ドンキで見つけた「超BIG剥く生グミマンゴー」の食べ方がイマイチわからない、でもめっちゃウマい!
歳も歳なら、全部と言わないまでも世の中の食べ物のほとんどは知っているはず。少なくとも日本においては、知らないものの方が稀なはずだが、私(佐藤)は最近遭遇してしまった。食べ方のわからない食べ物に。
驚安の殿堂ドン・キホーテを訪ねた時のことだ。お菓子コーナー周辺に吊り下がっていたオレンジ色の食べ物、それをどうやって食べるのかわからなかったのである。
その商品、「超BIG剥(む)く生グミマンゴー」(税別598円)はどうやって食べるのか? 「グミ」はわかるが「剥く」がわからない。グミを剥くってどういうことなの?
・食べ方のわからなかった巨大グミ
このグミは新宿・大久保のドンキで発見したものだ。購入したのは2月の中旬のことだったが、食べ方がわからずに約1カ月放置してしまっていた。幸い、常温保存で約10カ月もつとのことなので、再び関心が向くその日まで置き去りにしていたのである。
スマホを変えるタイミングで、過去に撮影していた写真を振り返っていたところ、ドンキのことを思い出した。確か店内のPOPにはこう書かれていた。
「SNSで人気爆発! 本物の剥くを体験せよ!」
何をどう剥くのかわからないけど、このまま放置していても何も始まらない。とりあえず、アレと向き合ってみるか。ということで、手探りで食べてみることにした。
商品の見た目は本物のマンゴーのようではあるが、名称にはちゃんと「グミキャンティ」とある。サイズがサイズだけににわかには信じがたい。これまで見たなかで最大サイズのグミであることは間違いない。
外側の紙を外して、プラ製の容器をパカっと開けると、グミはなんともみずみずしい。プルン! と聞こえて来そうなほど潤っている。
皿に置くと、そのデカさがさらに際立つ。やはりグミとしては規格外。遠目で見たら本物のマンゴーのように見えなくもない。世間の事情、とくにSNSの情報に疎い、当編集部のメンバーなら疑うことなく果実と信じるだろう。
よく見ると全体に継ぎ目があった。これは天然物ではなく、人工的に作られた物であることの証だな。
ふっくらした部分からだと剥きやすいそうなのだが、こちらがふっくらサイドということなのか? どっちがどっちかわからないけど、とにかく剥くとしよう。
果物、たとえばみかんを剥くときには、外皮(外果皮)と内皮(内果皮)の境目がわかるのだが、グミにそれらしきものを感じられない。だから、どこまで剥くべきかよくわからない。
たぶん、この剥き方で良いとは思うんだけどなあ。皮のようにめくれてきてるから。
剥いた皮がコレ。黄色いパプリカ、もしくは柔らかい干しイモみたいだな。
食べると……、あら美味しい。グミらしい弾力のある食感で、フルーティーでかつジューシー。グミを好んで食べるわけではない私(佐藤)でも、これならまた食べてもいいと思わせるような美味しさである。グミ好きならなおさらではなかろうか。
で、あとから気づいたが、この剥き方は不十分だったらしい。さらに剥こうとしたところ、外皮部分が全部取れて、中から実らしきものが出てきた。最初から全部剥いてしまえばよかったものを、中途半端にちぎってしまったな。
この実の部分はさらにウマい! よりフルーティーでジューシーで、手づかみで食べられるゼリーのようだ。食後のデザートとして食べたいくらい。皮よりも柔らかく、トゥルンとしているから「生グミ」と名付けられているんだなあ。たしかに生感ある。
そんなわけで、私のように食べ方に迷う人は、思いっきり剥いて頂きたい。剥く感触もクセになる超BIGグミ。SNSで話題になるのもうなずける商品だ。
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24