西宮市山口町で見つけた無添加素材のみで作る身体に優しい米粉のバームクーヘン専門店 西宮市
「初めてバームクーヘンを作った人は添加物を使っていないはずでしょ」。こう話すのは『ぴゅあ樹(バーム)光』(西宮市)店主の安田さん。なんだかハッとさせられる言葉でしたが、これこそが同店のルーツでした。
西宮市山口町で見つけた、自然な美味しさを詰め込んだ米粉のバウムクーヘン専門店は豊かな自然が残る街並みにすっと溶け込むような樹木に囲まれた素敵な店舗でした。
店内は木の温かみを感じる心地の良い癒しの空間。
森のようなお店にしたかったそうで、ところどころに自然木などが使われていてホッとした気持ちにさせてくれます。
「なぜバームクーヘンを作ろうと思ったんですか?」と質問すると、そこにはきっかけとなるとても興味深いエピソードがありました。飲食関係の仕事を色々やってきた安田さんですが、"自分は何をやるべきなんだろうか"と自問自答し、その答えを探すべく仕事を辞め山籠りをしたことがあるのだそう。
そんな安田さんがたまたま行き着いたのは奈良県の天川村。そこで偶然知り合った方が営むキャンプ場を手伝うようになり、山で木を切っていた時に年輪を見て"自然な物(食)を作りたい"と思い、その時に頭に浮かんだのが「バームクーヘン」だったらしい。きっかけとなったその時の木は今でもお店で大切に保管されていました。
まるで導かれるようにバームクーヘンを作ることになった安田さん。色々なバームクーヘンを食べて研究をしていく中で、まずは入っているものへの違和感を感じたのだそう。
天然樹木と同じように"ぴゅあ"なものを作ろうと、いらないと思うのもをどんどん省き昔からある素材のみを使用し、そこに日本人の心でもあるお米を使用して作り上げたのが同店が誇る「ぴゅあ樹(バーム)」。小麦粉を一切使用していないグルテンフリーで国産素材だけを使用しています。
そのまま食べるのもいいですが、表面だけをトースターで焼いて食べるのもおすすめだということで、両方を食べてみました。
まずはそのままのものを食べてみましたが、その食感にびっくり!米粉のものってちょっとパサパサしているイメージがあったのですが、しっとりとしていて身体が自然に受け入れてくれるような優しい味わい。初めて経験する食感で美味しい!米粉と自然の素材だけで作られているなんて驚きでした。
次に焼いたものを食べてみると、不思議なことにさらにしっとりとしていてチーズケーキのような感じ。どちらもそれぞれの美味しさなので両方とも食べてみるのがおすすめです。
バームクーヘンは今回食べた「ぴゅあ」のほかに「しょこら」もあります。そしてこのほかにも一番人気だという「樹まぐれ"ばぁむパフェ"」というメニューがあるということで、そちらも食べてみました。
「焼いたバームクーヘン」「キャラメリゼバームクーヘン」「バームクランチキャラメル」「バームフレーク」などに加え、「米粉入りアイス」や「パンナコッタ」がぎっしり入ったまさにバームクーヘンづくしのパフェ!色々なテイストでバームクーヘンを楽しめ、一番人気なのも納得でした。
バームクーヘンはテイクアウトもでき、厚さ別に販売されていました。
ほかにもバームクーヘンのクッキーやクランチなども売っていました。
ゆっくりじっくりと時間をかけて焼くことでしっとり食感を実現させている同店のバームクーヘン。製造に使用しているのは55年前の旧式の機械なのだそうですが、この機械とも偶然巡り合ったそうで、感覚をたよりに焼くため現代のマイコン制御される機械では作り出せなかったのだそう。
きっかけから始まり全てが導かれていたかのように感じる同店のバームクーヘンでした。
場所
ぴゅあ樹 光
(西宮市山口町上山口3-21-32)
営業時間
[月・火]11:00〜17:00
[土・日]10:300〜17:00
定休日
水・木・金
駐車場
有(15台)