皆「ズズズ」って知ってる?K-POPファンならおさえておきたい「頻出スラング」8選
K-POPファンの間では、アイドルにまつわるスラングがいくつか使用されている。
各時代や文化、その時代のK-POP界を反映した言葉が多く、聞いただけでは意味がわからないものが。
しかも日本人にとっては韓国語である点が、さらにネックとなる人も多いのではないだろうか。単語同士をくっつけたり省略したりしたワードが何を指すのか想像するのは難しい。
そこで今回は、K-POPファンならおさえておきたい頻出スラングを8個紹介する。
すでに知っている単語は答え合わせを、知らないものは由来までご覧になり、今後活用してはいかがだろうか?
(図)Danmee 日本のK-POPファンが選んだ「最強童顔を誇る韓国男性アイドルのNo.1」はジェジュン!
ズズズ (즈즈즈)
“ズズズ”は、Stray Kids(ストレイキッズ)、THE BOYZ(ザ・ボーイズ)、ATEEZ(エイティーズ)を指す言葉。各グループの最後の文字をとっている。
2021年に韓国で放送されたMnetの音楽サバイバル番組『Kingdom:Legendary War』に出演した際、既存のイメージを覆すステージをはじめ、優れた実力を発揮するなど、Kポップシーンに強烈な印象を残したグループとしてこの愛称で親しまれるようになった。
中小ドル (중소돌)
“中小ドル”は、中小芸能事務所に所属するアイドルのこと。大手芸能事務所からデビューしたアイドルが音楽界のトップを争うのが常だったが、ある時、中小芸能事務所からもライバル視される新人グループが登場したことで、ファンダムの間でこの言葉が生まれた。
BLACKPINKの記録を脅かす新人ガールズグループと騒がれたFIFTY FIFTY(フィフティーフィフティー)がその代表例だ。
ちなみに、プロモーションなど様々な点において圧倒的に大手よりも条件が不利な中小芸能事務所所属のアイドルが大成功を収めることを、”中小の軌跡”と言う。
トゥレブル (트레블)
“トゥレブル”は、K-POP第3世代のガールズグループであるTWICE(トゥワイス)、Red Velvet(レッドベルベット)、BLACKPINK(ブラックピンク)を指す言葉。サッカー用語で三冠を意味する“トレブル”をなぞらえ、韓国語で記載した各グループ名の頭文字をとってこう呼ぶ。
第2世代であるWonder Girls(ワンダーガールズ)、KARA(カラ)、少女時代(SNSD)も、同じく最初の文字をとって“ワンカソ(원카소)”と言われていたが、この頃から特に活躍しているグループをこのようにまとめて表現していたようだ。
マンドル (망돌)
“マンドル”は、韓国語で“終わったアイドル”を意味する“マンハンアイドル(망한 아이돌)”の略語。ファンによって自嘲的に使用されるケースが多い言葉だ。
例えば、ファンミーティングを開催したものの人の集まらないグループや、イベントを開きファンと交流しているが、テレビ出演できるほどの人気は持ってないアイドルに対して使われる。
7年ジンクス (7년징크스)
“7年ジンクス”は、一部メンバーの脱退やグループの解散が多いのが、デビュー後7年経った頃であることから誕生したワード。
韓国では、芸能人の最大専属契約期間を7年とすることが決められており再契約シーズンにあたることから、アイドルはこの時期にどうしても自身の今後について考え、新たな挑戦を選択するケースが少なくない。
トゥルギ (둘기)
“トゥルギ”は、契約期間中に何らかの理由でグループを一方的に脱退したり、契約解除に乗り出したりする海外メンバーを指している。人気を獲得すると早い段階で母国に帰り、ソロアーティストとして活動をスタートするなどといったケースだ。
見方によっては利己的ともとれる行動で激しいバッシングを受けることが多く、そんな当該メンバーを守るために個人ファンが集まった様子を見た人が、鳩(ピドゥルギ)のようだと表現したのがトゥルギの由来。頭文字の“ピ”をとって使用されている。
演技ドル (연기돌)
“演技ドル”は、“演技をするアイドル”を縮めてこう呼ぶ。大衆よりも主にメディアが積極的に使用しているワードで、現役アイドルとして活動しながら、役者としても活躍する二足の草鞋を履いた人のことだ。
アイドルに演技ができるのかと軽視される風潮がいまだ根強く残っているが、近年はそのイメージを覆すかのような実力を誇る演技ドルが増え、2PMのメンバージュノなど、韓ドラ界はもちろん映画も盛り上げている。
ガッキ (갓기)
“ガッキ”は、英語で神を意味する“ゴッド(God/韓国語で読むとガッ)”と韓国語の赤ちゃん“アギ(아기)”を合わせた造語。幼い年齢に反やルックスや能力が優れた人を指している。IVE(アイヴ)のメンバーウォニョンがその代名詞だ。
最初は、未成年だが、成人メンバーと遜色ない容姿を持つアイドルをこう呼んでいたが、次第に使用される範囲が拡大され、最近はあどけなさがまだ残る一方で驚くべきポテンシャルを持つ人に対しても適用される言葉となった。
(ライター/西谷瀬里)