阪神タイガース2025年コーチングスタッフ 藤川球児新監督誕生、藤本敦士氏が総合コーチに
一軍、ファームともに投打でチーフ制へ
球団史上初の連覇を目指した今季は終盤まで優勝争いを演じたものの、最後に力尽きて2位に終わった阪神。クライマックスシリーズもファーストステージで敗退し、シーズン終了後には岡田彰布監督の退任も発表された。後任として藤川球児氏が新たに監督に就任し、来季は2年ぶりのリーグ優勝を狙う。
新生タイガースはヘッドコーチを設けずに、一軍内野守備走塁コーチだった藤本敦士コーチが総合コーチに就任。一軍、ファームともに投打でチーフ制を敷く布陣となった。一軍のコーチングスタッフは以下の通り。
高知県出身の藤川新監督は高知商から1998年ドラフト1位で阪神へ入団。「火の玉ストレート」と呼ばれる、バッターの手元で浮き上がるようなストレートを持ち味に、中継ぎや抑えとして活躍。2005、06年最優秀中継ぎ投手、2007、11年には最多セーブに輝くなど数々のタイトルを獲得した。
2013年に海を渡り、MLBのカブスとレンジャーズでプレー。その後、四国IL・高知を経て2016年に阪神へ復帰、2020年に現役を引退した。2021年から球団本部付スペシャルアシスタント(SA)を務めていた。今季の岡田監督は67歳で、藤川監督は来季45歳。大幅に若返った新指揮官のもと、新時代を切り開く戦いぶりが期待される。
打撃チーフコーチには外部から小谷野栄一氏を招聘した。同氏は創価高から創価大を経て2003年ドラフト5巡目で日本ハムへ入団。2010年に打点王を獲得し、2015年からオリックスでプレー、2018年に現役を引退した。2019年は楽天で一軍打撃コーチ、2020年から今季までオリックスで打撃コーチを務めた。今季低調に終わった打線に新風を吹き込む。
一軍投手コーチには金本監督時代の2016年から22年までの7年間、投手コーチを務めていた金村暁氏が”再登板”。今季ファーム監督を務めていた和田豊氏は新設された1・2軍打撃巡回コーディネーターに就任し、ユニフォームを着て打撃指導にあたる。ブルペン捕手だった片山大樹氏が来季からブルペンコーチを兼任する。
その他、上本博紀ファーム野手コーチは一軍打撃コーチに、田中秀太ファーム内野守備走塁コーチと野村克則ファームバッテリーコーチはともに一軍の同職へと配置転換となった。
留任の安藤優也投手コーチと筒井壮外野守備兼走塁コーチは、ともにチーフ格へと昇格している。
ファームは梵英心氏が新任
続いてファームのコーチングスタッフは下表のとおり。
今季一軍ヘッドコーチを務めていた平田勝男氏がファーム監督に3年ぶり4度目の就任。そこに梵英心氏が新たに打撃コーチとして加わる。
梵氏は日産自動車から2006年大社ドラフト3位で広島に入団し、同年に新人王を獲得した。遊撃手として2010年に盗塁王とゴールデングラブ賞を受賞。2018年から社会人のエイジェックでプレーし2019年に現役を引退した。
2020年からオリックスで打撃コーチ、内野守備走塁コーチを歴任。2023年から日本代表の内野守備走塁コーチも担当しているが、阪神ではファーム打撃部門を託された。得点力アップへファームから押し上げを図る。
その他、久保田智之一軍投手コーチがファーム投手チーフコーチ、馬場敏史一軍内野守備走塁コーチがファーム内野守備走塁チーフコーチ、山崎憲晴打撃コーチが内野守備走塁コーチ、日高剛バッテリーコーチ補佐がバッテリーコーチへと配置転換。振興部アカデミーコーチだった俊介氏が野手コーチに就任した。
【関連記事】
・プロ野球、FA宣言期間はじまる 阪神・大山悠輔、巨人・大城卓三、DeNA佐野恵太らの動向に注目【FA有資格選手一覧】
・阪神タイガースの歴代監督と最高成績、藤川球児新監督がタテジマ復帰
・プロ野球12球団の戦力外通告、退団、現役引退選手一覧 DeNA・大田泰示、中日・中島宏之ら戦力外に
記事:SPAIA編集部