「30歳で年収1000万円」に到達するためにやったこと。motoさんに聞く
転職やキャリアチェンジの強いモチベーションとなる「年収アップ」。しかし、年収アップに至るまでの具体的なプロセスやTIPSをまとめて読める場所はそう多くありません。
そこで、MEETS CAREERでは、SNSでも人気のビジネスパーソンの皆さんに「年収を上げるうえでやっておいてよかったこと」を一問一答形式で、ズバリお伺いしていきます。
今回ご登場いただくのは、『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』(扶桑社)の著者で、8回の転職を通じて本業年収を新卒時から6倍近くにまで上げたmotoさん。
moto(戸塚俊介)さん。1987年長野県生まれ。短大を卒業後、地方ホームセンターに入社。8回の転職を経て、年収1,500万円に。副業で、自身の転職経験をもとに情報発信していた転職メディア「転職アンテナ」を2021年に上場企業へ売却。現在はHIRED株式会社の代表取締役。
詳細プロフィール:https://tenshoku-antenna.com( https://tenshoku-antenna.com )
HIRED株式会社公式サイト:https://hired.co.jp/( https://hired.co.jp/ )
「転職する際は現状より年収を下げない」ことにこだわるmotoさんは、一体どのようなプロセスで年収を上げたのか、そして日々の仕事で実践していたどんなアクションが年収アップにつながったのでしょうか?
職務経歴書を「最低でも3か月に1回」アップデートする理由
Q. ズバリ、motoさんの「本業年収の推移」を可能な範囲で教えていただけないでしょうか?。
以下の通りです。
•20歳 ホームセンターに入社 年収240万
•22歳 人材系企業に入社 年収330万
•23歳 人材系企業に入社 年収540万
•27歳 スタートアップに入社 年収700万
•30歳 上場ベンチャーに入社 年収1000万
•32歳 広告ベンチャーに入社 年収1500万
Q. 今振り返って、年収アップを実現させるうえでどのようなアクションが有効だったと感じますか?
平均年収の高い業界に転職することが有効だったと感じています。職種(営業職)を変えずに、平均年収の高い業界へ転職したことが年収アップにつながりました。私の場合、小売業界から人材業界へ転職し、人材業界から広告業界へ転職。その後、役職を上げて転職したため、大きく年収を上げられました。
Q. 会社員として実践して「実際に年収アップにつながったこと」があれば、教えてください。
仕事の成果に再現性を持たせることです。仕事をする際に、どんなことを意識して、どのように動けば成果を最大化できるのかというノウハウを、自分の経験値として持っておくと、より大きな仕事を任せてもらえたり、転職時に「自分が貢献できるポイント」として年収を上げてもらう説得材料にできたりします。
Q. 年収を上げるために、日頃から意識していたことがあれば教えてください。
最低でも3か月に1回は職務経歴書をアップデートし、転職エージェントに見てもらっていました。直近で自分が残した成果は何か、市場で求められる能力や成果は何かを知ることで、次にやるべきことや、どんなスキルや成果を出せば年収が上がるのか、という年収の物差しを把握できました。
「言われたことだけをやっているだけ」で年収は上がらない
Q. これまでで年収が大きく上がったタイミングとその理由を教えてください。
転職時です。平均年収の高い業界に、成果を再現できる経験を持って転職したため、年収の交渉もしやすかったです。
Q. 「やってはみたけれど効果がなく別の方法にスイッチした」など、年収を上げるために試行錯誤したエピソードがあれば教えてください。
年功序列の会社で昇進を狙って行動していましたが、転職で外に出た方が時間軸が短く年収を上げられました。
Q. 逆に今「年収アップにつながらない」と感じていることがあれば教えてください。
指示されたことや、言われたことだけをやっていると年収は上がらないと思います。言われたことの先で、どんな成果を望んでいるのか、それを達成するために、言われたこと以外でやることは何か? を考えて行動することが大切だと思います。
Q. 年収が上がったことで、仕事に向き合う姿勢はどのように変わりましたか?
仕事の報酬は仕事、という言葉があるように、より大きな仕事に向き合いたい、売上や利益などの数字をダイレクトに感じられる仕事がしたいと思うようになりました。営業職だったので、目の前の数字を上げることを意識していましたが、年収が上がるにつれて、経営課題や事業全体の数字を意識して仕事に取り組むようになりました。
Q. 年収が上がったことで、プライベートの過ごし方はどのように変わりましたか?
趣味や旅行などで少し贅沢ができるようになりました。また、仕事とプライベートの境目が徐々に薄れ、休日であっても、自主的に仕事について考える時間が増えました。
Q. 「年収を上げたい」という思いは、会社員時代から強くお持ちでしたか?
持っていました。当時は30歳で年収1000万円に到達することを目標に行動していました。
Q. 自分の収入に対するこだわり、あるいは譲れないポイントがあれば教えてください。
業界の水準は気にしていました。どの業界ならどれくらいの年収がもらえるのか、どんな仕事内容で、どのような生活を送っているのかなど、お金に関するリアルを知るように努めていました。実態を知ることで、目指すべき姿を見つけたり、そのために何をすべきかを考えたりできるからです。
Q. 「年収アップと引き換えに失ったもの」「年収と天秤にかけたもの」はありますか? あれば、それをどのように割り切りましたか? また、その判断は、今振り返ってみてどう思いますか?
特にないです。むしろ、仕事の責務や範囲が広がったことで、より仕事が楽しくなり、日々の仕事が充実したように思います。
これが年収アップにつながる習慣とスキル。一問一答19選
Q. 少し細かい質問になりますが、以下の習慣やスキルは「年収アップ」につながると思いますか? 自分の感覚で構いませんので、〇×とその理由をそれぞれ教えてください。
(習慣)
L自分から積極的に挨拶をする
〇(どんな人でも挨拶しておくことで仕事につながる可能性がある)
Lいつも笑顔でいる
〇(不機嫌でいると話しかけにくくなり、情報が集まらなくなる)
Lこまめに御礼をする
〇(些細なことでも御礼を伝える方が人間関係が円滑になる)
Lメールをはじめとした連絡ごとが早い
〇(即レスすることで、仕事の進み具合が早くなり、成果や評価につながる)
L自分から人に話し掛ける
〇(必要な場合には話しかける。積極的にコミュニケーションを取ることで、情報や人のつながりが増える)
Lやるべきことを先送りにしない
〇(自分のところにボールがない状態にすることで、新しい仕事を任せてもらえる)
L分からないことがあったらすぐ調べる
〇(分からないままにしないようにすることで、自分の知識が増やせる)
L業務外で、社内の人と飲み会やランチなどの交流を持つ
〇(いろいろな人と接点を持つことで視野が広がり、仕事につながるケースもある)
L業務外で、業界の人とかかわりを持つ
〇(いろいろな人と接点を持つことで視野が広がり、仕事につながるケースもある)
L業務外で、業界外のさまざまな人とかかわる
〇(いろいろな人と接点を持つことで視野が広がり、仕事につながるケースもある)
L業務外で、自己研鑽に勤しむ(本を読む、勉強をするなど)
〇(知識量やモチベーションを保つためにも必要)
L一緒に仕事をしている相手のことを知ろうとする
〇(必要であれば知っておくほうが仕事をスムーズに進められる)
L社会情勢やニュースを積極的にチェックする
〇(市場の状況などを知ることは重要なので必ずチェックする)
L睡眠時間をたくさんとる
〇(体が資本であるため必須)
L早起き(朝活)をする
〇(人が動き出す前の時間の方が仕事を片付けやすい)
L食生活に気を付ける
〇(体が資本であるため、気を付けた方がいい)
(スキル)
L交渉ごとが上手くなる
〇(お金を稼ぐうえで必須のスキル)
L資料作成が上手くなる
〇(自分で作らなくてもよいが、できた方がいい)
L事務作業や地味な作業が上手くなる
〇(自分でやらなくてもよいが、できた方がいい)
Q. これから年収を上げたい、と考えている読者に向けてメッセージを一言お願いします。
まずは目の前の仕事と向き合って、成果を出すようにしてください。たとえ成果が悪かったとしても、その過程で経験したことを血肉にし、次の仕事へ生かすことが大切です。また、転職のマーケットがどうなっているかを常に把握しておくと、年収アップにつながる機会を得られる可能性が高くなります。転職するときにだけ求人をチェックするのではなく、常に求人を眺めておけば市場価値の高いスキルは何なのか自ずと理解できます。世の中から求められている経験やスキルを持つことが年収アップの近道になると思うので、日々の仕事で意識してみてください。
※黒字は編集部
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( https://tenshoku.mynavi.jp/content/declaration/ )
編集:はてな編集部
制作:マイナビ転職
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