公園3か所と市道1路線のネーミングライツ決まる 名張市
三重県名張市は5月16日、市内3か所の公園と市道1路線のネーミングライツ(命名権)の契約者と愛称が決定したと発表した。この日の市議会産業建設委員会協議会で市が報告した。
財政難の市は、新たな財源確保に向けた3か所の公園と市道7路線の命名権の募集を、2月から3月にかけて行っていた。その結果、公園は全て、市道は募集していた7路線のうち1路線の契約が決まった。
平尾山カルチャーパーク(桜ケ丘)と朝日公園(朝日町)の契約者は物流会社「シンキ配送」(本社・西田原)で、愛称はそれぞれ「SNKカルチャーパーク」と「SNKあさひ公園」になる。
鴻之台3号公園(鴻之台3)の契約者は、市内に事業所があり排水処理施設や堆肥化施設などを運営する「近畿環境サービス」(本社・大阪市)で、愛称は「KKSカントリーかぼちゃ公園」となる。同公園はカボチャのような形をした大型遊具があることにちなみ、住民から「かぼちゃ公園」と呼ばれていた。
歩行者専用の地下通路、市道名張駅東西連絡線(名張市平尾)の契約者は、市内を中心にガスを供給する「名張近鉄ガス」(本社・名張市桔梗が丘1)、愛称は「きんがすECO通り」となる。
契約金額は公園がそれぞれ年間30万円、市道が年間20万円で、契約期間はいずれも7月1日から5年間。応募は鴻之台3号公園が2社、他が1社で、4月9日に開いた市広告審査委員会で決定した。愛称が付くのはいずれも初めて。市は6月末までに各社との契約調印式を開く予定。
市は、今回応募が無かった市道6路線について再度募集する予定。実施手法についても、提案型を含めて再検討する。