育休中のエリート官僚パパ役 ディーン・フジオカさんが「育休制度」への思いや人生の価値基準を明かした〔ドラマ「対岸の家事」〕
小説「対岸の家事」がTBSでドラマ化決定! 中谷達也を演じるディーン・フジオカさんにスペシャルインタビュー。今回は、育児や家事への考えをじっくり語っていただきました。全2回の2回目。
【画像】➡撮りおろし! 「エリート官僚パパ」役のディーン・フジオカさんの写真を見る2025年4月1日スタートの火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』(TBS系 毎週火曜22時)に出演中のディーン・フジオカさんにスペシャルインタビュー。「育休制度」への思いや、人生の価値基準などについて語っていただきました。
2年間の育休を取得した官僚を演じて感じた「育休制度」への思い
──ディーンさんが演じる中谷達也は、厚生労働省で初めて2年間の育休を取得した人物として描かれています。男性が育休を取ることについて、どのような想いがありますか?
ディーン・フジオカさん(以下、ディーンさん):「(育休を)本当に取れるものなのか?」というのは、単純な疑問としてあります。“こうあるべき”という観点から制度が作られても、実際にその制度がどう使われるのかはまた別の話かなと思うのです。
制度を使える人もいれば使えない人もいて、あるいは使いたくないという人もいるかもしれない。育休を取得しても、中谷のように「早く復帰しなければ」と焦りを感じる人もいるでしょうし……。
家族にはその数だけ選択肢もある
ディーンさん:でも、まずは選択肢があることが大事だと思います。選択肢があることでまた悩みが生じてしまうかもしれませんが、選択肢のあるなしで言えばやっぱりあるほうがいいし、あるべきだと。
そのうえで、「自分たちの場合は、こういう方向がいいね」と調整していけばいいのかなと思います。
家族にはさまざまなかたちがあり、家族の数だけ選択肢もあるはず。これは『対岸の家事』のひとつのテーマでもあると思うので、ドラマを観ながら、皆さんが「自分だったら、どうする?」と考える機会になったらいいですね。
ディーンさんが明かす人生の価値基準とは?
──ディーンさんは、何を人生の価値基準にしていますか?
ディーンさん:そうですね……。「調和」かな。調和は固定できるものでなく、その都度、調整していかなければ維持はできません。生きていくうえで必要なたくさんのものを調和するから、安定感も生まれるわけで。
だから、調和を得るためには、ずっと努力を続けていかなければならない。大変ですが、それが生きていくということでしょうし、仕事とプライベートのいいバランスを、そのときどきで探りながら、維持していきたいなと思っています。
得意な家事は「切る」こと
──作品タイトルに「家事」が入っていますが、ディーンさんが得意な家事は?
ディーンさん:刃物を扱う家事ですね。僕は野菜を切ることが好きみたいで、カボチャやレンコンなどうまく切れると達成感を感じるんです。切っていると刃にちょっとくっついて、その状態で切るとどこかに飛んでいってしまったりして(笑)。
固いものを切るのも楽しいですし、柔らかいものを薄く切るのもいい……! 野菜ごとの質感を、刃物を通して楽しんでいるのだと思います。野菜を切ったときに、その反動が身体に対してどんなふうに返ってくるのかを味わっているというか……、ちょっと変わっていますよね(笑)。だから、切る野菜がバーッと目の前に並んでいる状態というのは、嫌いな家事ではないです(笑)
少しでもいいからしっかり深呼吸して
──最後に、子育てと仕事の両立を頑張るコクリコ読者に、メッセージをお願いします。
ディーンさん:そもそも自分が皆さんに何かを言えるような立場なのか、とは思うのですが、「気楽に行こうぜ!」くらいの言葉がいいのかなと思います。
命を繫いでいくということには、日々、いろいろな大変さが付いて回ります。だからこそ、そこでエンターテイメントにできることがあるのかな、とも常々考えていて。
でもやっぱりつまるところ、自分や自分の家族、周りの人たちが健康でいられているというだけで、御の字ではないかと思うのです。
生きていて、ごはんをおいしく食べられて、仕事があって、そんなふうにハリのある人生を送ることができているだけで、とてもラッキー! というところに基準をとって、「気楽に行こうぜ!」「楽しんでいこうぜ!」という心持ちがちょうどいいのでは、と。
日々悶々とすることがあったら、ほんの少しの時間でもいいのでしっかり息を吸って吐いて、深呼吸をゆっくりして。自らの心と向き合っていただけたらと思います。
あとは、ドラマ『対岸の家事』を観ることでも、息抜きをしてもらえれば僕としては嬉しいですね
ディーンさん、ありがとうございました。
エリート官僚の育休パパ役・楽しみにしています!
撮影/葛西亜理紗
取材・文/木下千寿
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『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』
人気小説「対岸の家事」のドラマ化!
写真提供:TBS
詩穂(多部未華子)は居酒屋の店長として毎日遅くまで働く優しく朗らかな夫・虎朗(一ノ瀬ワタル)と、かわいい娘・苺(永井花奈)と暮らす“専業主婦”。過去のある経験から「自分は2つのことが同時にできない」と感じて自ら専業主婦の道を選んだものの、日がな一日苺としかかかわらずに過ごす毎日に寂しさを覚えることも。
そんなある日、子育て支援センターの「手遊び教室」で参加した際に、育児と仕事の両立に燃えるママ・礼子(江口のりこ)と出会って……。
さらに、完璧な育児計画を掲げる“育休パパ”の中谷(ディーン・フジオカ)をはじめ、さまざまな境遇で家事に仕事に奮闘する人々を描いたヒューマンストーリー。
初回放送は2025年4月1日(火)よる10時スタート!
『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』公式HP
(TBS系・毎週火曜よる10時~OA)
Ⓒ朱野帰子/講談社
『対岸の家事』著:朱野帰子(講談社文庫)