『ウィキッド 永遠の約束』今年No.1&前作超えの可能性、米予想 ─ 大ヒット再来なるか?
人気ブロードウェイ・ミュージカルの映画版『ウィキッド』2部作の後編『ウィキッド 永遠の約束』が、2025年11月21日の米国公開を控え、アメリカでオープニング興行収入1億5,000万~8,000万ドルの好スタートを切るとの予測が発表された。米が報じている。
本作は『ウィキッド ふたりの魔女』(2024、日2025)に続く物語の完結編で、舞台の第2幕を映画化するもの。今回の予測通りとなれば、前作の初動成績1億1,250万ドルを上回り、舞台作品の映画版として歴代記録を更新するほか、『マインクラフト/ザ・ムービー』の1億6,275万ドル、実写版『リロ&スティッチ』の1億4,601万ドルを抜いて今年最高のオープニング成績となる可能性もある。
『ウィキッド 永遠の約束』では、先日、前売りチケットが米国のチケット販売プラットフォーム「Fandango」でPG指定作品として史上最高のセールス、およびユニバーサル・ピクチャーズ作品の今年最高記録となったことがばかり。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』やDC映画『スーパーマン』を超える成績とあって、初動興収も、当初の予測である1億1,150万ドルから上方修正された。
ただし、配給のユニバーサル・ピクチャーズは慎重な姿勢を崩していない。初動興収1億5,000万~8,000万ドルという予想は外部によるもので、ユニバーサル社内では1億2,500万ドル程度という見方を示しているのだ。本作が2部作の後編であること、しかも舞台版から第2幕はやや地味な内容であることを踏まえての予測とみられる。
前作『ウィキッド ふたりの魔女』は、最終的に米国興収4億7,443万ドル、世界興収7億5,871万ドルという大ヒットを記録し、2024年を代表する一本となった。『ウィキッド 永遠の約束』は、Rotten Tomatoesでは批評家スコア71%(前作88%)・観客スコア97%(前作95%)という評価を現時点で記録。批評家の意見が興行にさほど影響しないイベント映画であることは確かだが、“前作超え”を成し遂げられるかも興味深い。
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なお、ライバルとなるのはフィンランド発バイオレンス・アクション映画『SISU/シス 不死身の男』(2022)の続編映画『SISU: Road to Revenge(原題)』と、ブレンダン・フレイザー主演による全編日本ロケ映画『レンタル・ファミリー』の2本で前者は初動興収300万ドル、後者はそれ以下の数字と予想されている。
映画『ウィキッド 永遠の約束』は2026年3月、全国ロードショー。
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