20代女性の野菜不足を解消&コスパよくつくる「スープジャーレシピ」 サーモスと女子栄養大学が開発
魔法びんのグローバル企業のサーモスは2025年1月14日、香川栄養学園 女子栄養大学(東京都豊島区)の栄養学部・上西一弘教授、そのゼミに所属する学生とともに開発した「コスパがよく、栄養を丸ごと摂れるスープジャーレシピ」を発表会で披露した。
今回のレシピの企画は、サーモスの「大学生のお弁当に関する調査」(24年11月に実施)を受けて、物価高の中でも20代女性が栄養豊富で、簡単に作ることができるレシピを考案したものだ。
発表会では、60個以上のレシピから選ばれた「かぼちゃとブロッコリーのクリームパスタ」が振舞われ、栄養価や食べ応えの点などで好評を得ていた。
手作りのお弁当で重視すること 「コスパ」63%、「タイパ」41%
発表会では、サーモス社長室ブランド戦略課マネージャー・簑島久男氏が登壇し、取り組みの背景などを説明した。
サーモスが行った「大学生のお弁当に関する調査」(2024年11月29日~12月5日、全国の女子大生333人が対象)によると、物価上昇に対して食費を抑えたいと考えている女子大生が89%に上るという。
また、手作りのお弁当で重視することでは、価格の安さである「コスパ」が63%、「味」は47%、手軽に作れる「タイパ」は41%となった一方で、「栄養とバランス」は22%だった。
さらに、特に20代の女性では野菜の摂取量が必要量に足りておらず、野菜不足になっている懸念があるとし、レシピ企画を通じて「若い女性の野菜不足の解決のために、コスパが良くて栄養の取れるスープジャーレシピのアイデアを募った」と説明した。
女子栄養大学の上西一弘教授(栄養学部栄養生理学研究室)は、20代女性は各年齢・属性においても野菜不足が深刻で、「免疫の低下」「肌トラブル」「肥満」「高血圧」などの生活習慣病にかかりやすいことなどを指摘したうえで、
「女性は代謝が低く、低体温の人も多いため、ランチにスープジャーなどで体の温まるものを食べることは強くオススメできる」
と話した。
コスパとタイパが高い「かぼちゃとブロッコリーのクリームパスタ」
発表会では、60以上の案から採用された2つのメニューを公開した。「旨辛酸辣湯風スープ」は、乾燥春雨をスープジャーで保温調理するもので、小松菜、白菜、もやし、ニンジン、豚肉などを入れた具だくさんの酸辣湯麺風スープだ。
栄養生理学研究室の4年生が考案したという「かぼちゃとブロッコリーのクリームパスタ」は、ブロッコリーとかぼちゃを事前に電子レンジで調理するもの。ペンネを保温調理でやわらかくすることで、コスパとタイパが高いことも特徴だ。
「かぼちゃとブロッコリーを冷凍処理しておけばいつでも食べやすいスープが作れます。ペンネも入っていて食べ応えも十分です」
実際に食べてみると、クリームパスタはミルクの優しい口当たりで、ごろごろと煮込まれたかぼちゃとブロッコリーの食べ応えを感じられた。
発表会では、サーモス社長室ブランド戦略課広報グループ・神林由香さんが、サーモスのスープジャーが「高い保温力(保冷力)がある」「レンジを使わなくても温かい料理が食べられる」「スープジャーに入れるだけで保温調理ができる」「お手入れが簡単」といった特徴があることも紹介した。