ダイソー発!「キャンプマルチグリドル」は買い?大小2種でキャンプ飯に挑戦&検証!
幅広いキャンプ料理が作れることで大人気のマルチグリドル。お手頃価格でかゆいところに手が届く商品を次々とヒットさせている、100円均一ショップ大手のダイソーからも「キャンプマルチグリドル」が発売されました。
いろいろなメーカーから出ているマルチグリドルですが、そのサイズや性能もさまざまです。今回はダイソー発の「キャンプマルチグリドル」2種を使って実際にキャンプ料理を作り、その特長や使い勝手を検証してみました。
サイズは大・小2種類
500mlペットボトルと比較。重量:実測値
ダイソーの「キャンプマルチグリドル」のサイズは、直径25cm(税込1100円)と20cm(税込770円)の2種。素材は軽量で熱伝導率のいいアルミ合金、表面にはこびり付きにくいフッ素樹脂塗装がなされています。
使用できる熱源は?
ダイソーの「キャンプマルチグリドル」で使用できる火器は、ガスコンロ一択です。IH、シーズヒーター、ハロゲンヒーター、エンクロヒーター、ラジエントヒーターには使用できません。
ガスボンベの過熱に注意!
アウトドアなどでガスコンロを使う場合に注意が必要なのは、ガス缶の過熱事故です。マルチグリドルが発する輻射熱がガスボンベにかかり続けると、内部のガスが膨張し、爆発を招く恐れがあります。
Φ25cmの場合・SOTO「レギュレーターストーブ Range(ST-340)」
Φ20cmの場合・SOTO「レギュレーターストーブ Range(ST-340)」
キャンプ用として人気のあるシングルバーナー、SOTOの「レギュレーターストーブ Range(ST-340)」にマルチグリドルを乗せてみた写真です。25cmと20cm、両方ともガスボンベの上にグリドルが被っています。このまま使用するのはとても危険です!
マルチグリドルがボンベに被らない火器を使おう
ダイソーの「キャンプマルチグリドル」で使うガス機器は、マルチグリドルがガスボンベの上に被らない機種を選んでください。横幅に余裕がある、イワタニの「タフまる」シリーズや、ガスボンベとコンロ部分がホースでつながれている分離型バーナーなら安心して使用できます。
イワタニ「タフまるJr.」使用
SOTO「ストームブレイカー(SOD-372)」使用
それでは、2種のマルチグリドルを使って、かんたんで美味しいキャンプ料理をご紹介していきましょう!
直径25cmで作るキャンプ料理3種
いい型のアジが釣れたら「マアジのアヒージョ」
【材料(1~2人分)】
・中型アジ 1~2尾
・インゲンまたはアスパラガスなど 3~4本
・ミニトマト 4個
・ブナシメジ 1/2パック
・ニンニク 1かけ
・パセリ 1枝
・アウトドアスパイスまたはアヒージョの素
・塩コショウ 適量
・オリーブオイル 適量
【作り方の手順】
手順①
・アジは頭、ワタ、ゼイゴを取って3枚におろし、身に十字の切れ目を入れる
・インゲンは1/4にカットする
・ブナシメジは小房にほぐす
・ニンニクは半分に切ってつぶす
手順② 切った材料をマルチグリドルに並べ、オリーブオイルをひたひたに入れる
手順③ 好みのアウトドアスパイスまたはアヒージョの素、塩、コショウを振りかける
手順④ 弱めの中火にかけ、材料に火が通るまで煮る
手順⑤ パセリをちぎって振りかけたら完成です!
ビールにもワインにも合う絶好のおつまみ。アジ以外でも、イワシやサンマ、小型のタイ、イカ、エビ、貝類などでも美味しくできます。
締めの一皿「オイルパスタ」
さらに、魚の身をほぐし、茹でたスパゲッティと混ぜれば…。
かんたん・締めの「オイルパスタ」が完成! お好みで粉チーズをかけてどうぞ。大人向きには赤唐辛子の輪切りを加えてペペロンチーノにしてもいいですね。
揚げない!「ワカサギの焼き天ぷら」
ガスコンロ:イワタニ「カセットフー マーベラスII」
釣ったそばから揚げて食べる「ワカサギの天ぷら」。マルチグリドルと少ない油で、サクサクの天ぷらができる「焼き天ぷらの素」を使えば、大量の油を持ち運ぶことなく揚げものが楽しめます。
【材料(2~3人分)】
・ワカサギ 約30尾
・焼き天ぷらの素 1袋(120g)
・塩コショウ 適量
・冷水 120ml
・揚げ油 大さじ3~4
【作り方の手順】
①大きめのシェラカップに焼き天ぷらの粉と冷水を入れ、よく混ぜて衣を作る
②ワカサギの水分を軽く拭き取り、塩、コショウで下味を付ける
③マルチグリドルに油を入れて弱火で加熱する
④ワカサギに衣を付けて油に入れ、ひっくり返しながら4~5尾ずつ焼く
※油が減ってきたら、少しずつ足してください
お好みでレモンを添えて。油の量が少ないので、後始末もラクラクです。
ワカサギの焼き天ぷらが完成!
直径20cmで作るキャンプ料理2種
朝食にぴったり「ベーコンオムレツ」
小ぶりな20cmのマルチグリドルは、朝食やおやつなど、ちょっとしたキャンプ料理にもってこい。小回りがきくので、ソロキャンプにもぴったりなサイズ感です。
【材料(1~2人分)】
・厚切りベーコン 2~4枚
・卵 2個
・具入りオムレツの素(レトルト) 1パック
・オリーブオイル 適量
【作り方の手順】
手順① シェラカップに具入りオムレツの素と卵を入れてよく混ぜる
手順② マルチグリドルに少量のオリーブオイルを垂らし、弱火でベーコンを焼く
手順③ こんがりと焼き色がついたら、皿に取る
手順④ マルチグリドルにオリーブオイルを足し、溶いた卵を中火で焼く
手順⑤ 半熟になったら、ヘラなどを使って半分に折り、皿に取る
※表面のフッ素樹脂塗装保護のため、ヘラは木製または耐熱プラスチック製のものを使用してください
具入りのオムレツの素を使えば、朝食のおかずが手早く作れます。お好みでケチャップ、サラダ、フルーツなどを添えてどうぞ。
小腹が空いたら「フレンチトースト」
焼き加減の難しい「フレンチトースト」ですが、フッ素樹脂塗装のおかげで、こびり付かずかんたんに作れます。
【材料(1人分)】
・バゲット 2~3切
・卵 1個
・砂糖 大さじ1
・牛乳 100ml
・バター 15g
・トッピング メープルシロップ、ハチミツ、ジャムなど
【作り方の手順】
手順① シェラカップに卵、牛乳、砂糖を入れ、よく混ぜて卵液を作る
手順② ①の卵液にバゲットを浸し、中まで染み込ませる
手順③ マルチグリドルを弱火で温め、バターを広げる
手順④ バゲットを片面ずつ焼く
手順⑤ こんがりときつね色になったら皿に取る
メープルシロップなどお好みのトッピングをかけて召し上がれ! 食パンを適当な大きさにカットしたものでも同様に作れます。
マルチグリドルの清掃・収納方法は?
パンで拭う
調理のあと、マルチグリドルに残ったオイルには、旨みがたっぷり。もったいないので、パンで拭っていただいてしまいましょう。お酒のおつまみにもなります。
ウェットシートで拭き取る
フッ素樹脂塗装のおかげで、大まかな汚れはウェットシートでサッと拭けば取れてしまいます。洗うときは表面のコーティングを傷付けないよう、食器用洗剤と柔らかいスポンジなどを使用してください。
100円均一ショップの収納ケースが便利!
ダイソーの「キャンプマルチグリドル」には、収納ケースが付属していません。持ち運びに使えそうなケースはないかとダイソー店内を回っていたところ、いいものを見つけました。
25cmのマルチグリドルはA4サイズ、20cmのものはB5サイズの「ファスナー付き書類入れ」にちょうど入ったのです。それぞれポケットも付いているので、ミニまな板やカトラリーなどのキッチン用品がいい感じに収まります。
ダイソー「キャンプマルチグリドル」のメリット・デメリット
ダイソーの「キャンプマルチグリドル」を使用して感じたのは、なんといってもそのコスパのよさです。大が税込1100円、小が税込770円と、両方買っても負担のないお値段であること。そして、焼きもの、炒めもの、かんたんな煮ものなど、作れる料理の多彩さが大きなメリットといえるでしょう。
デメリットとしては熱源がガスのみに限られる点。そして、浅いので容量が少なく、本格的な揚げもの、蒸しものには向かないこと、食器洗い機に対応していないことなどが挙げられます。
また、熱の伝わり方が優れているため、火が強過ぎると焦げ付いたり、表面のコーティングが傷付く恐れがあるのも注意すべき点。空焚きはせず、とろ火~弱めの中火で調理するようにしてください。予め少量の油を引いてから調理すると、こびり付きにくいですよ。
「しっかりしたフッ素樹脂塗装で焦げ付きにくい」「熱の回りがいい」そして「軽量」と、キャンプ向きの要素が3拍子そろった、ダイソーの「キャンプマルチグリドル」。大・小2種類が選べて、作れるキャンプ料理もいろいろ。ファミリーキャンプでもソロキャンプでも、重宝すること間違いなしの逸品です。ぜひ手に入れて、あなたのアイデアで新メニューに挑戦してみてください。
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レポーター
プロフィール:関 美奈子
design & writing アトリエばく 代表
アウトドアライター/デザイナー。ガールスカウトの野営訓練がきっかけでアウトドアに目覚め、子育てを終えた今は公共交通機関利用の徒歩ソロキャンパー。人や自然に優しいキャンプのアイデアを発信中。
インスタグラム:
@minako_seki_atelierbaku (URL: https://www.instagram.com/minako_seki_atelierbaku/)
フェイスブック:デザインスタジオ アトリエばく 関 美奈子