サウナより温泉!体内から老廃物を流す入浴法【眠れなくなるほど面白い 図解 デトックスの話】
デトックスならサウナよりも温泉
体の内側から汗を出せば効果大!
デトックスの要となる血液の流れを正常に働かせるには、入浴によって体温を上げ、体液の循環をよくすることをおすすめします。
シャワーだけですませるのではなく、約40度の湯に20分ほどつかりましょう。続けてではなく、体を洗う前後で20分を2回に分けるなど、細切れでもかまいません。
40度の湯温をすすめているのは、自律神経の切り替わりを意識してのこと。湯温が高いと交感神経によって緊張状態がつくられますが、副交感神経の働く40度以下なら、リラックスしたコンディションでバスタイムが満喫できるからです。
入浴によるデトックス促進効果は、汗をかくことにもあります。温浴で汗をかくと基礎代謝が向上。新陳代謝が活発になり、体内の老廃物や毒素を排出しやすくなるのです。
汗をかくならサウナもいいような気がしますが、じつはデトックス効果は低め。サウナの汗は体を冷やすうえ、皮膚の表面付近の水分が吹き出したもので、発汗はしても毒出し効果がありません。
その点、温泉は理想的。皮膚から温泉成分をダイレクトに吸収できる上、血液の循環もよくなるからです。またラドン温泉のように、放射性物質蒸気として吸入し、体によい作用をもたらす温泉療法もあります。日本人の愛する温泉は「毒をためない体」を保つためにも有効といえるでしょう。
サウナとお風呂の汗の違い
サウナの汗
外部からの刺激によって上昇した体表の温度を下げるためにかく汗なので、デトックス効果は低め。サウナ⇔水風呂の温冷効果でNO(エヌオー)の分泌は活性化する!10分以内の短時間がベスト。大量の汗で毛穴に詰まった皮脂や汚れが排出されるので、美肌効果は◎。
お風呂の汗
温浴によって血流が促進されると筋肉から熱が発生し、体温が上昇。体内の老廃物が汗とと
もに排出。筋肉は血流が多く集まる組織のため、温まることで全身の体温も上がりやすくなる。
温泉なら成分を皮膚から吸収できる
温泉成分は皮膚と呼吸器から吸収され、血液に入って全身へ巡ります
汗をかくだけでなく、体の機能が健康に!/温泉の様々な成分が効能となってデトックス力を上げる
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 デトックスの話 』著:加藤 雅俊