夏の紫外線でダメージを負った肌・髪のケアにきのこの「エルゴチオネイン」!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて身体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、『美容皮膚科ウォブクリニック中目黒』総院長の髙瀬聡子先生に「肌・髪ケア」というテーマで話を伺った。
秋になると、シミの相談をする患者がとても多くなってくるという。シミが目立つようになるのは“夏の紫外線ダメージ”がこの時期に表面化してくるため。
夏の強い紫外線によって肌内部に発生した過剰なメラニンが蓄積され、肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる『肌のターンオーバー』によって肌の表面に押し上げられるためで、肌の生まれ変わりの周期は約28日なので、夏に浴びた紫外線のダメージが秋頃に見えるようになるというカラクリだ。
肌以外に髪の毛にも紫外線のダメージがあるそうで…。
邦丸「髪の毛のダメージも気になる頃ですか?」
髙瀬「そうですね。髪は残念ながら、お肌以上に年齢を語ると言われてます。なので、髪の毛がパサついていたりツヤがなかったりすると、いくら肌にシミ、シワがなかったとしても後ろ姿で、老けて見えちゃうかもしれません。髪の毛の痛みを招く要因はいろいろあるんですけれども、やはりその1つが紫外線なんです。なんですけども、お肌には皆さん気をつけて日焼け止め塗ってますけれど、実は髪の毛とか頭皮が無防備な方いらっしゃるんじゃないでしょうか。なので、髪の毛も忘れずに守ってあげるべきなんですね」
邦丸「髪の毛も日焼けしてるってことですね。栄養分の面ではどんなもの必要になってきますか?」
髙瀬「頭皮の健康維持にはやっぱりタンパク質は欠かせません。髪の99%を構成していくのがケラチンというタンパク質。なので、育毛にはタンパク質が必要不可欠なんです。適切にタンパク質を摂取すれば、悪化した頭皮環境を正常に戻すことができるんですね。もう1つ、ビタミンB群を摂ることで、肌とか髪の毛の材料となるタンパク質や脂質を代謝したり、、血行を促し、栄養素を肌や髪の毛にしっかりと届けることができます」
邦丸「食事で体の内側からケアすることができるってことですよね」
髙瀬「そうなんです。たとえば食物繊維を摂って腸の環境を整えることで、肌とか髪の毛に必要な栄養素の吸収を助けることができます。また体内の老廃物を排出することで巡りの良い身体を作ることが出来ます。で、この食物繊維を豊富に含む食品のひとつがきのこなんです。特に水に溶けにくい性質を持つ「不溶性食物繊維」が多く含まれていて、整腸作用などの有用な働きが期待できます」
邦丸「ここできのこ登場ですけども、髪の毛とか頭皮にも効果があるものということが言えるわけですね」
髙瀬「髪の毛というのは、あらゆるアミノ酸の結合により生成されるんですけれども、髪の成分と同じ含硫アミノ酸である「エルゴチオネイン」を取ることにより、髪が物理的に太くなる『肥毛効果』が得られます。
邦丸「『肥毛効果』ってのは髪を肥えさせる、太らせるってことですね」
髙瀬「そうなんです。毛髪の構造に変化を与えることによって、ハリ・コシ・ツヤを実感することができます。自然界では、きのこ類などの菌類や一部の細菌のみが合成できるアミノ酸なんです。なんですけれども、水溶性で熱とか酸、アルカリに強いんですよ。120℃に2時間浸けたままにしてもほとんど影響を受けることがないというほど、非常に安定した性質のアミノ酸です」