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猫に『しつけ』はできる?うまくトレーニングをするための5つのコツ

ねこちゃんホンポ

猫にしつけはできる?

犬は元々集団で生活する習性を持ち、褒められることが大好きでトレーニングを楽しめます。しかし、猫は単独で生活し、他者から認められることにあまり喜びを感じないため、トレーニングのハードルが高いのが現実です。

しかし、猫の知能は犬と同様に人の2〜3歳児程度に相当すると言われています。犬と全く同じとはいかなくても、猫の習性を理解した上で根気よく適切なトレーニングを行えば、猫にも十分しつけができると主張している専門家は多いです。

例えば、猫のトイレのしつけは犬と比べても簡単だと言われています。それは、猫のトイレが猫の習性に合わせて作られているからです。また犬と同様に、猫も短い単語であればかなりの数を理解し、覚えられることもわかっています。

こういった最近の猫に関する研究結果をもとにした、猫のトレーニングを成功させるコツや失敗しないためのポイントをご紹介します。記事を参考に自信を持って愛猫に必要なトレーニングを行ってみてください。

猫へのトレーニングを成功させるためのコツ

1.猫の学習の仕方を知る

猫たちは、行動とその結果に関連性がある場合、「良い結果になるならやり、悪い結果になるならやらない」ということを自然に学習します。この猫の学習方法を応用することで、して欲しくない行動をやめさせて、代わりにやってほしい行動をさせるようにトレーニングすることが可能です。

猫の行動の直後に同じ結果が出る経験をくり返すと、猫は行動と結果に関連性があるということを学びます。

2.愛猫にとってとっておきのご褒美を用意する

猫に「この行動は良い結果をもたらす」と思ってもらうために、猫がしてほしい行動をした直後に「ご褒美」をあげましょう。猫は、ただ言葉で「よし」と褒めても、それを「良いこと」だとは感じません。

そのため、猫が喜ぶとっておきのご褒美を用意することがポイントになります。多くの猫は、大好物のおやつをご褒美と感じてくれます。飼い主さんの関係性によっては、撫でたり声をかけることがご褒美になることもあります。愛猫の個性を見極めて、その子に最適なご褒美を見つけてください。

3.キーとなるのはタイミング

猫がしてほしい行動をしても、ご褒美をあげるタイミングが遅くなると、それはご褒美として意味をなしません。猫は、なぜご褒美がもらえたのかの理由を理解できないからです。

ご褒美のタイミングについては、専門家によって0.5秒、3秒以内、遅くても5秒以内など諸説あります。秒数ではなく、猫の行動の「直後」に与えることを意識しましょう。

4.しては困ることをさせない環境づくりを最優先する

猫の学習理論でいくと、して欲しくない行動を教えるためには行動の直後にわざと猫にとって「悪い」ことをすれば教えられることになります。この「悪いこと」は、いわゆる「罰」に相当します。

しかし猫のしつけも子どものしつけと同じで、叱るよりも褒めることを優先した教え方がより効果的だということが分かっています。そのため、猫の習性上どうしてもやめさせられない困った行動は、できないような環境作りをした上で、その行動をしても良い代替え案を用意してあげることで、叱る機会を減らすように工夫してください。

5.「ダメ」が伝わり怖がらせない叱り方をする

叱るよりも褒めることを優先したくても、猫が危険な目に遭うなど、すぐにやめさせなければならないケースもあるでしょう。その場合は、「ダメ」「ヤメテ」などの短い単語を少し強めにはっきりと一言で伝えるようにします。猫がその言葉と口調に驚いてその行動をやめたら、すぐに「やめたこと」を褒めてあげましょう。

この時の単語は、必ず同じ言葉を使ってください。繰り返すことで、この単語が「してはいけない」ことを注意する言葉だということを理解するようになります。また、必要以上に大きな声で怒鳴ったり、暴力を伴う必要はありません。単に猫を怖がらせるだけで、しつけとしては何の効果も生み出しませんので、「体罰」の類を用いるのはやめましょう。

なお、猫は飼い主さんにかまって欲しくてイタズラをする場合があります。その場合は声をかけること自体が猫へのご褒美になってしまいますので、注意せずに「無視」することで「その行動は悪い結果をもたらす」と教えてください。

失敗しないためのポイント

1回のトレーニング時間は短く

猫は、長時間集中することができません。芸を教える等も含めて計画的にトレーニングを行う場合は、1回のトレーニング時間を5分程度にして回数を増やす方が効果的です。長時間のトレーニングだと猫は楽しく行えなくなり、トレーニングそのものを嫌うようになって失敗に繋がってしまうでしょう。

必ず最後は褒めて終わらせるようにする

猫がして欲しくない行動をしたときは、注意してやめさせた後にやってほしい行動をするように誘導し、それができたらご褒美をあげて終わらせるようにしましょう。

良い行動を強化するためには、とにかく成功体験をたくさん積ませることです。例えば、家具で爪とぎをしようとした場合、その行為をやめさせたらすぐ近くに置いてある爪とぎ器を使うように誘導し、使ったらすぐにご褒美をあげてください。

一貫性を持たせる

猫に対して「良い」「悪い」を教える行動とその基準、褒め言葉や注意する言葉などは、必ず明確に決めてブラさないことが大切です。ご家族が多い場合も、基準や言葉を共有し、必ず一貫性を持たせることが大切です。

まとめ

猫のしつけは簡単ではありません。辛い経験をたくさんしてきた保護猫等であれば、さらに大変でしょう。しかし、猫の習性を理解し愛猫の個性を見極め、時間をかけて根気よく向き合えば、愛猫との間に深い信頼関係が生まれ、しつけの効果も上がり、お互いに快適に暮らせるようになるはずです。

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