Yahoo! JAPAN

【老舗の手土産】さつまいも、栗、かぼちゃが美味しい!ほくほく食感にほっこりする静岡県の菓子処3店のおすすめは?

アットエス


温かいお茶とコーヒーがますます美味しく感じる季節。ティータイムのおやつや肩ひじ張らない気の利いた手土産にほっこりするホクホク食感のさつま芋、栗、かぼちゃのスイーツはいかがでしょう。静岡県内で人気の菓子店から今の季節ならではのおすすめスイーツを紹介します。

【ももぞの】ふっくら舟形のスイートポテトが地元民のソウルフード/(静岡市葵区)

「ももぞの」外観。黒い看板と組み子細工のドアが目印


静岡鉄道・日吉町駅から国道1号線方面に1分ほど歩いた場所にある80年以上続く老舗菓子店。2019年2月、2代目店主が高齢のため一度は閉店しましたが、店の味を惜しむ多くの声に背中を押され、店主の次男に嫁いだ鈴木葉店長が「伝統の味を引き継ぎたい」と一念発起。
製菓学校に通い市内の人気洋菓子店で経験を積んだ後、2021年2月に「ももぞの」として再出発しました。

昔ながらの味わいにファンが多い「スイートポテト」


看板メニューは30年以上前から愛され続ける「スイートポテト」。さつまいもの風味を引き立てるバターの香りが食欲を誘う逸品は、地元民のソウルフードです。
「昔ながらのさつまいもならではのホクホクした食感と、真ん中がこんもりと盛り上がった舟形がうちの特徴です」と話す鈴木店長。一度に焼ける数に限りがあるので、1日数回に分けて焼き上げて1日に大体100個から150個を販売しています。

最近はねっとり系のさつまいもが流行っていますが「うちのレシピで試作すると、ふっくらと中心が盛り上がった舟形をきれいに出せないんです」と鈴木店長。そのため、素材は先代の頃から変わらない千葉県産の紅あずまを使っているそうです(一部の季節を除く)。

カリッと硬めのクッキー生地もファンが多い

サクサクのパイ生地と和栗が調和した冬限定スイーツ

いまの時期ならではのおすすめスイーツは「一粒和栗の栗パイ」。バターが香るパイ生地を頬張ると、存在感のある和栗が丸ごと入っています。
トースターで軽く温めるとパイがよりサクサクしてバターの香りが際立ってくるのでぜひ温めてから味わってください。このほか、かつての桃園時代に「スイートポテト」と並ぶ2枚看板だったジャンボプリンも健在です。

<DATA>
■ももぞの
住所:静岡市葵区鷹匠2丁目23−11
電話: 054-253-1232
営業: 9:30〜売り切れ次第終了
定休:日曜日
駐車場:なし

【菓亭わかつき】小豆が有名な老舗が作る栗×小豆の贅沢な逸品/富士市

最後に紹介するのは、小豆とあんこへのこだわりが「一粒入魂」のキャッチコピーに込められている富士市の人気和菓子処。社長が小豆を炊く大釜に聴診器を当てる写真がホームページにも出ていますが、小豆の炊かれる音を聞きながら手間ひまをかけて硬さを調整するあんこの美味しさは、行列ができる「鯛焼き」「串団子」「きんつば」で味わったことがある人が多いかもしれません。

今回紹介したいのは、厳選した十勝産小豆で作る同店の鹿の子豆と和栗を米粉を加えてモッチリとした食感に仕上げた羊羹を固めた「栗三昧」という商品。

箱に入った状態の「栗三昧」

箱に入った棒状の生地を、お好みの大きさで切り分けて味わいます。他店ではあまり見かけない小豆の存在感強めのビジュアルが甘党にとってはたまらない魅力の「栗三昧」は、絶妙な歯ごたえに仕上げた小豆のつぶつぶ感と和栗の優しい甘みがくせになります。

和菓子ですがコーヒーにも合うと評判の「栗三昧」。1日の製造本数が限られているので、なるべく店を訪れる前に予約するのがおすすめです。

たっぷりの栗に圧倒される究極の逸品「極味」

ほかにも栗がないタイプの「あずき三昧」、ほぼ100%栗に見えるほど栗をギュッと蒸し固めた究極の栗羊羹「極味」もあります。こちらは12月末頃までの季節限定商品です。

「極味」は12月末までの季節限定


<DATA>
住所:富士市本市場22-2
電話:0545-61-4863
営業:9:00~生菓子が終了するまで
定休:月曜(成人の日、敬老の日は営業)、第2、4、5の火曜。そのほか臨時休業あり
駐車場:15台

【大国屋製菓舗】滋味あふれる素材の味にほっこり!秋冬限定のかぼちゃ饅頭

真っ白い大きな垂れ幕が目印


創業は1945年で80年の歴史がある老舗の和菓子店。扉がなくふらっと気軽に立ち寄れる造りが特徴で、雰囲気のある木製の台につきたての餅菓子から日持ちする定番商品までずらりと並びます。

台に並ぶ菓子をセルフサービスで選ぶスタイル。手前の「栗蒸し羊羹」も今の時期のおすすめ

元々品数が多いうえに昨年、藤井聡太棋士が対局のおやつとして選んだことで一躍有名になった「玄米わらび餅」を通年で販売する同店。「色々あって何を買うか迷っちゃうね」という声がお客さんから聞こえてきますが、今しか味わえない限定の味のひとつがこちらの「カボチャまんじゅう」です。

あんがたっぷり詰まった「かぼちゃ饅頭」


北海道産かぼちゃを丁寧に裏ごししてやわらかい皮にも練り込んでいます。中に詰まったかぼちゃあんは甘さ控えめで、素材の風味が感じられます。

定番の「あんこ玉いろいろ」も冬はかぼちゃ味が登場

「あんこ玉いろいろ」。手前の白いのはイチゴ入り

大国屋さんと言えばコレというほど定番人気商品になった「あんこ玉いろいろ」にも今の時期は「かぼちゃ」が加わります。つるんとした口当たりになる寒天でつややかにコーティングされた6色の生地は抹茶、胡麻&くるみ、いちご、紫いも、こしあんの5つが定番で1つが季節ものの全6種類。

今の季節はかぼちゃですが、夏は柚子、春は桜など季節の味が登場します。可愛らしい見た目が肩ひじ張らないちょっとした手土産にも、気の合う仲間と囲むおやつ時間にも華を添えてくれる和菓子です。

「子どもから大人まで気軽に訪れてほしい」と話す三代目店主・川合史剛さん


<DATA>
■大国屋製菓舗
住所:静岡市葵区大岩2−3−8
電話: 054-245-2448
営業:9:00~18:00
定休日:日曜、第3月曜、毎月28日

【関連記事】

おすすめの記事