【稲美町】「RE:MATERIAL(リマテリアル)」地産地消カフェ併設の廃材リユースショップ♪
稲美町の豊かな田園風景の中に溶け込む「RE:MATERIAL(リマテリアル)」は、ちょっぴり珍しい廃材リユースショップ。地域の建築現場で出た余剰建材や、アップサイクル商品をはじめとした多彩な雑貨を販売しています。併設するカフェでは地産地消をテーマに、身体にも環境にも優しいメニューを展開。細部にまでこだわり抜いた健康的なランチやドリンクに、心が満たされること間違いなしです。
・「RE:MATERIAL(リマテリアル)」
明石西ICから北へ車で約15分、「さくらの森公園」のほど近くに店を構える「RE:MATERIAL(リマテリアル)」。建築現場で出た半端な建材を、必要な人に届けるための資材循環の場です。
営むのは、一級建築士としても活躍しているオーナー。オシャレな空間作りはもちろん、併設するカフェのランチ構成に至るまで、女性ならではの視点が随所に生かされています。
まるで絵本の世界から飛び出してきたようなこの建物は、なんとお手洗い。自然に負荷の少ない暮らし方を体感してほしいという思いから設置したナチュラルトイレです。
庭にはコンポストもあり、食べ残しや調理過程で出た野菜くずを土に還す体験も可能。栄養のある土を畑にまくことで、おいしい野菜を育てることに繋がります。
・地域の廃材やアップサイクル商品を販売
店内には、地域の工務店や材料屋から引き受けた余剰建材がずらり。フローリング、タイル、照明器具など、まだまだ使えるものばかりです。DIY好きならワクワクすること間違いなしですね。
捨てられるはずの物を加工して、本来の用途とは異なる新たな付加価値を持たせて再利用するアップサイクル商品も多数。例えば、ソファ生地がアクセサリーに、スプレー缶が植木鉢に、といった生まれ変わりの様子は、手に取るだけでも感性を研ぎ澄まされそう。
環境負荷の少ないエシカル雑貨も取り扱っています。竹のストローやヘチマのタワシのほか、海洋ゴミでできたコースターなども。購入することで世の中がちょっぴり良くなるような取り組みを心がけています。
・築80年の古民家を改修したカフェ
2024年1月16日に敷地内にオープンしたのが、築80年の古民家を改修したカフェスペース。お客さんの要望から誕生した、ホッと一息つける空間です。大きな窓からはのどかな田園風景を臨むことができ、時間を忘れてのんびり過ごせそう。
フローリング材をリメイクしたテーブルやタイルでデコラティブした洗面台など、一つひとつのインテリアがとってもオシャレ。額に入れて飾られているのは、クッションフロアのサンプルというから驚きです。
同店で提供するごはんには、稲美町の農家が育てた米を使用。手作りのかまどで毎朝ふっくら炊き上げています。「にこまる」や「ヒノヒカリ」など、その時々で異なる品種が登場するので、風味の違いを楽しむのも醍醐味の一つです。
このほか、稲美町の農家を中心に、形や大きさが問題で出荷できずに廃棄されてしまう野菜を積極的に買い取りメニューに活用。フードロス削減にも余念がありません。
・身体にも環境にも優しい地産地消ランチ
『卵かけかまどご飯』 950円
ランチは3種類がスタンバイ。『卵かけかまどご飯』は、三木市の「松田養鶏場」から仕入れる新鮮な卵をのせてシンプルにいただきます。
黄身の色合いからも伝わってくるほど濃厚な味わいが魅力で、炊き立てごはんの甘みと絶妙に絡み合い、次々にかき込みたくなるおいしさです。自家製の「食べるラー油」が添えられ味変もGOOD。ほどよい辛さで、ナッツのザクザクとした食感がアクセントになっています。
稲美産のもち麦で作るサラダ、発酵したフルーツ入りのほんのり甘いキムチ、野菜たっぷりのみそ汁も付いて、健康的な内容です。
『日替わり循環カレー』1,100円
グルテンフリーの『日替わり循環カレー』は、子どもでも食べやすいよう辛さは控えめ。米粉を使っているので、小麦アレルギーの人にもおすすめです。
取材日の具材は、ナス、タマネギ、トマト、厚あげ。野菜を発酵させた自家製のベジブイヨンを加えることで、肉が入っていないと思えないほど深みのある味わいが口いっぱいに広がります。
『数量限定リマテセット』1,500円
ボリューミーなプレートランチにも注目。定期的に替わるメイン料理、発酵おかず、サラダ、もち麦、食べるラー油、ごはん、生米パン、みそ汁がセットになっています。
取材日のメインは、「トマト煮込みハンバーグ」。柔らかさにこだわったハンバーグのタネには、サツマイモやレンコンなど旬の野菜をたっぷり混ぜ込んでいるので栄養豊富です。
米を浸水してから撹拌(かくはん)することで生地を作り、チーズをのせて焼き上げた生米パンとも相性抜群。米粉由来のパンともまた異なる、モチモチとした食感がやみつきになります。
このほか、2014年12月からはジビエ料理がラインアップに加わるそう。丁寧にさばかれた臭みのない、高たんぱくかつ低カロリーな猪肉をぜひ堪能して。
・有機栽培コーヒー&発酵ドリンク
『リマテ珈琲』550円
ドリンクメニューにももちろん抜かりがありません。食後のコーヒーに採用したのは、コロンビア産の有機栽培豆。土鍋でじっくり焙煎することで、遠赤外線効果により中心部までふっくら焼き上げています。角がなく丸みのある酸味が特徴的で、後味もスッキリ。
『季節の酵素ドリンク』550円
酵素の働きによってフルーツを発酵させたドリンクもあります。取材日は、敷地内で収穫した柿を使用。クセはなく、酸味と甘みが絶妙なフルーツティーを思わせる味わいで、ゴクゴク飲めますよ。
このほか、ノンカフェインの『さささ薬膳茶』や、台湾の伝統的な『客家擂茶(はっかれいちゃ』(各550円)も用意。今後は、甘酒チーズケーキやヴィーガンチョコレートなど、スイーツも登場予定です。
全国でも数少ない廃材リユースショップとして、さまざまな“循環”を表現している「RE:MATERIAL」。見て、触れて、食べて、体感したことをヒントに、少しずつエシカルな暮らしを始めてみてはいかが?
■詳細情報
■DATA
RE:MATERIAL(リマテリアル)
所在地
兵庫県加古郡稲美町草谷1056-29
電話番号
090-2902-3292
営業時間
物販/11:00~17:00
カフェ/11:00~16:00