焼き芋」など。
まずは無料で試飲可能だった『濵口商店』の「尼いもミルク」をいただきました。
ペースト状にした尼いもにてん菜糖とミルクを合わせたドリンクで、尼いもの優しい甘さを味わうことができました。
次に今年で3度目の参加だという『コーヒーロースター百万両』のブースに立ち寄り。神社のすぐ近くにお店を構えており、自家焙煎のコーヒーや焼きたてのカヌレが人気です。
この日は限定の「尼芋のカヌレ」や「尼芋のクッキー」などを販売されており、例年すぐ完売してしまうという「カヌレ」をいただきました。
神社から提供してもらった貴重な尼いもをつかった「カヌレ」は中はもっちもち、外はカリカリ。中には尼いもがゴロゴロと入っていました。毎年人気というのも納得の味わいです♪
次に向かったのが『焼き芋スタンドRiccio』。こちらは昨年から祭りに参加されており、お店は武庫之荘にあります。
同店のスイーツは自社農園で育てた尼いもを使用されており、普段は焼き芋やシェイク、さつまいものスイーツを販売。今回はお店でも人気の商品に尼いもを入れた「お芋のワッフル」をいただきました。
手のひらよりもはるかに大きなサイズのワッフルの中に尼いもがたっぷり入っており、かなり食べ応えがあります。さつまいも好きの筆者の小学生の娘も「美味しい♡」と唸るほどの一品でした。
今回神事から参加させていただき、たくさんの方の努力によって尼いもが復活したことを知り、美味しいスイーツも食べられて感謝の気持ちでいっぱいになりました。これから毎年家族で訪れたくなる行事のひとつになりそうです。
2025年の開催概要
2025年10月26日(日)
10:00~12:00(奉納神事は10:00~10:30)
場所
尼崎貴布禰神社
(尼崎市西本町6丁目246)