高校野球静岡大会 夏の甲子園かけた組み合わせ決定 “死のブロック”や注目カードは?
■春季県大会のベスト4を分けた4ブロック 各ブロックの見どころ
第106回全国高校野球選手権静岡大会の組み合わせ抽選会が6月22日、焼津市で行われた。今春のベスト4に入った4校が4つのブロックに分かれ、昨夏に初の甲子園出場を果たした浜松開誠館が入ったブロックは強豪校やドラフト候補のエース擁するチームが入る“死のブロック”となった。
夏の甲子園切符をかけた静岡大会の開幕を6月30日に控え、組み合わせが決まった。今大会には108校が参加。シード校は昨年までの8校から16校に増えた。今春の県大会でベスト4に入った加藤学園、静岡、浜松開誠館、東海大静岡翔洋がAシード、ベスト8がBシード、ベスト16がCシードとなっている。
組み合わせはAシードの4校が別々のブロックに分けられている。それぞれのブロックの注目カードは以下の通り。連覇を狙う浜松開誠館のブロックが最激戦となっている。
【Aブロック:Aシード静岡】
春季県大会で準優勝し、3年ぶりに夏の甲子園出場を狙う静岡は2回戦となる初戦で、伊豆伊東と浜松西の勝者と対戦する。群馬・健大高崎コーチとして今春のセンバツで優勝した赤堀佳敬監督が率いる磐田東は田方農業と静岡市立の勝者と対戦。今年1月に急逝した森下知幸前監督の思いを胸に戦う御殿場西は1回戦で遠江総合と戦う。
【Bブロック:Aシード浜松開誠館】
昨夏の覇者で今春の県大会で3位だった浜松開誠館は初戦で、常葉大菊川と静岡学園の勝者と激突する。選手としてセンバツ優勝の経験がある石岡諒哉監督が指揮する常葉大菊川は昨春のセンバツに出場している。
負けたら終わりのトーナメントは初戦の戦い方が難しい。浜松開誠館にとっては、静岡学園を下して勢いに乗った形で強豪の常葉大菊川を迎えるのは連覇に向けた最初のハードルとなる。このブロックには他にも、昨秋の県大会を制した藤枝明誠やプロ注目の最速152キロ右腕・小船翼投手擁する知徳、聖隷クリストファーや島田商業といった力のある高校がひしめく“死のブロック”となっている。
【Cブロック:Aシード東海大静岡翔洋】
昨夏の決勝で浜松開誠館に惜しくも敗れて甲子園を逃した東海大静岡翔洋は、浜松湖南と浜松市立の勝者が初戦の相手となった。同じブロックには近年安定した成績を残している日大三島や伝統校の掛川西が入っている。
【Dブロック:Aシード加藤学園】
初の甲子園出場を目指す春の覇者・加藤学園は韮山と浜松北の勝者が初戦の対戦相手となる。その他のシード校には常葉大橘、浜松商業、浜松工業と甲子園出場経験のあるチームが顔をそろえる。
第106回全国高校野球選手権静岡大会は6月30日に静岡市の草薙球場で開会式が行われ、7月6日から県内10か所の球場で1回戦が始まる。予定通りに日程を消化できれば、27日が準決勝、29日が決勝戦となる。
(SHIZUOKA Life編集部)