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【上京区】季節がぎゅっと詰まった「俵屋吉富」の「おくちどり」で一足早く紅葉狩り

デジスタイル京都

「花の御所」の北辺に本店を構える京菓子司「俵屋吉富」の季節の訪れを教えてくれる干菓子の詰め合わせ「おくちどり」をご紹介します。コンプリートしたくなる掛け紙にも注目です。

宝暦5年創業の京菓子司「俵屋吉富」

創業は1775年、1949年に現在の地・「花の御所」の北辺に再開しました。

地下鉄「今出川駅」からは徒歩5分。古い京町屋や建物が残されている京都らしい風情ある場所でありながら、同志社大学や同志社女子大学の最寄り駅でもあるため、学生さんの活気があふれ、賑わっています。

「俵屋吉富」の外観

店の看板に書かれた「雲龍」(半棹・1,080円/本棹・1,728円)は「俵屋吉富」の代表銘菓で、近くにある相国寺の雲龍図から考案されたそうです。

国産の大粒小豆を用い、村雨(むらさめ・蒸し菓子のこと)を小倉餡で手巻きしたもので、雲に乗る龍の荘厳で雄々しい姿を表現しています。

上から「雲龍」、「白雲龍」、「龍翔」

お店の様子

店内右手には坪庭があり、紅葉が季節の訪れを教えてくれます。

中央のショーケースには、「雲龍」や焼き菓子「京のおまんじゅう」(八重・1個173円)、甘い蜜を砂糖の結晶で閉じ込めた「ボンボン」(1,080円)などが並んでいました。

今回は左手ショーケースに並ぶ「おくちどり」をご紹介します。

干菓子の詰め合わせ「おくちどり」

季節の移ろいを干菓子に託している「おくちどり」(1,404円)はほぼ毎月、掛け紙と内容が異なって発売される「俵屋吉富」の人気商品です。

※秋のみ約2ヶ月間(10月1日頃~11月25日頃まで)販売。

「口取り(くちどり)」とはお祝い事に食べるお菓子のことで、“色とりどり”のように種類がいろいろある様子とかけています。

掛け紙を外した姿

中身はもちろん掛け紙も季節ごとに変わり、コンプリートしたいと思うほど、どの掛け紙も見とれてしまうほど素敵。以前勤めていた方が絵を描き、絵に合わせた句を選ばれたそうです。

12月の掛け紙は南座です

11月25日まで販売されている「おくちどり」の掛け紙は、五重塔が描かれています。夕焼け空と紅葉の赤色が印象的。句は松尾芭蕉の「この道や 行く人なしに 秋の暮」が書かれています。

箱を開けると、箱の中も秋一色!紅葉に黄葉、銀杏のような丸いお菓子など、京都の秋がぎゅっと詰まっていました。

押し物

ピンク色で秋の野辺を彩り、水色で川を表しています。色づく紅葉を眺めながら、ゆっくり川沿いを歩きたくなりました。

琥珀糖

もみじにかたどった、きれいな赤色の琥珀糖が3個入っています。琥珀糖独特の表面はシャリッ、中はもちっとした食感は、一度食べたら忘れられません。

麩焼煎餅

夕映えにそびえる五重塔の焼印が施されていて、口に入れるとふわっと溶けます。2枚入り。

糖菓子

柚子味のコロコロとした丸いお菓子は堅そうに見えましが、食べるとやわらか。柚子独特の苦味がクセになり、食べる手が止まりませんでした。

打ち物

いちょう型の打ち物で3個入り。もみじの赤といちょうの黄色の両方が楽しめます。

干菓子は見た目もきれいで日持ちがするため、贈り物にもおすすめです。

お話を伺った成岡様

20代の若き職人から生まれた「といろ」

ジェイアール京都伊勢丹の売り場だけで販売されている「俵屋吉富」のセカンドブランドで、「いろ」にこだわりそれぞれの色に物語を込めています。

例えば、今までのラムネの概念が変わるかのような、口の中で優しくほどけていくようなラムネ「都色~京だるま~」(864円)。

凍らせて飲み物に入れることで、ぐっとおしゃれな雰囲気を演出できる琥珀糖「水彩糖」(800円)。

水引デザインのパッケージは、よく見ると「といろ」の文字が。お祝い事にも喜ばれると思います。

※全て税込み価格

■スポット情報
店舗名:俵屋吉富
住所:京都市上京区室町通上立売上ル
電話番号:075-432-2211
営業時間:8:00~16:00
定休日:日曜、水曜日

交通:地下鉄「今出川駅」2番出口から徒歩5分

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