「洗濯機」から“ガタガタ”と音がなったときの“自宅でできる4つの対処方法”
洗濯機から聞こえてくる、ガタガタとした音。このガタガタとした音を解消したいときは、原因に合わせた対処方法が必要なんだそう。そこで今回は洗濯機クリーニング専門店のプロに、「家庭でできるガタガタ音の4つの対処方法」を教えていただきます。
教えてくれたのは……東海エネテック株式会社
洗濯機掃除に特化した洗濯機のまじんを運営する東海エネテック株式会社。洗濯機の分解洗浄を専門とし、プロならではの技術で各ご家庭の洗濯機を徹底的にクリーニング。無料分解診断サービスも行い要望に沿ったプランを提供している。
設置環境を見直す
洗濯機から聞こえるガタガタとした音。原因のひとつに、洗濯機の設置場所や置き方に問題がある場合があります。設置環境に原因がある場合、設置場所の見直しや調整が効果的です。専門的な知識や道具がなくても自宅でできる、2つの対処方法をご紹介します。
1.床の状態を改善する
洗濯機の下の床が原因の場合で発生しているガタガタ音は、防振マットを敷くことで振動を軽減できます。防振マットは洗濯機の振動を吸収し、床への伝わりを抑える効果があります。滑りやすい床の場合は、滑り止めが効果的です。滑り止めを洗濯機の脚に取りつければ、振動による移動の防止が可能です。また、木造住宅の2階に洗濯機を設置している場合、床の強度を補強する方法があります。この場合、洗濯機の下に厚めの合板を敷くことで、床のたわみを防ぎ、振動を分散させる効果があります。
2.洗濯機の水平を確認・調整する
水平に洗濯機が設置されていない場合も、ガタガタと音がなります。その場合は以下の方法を参考に、水平調整をしましょう。
【洗濯機に脚がついている場合】
多くの洗濯機には、調整が可能な脚がついている場合があり、回すことで高さを変えられます。まずは、100円ショップなどで手に入る水平器を使って、洗濯機が前後左右に傾いていないか確認しましょう。傾きがある場合は、洗濯機の脚を調整して水平にします。
【調整脚がない洗濯機・調整をしても不十分な場合】
調整脚がない洗濯機や調整しても不十分な場合は、脚の下に厚紙や薄い板などを挟んで高さを調整してください。
洗濯物の入れ方を工夫する
洗濯機からガタガタ音があるとき、洗濯物の入れ方が原因の場合もあります。日常的な使い方を少し変えるだけで、大きな改善が見込めます。特に、脱水時の振動を軽減するためのポイントを押さえましょう。
1.洗濯物の量を適切に調整
忙しい日々を過ごしていると、洗濯物を適当に入れて、適正容量を超えてしまうことはありませんか? この場合、水流が悪くなり、洗濯物が偏りやすくなります。洗濯物が少なすぎる場合も、脱水時にバランスがとりにくくなるんです。洗濯機の説明書に記載されている、適正容量(多くの家庭用洗濯機では乾燥重量で6~8kg程度)を守りましょう。ガタガタ音がならないよう、以下のことを参考にしてみてください。
・目安は洗濯槽の内部から見て7~8割程度が適切
・洗濯物が少ない場合はバスタオルを1〜2枚追加するなどして調整
・洗濯物の重さを均等にすることも大切
洗濯物が少ない場合、バスタオル(上記の枚数を参考)を追加し調整すると、脱水時のバランスが取りやすくなります。また、洗濯物の重さを均等にする際は、たとえば、ジーンズなどの重い衣類だけをまとめて洗濯するよりも、軽い衣類と混ぜて洗濯を行うとバランスが取りやすくなります。
2.偏らないように対策する
洗濯槽の中にある洗濯物の偏りが原因で起こる場合もあるガタガタ音。このような場合は偏りを防ぐため、以下のような工夫が効果的です。
・大きなシーツやカーテンなどは、あらかじめたたんでから洗濯機に入れると偏りにくくなる
・ジーンズやトレーナーなどの重い衣類は洗濯槽内に均等に配置する
・洗濯ネットの活用も効果的(特に靴下や下着などの小さい衣類は脱水時の偏りを予防するのに効果的)
・脱水前に一度洗濯機を止めて、手で洗濯物をほぐしてから再度脱水すると、偏りが軽減される
洗濯機に“ほぐし脱水”機能が搭載されているものもあるので、機能がある場合は活用しましょう。
日頃の使い方を工夫しよう
ガタガタと音がしたときは、厚紙を脚の下に挟むことや洗濯物の量などを調節することで軽減される場合もあります。今回のことを参考に、ガタガタと音がしたときは、原因に合わせた対処方法を取ってみてくださいね。
ayako/ライター