Yahoo! JAPAN

新築一戸建てって実際いくら?購入の流れも解説

リブタイムズ

新築一戸建てって実際いくら?購入の流れも解説

「結婚を機にマイホームを取得したい」「現在の住まいに不満があって理想の家を建てたい」など、住宅の購入を検討している人も多いのではないでしょうか。

住宅の取得は人生で最も大きな買い物といわれ、一生のうちに一度あるかないかのこと。どのくらいの費用がかかるのか、どのような手順を踏んで購入するのか知っておきましょう。

この記事では、新築一戸建ての費用相場や購入の流れをご紹介します。また住宅を安く取得するためのポイントについても解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

新築一戸建て住宅の種類と費用相場

2021年度の『フラット35利用者調査』によると、新築一戸建ての費用相場は建売住宅が3605万円、注文住宅は3572万円、土地付注文住宅は4455万円となっています。

そして新築一戸建てには建物や土地以外にも、仲介手数料や住宅ローンの手数料、火災保険料などがかかり、それらの諸費用は物件価格のおおよそ7~8%が目安といわれています。

住む地域や住宅の内容によって費用は変わってきますが参考として押さえておきましょう。新築一戸建てを購入する場合、「建売住宅」と「注文住宅」がありますが、ここではそれぞれの特徴やメリットについて解説します。

(参考:フラット35利用者調査-住宅金融支援機構)

建売住宅は3605万円

建売住宅は土地と建物がセットで販売されているもので、分譲住宅とも呼ばれます。完成済みの物件が見られるため、間取りやデザインを自分の目で確かめて購入するか判断できるのが大きなメリットです。

注文住宅よりも安く購入できるため、住宅取得費用を抑えられる点も見逃せないポイント。ほかにも住宅を建てるために、土地や間取り、建材、設備などを決める手間がかからず、気に入ればすぐに購入して暮らすことができます。

注文住宅は3572万円

注文住宅は土地を購入して新しく家を建てる購入方法です。自分で決めた間取りや外観、設備に仕上げられるため、こだわりの強い人に向いています。1から10まで自分で決めるフルオーダーもあれば、決められた範囲から自分で選ぶセミオーダーもあります。

注文住宅は自分の理想の家を建てられるのが大きなメリットです。また建築過程を自分の目で確認できるため出来上がっていく過程を楽しめるほか、安心感もあります。

新築一戸建てを購入する流れ

新築一戸建てを購入するにあたって、どのような流れや手順を踏むのか分からない人も多いのではないでしょうか。ここでは新築一戸建てを購入する流れを、建売住宅と注文住宅に分けて解説します。

建売住宅

建売住宅は以下の流れで購入します。

1.物件探し2.物件・モデルハウスの見学3.購入申し込み4.住宅ローンの仮審査5.重要事項説明書の署名・捺印6.売買契約の締結7.住宅ローンの本審査8.内覧・残代金の決済9.物件の引き渡し

建売住宅は情報収集が大切です。理想の物件のイメージを固め、気になる物件を見つけたら積極的に見学に行きましょう。

注文住宅

注文住宅は以下の流れで購入します。

1.予算の検討2.希望条件の整理とイメージを固める3.ハウスメーカー・工務店選びと土地探し4.間取りプランの提案および見積もりの比較、住宅ローンの仮審査5.工事請負契約の締結、住宅ローンの本審査6.建築プランの詳細な打ち合わせ7.着工8.引き渡し

注文住宅は建築会社選びを慎重に行うのが大切です。ハウスメーカーによっては土地探しを手伝ってくれるケースもあるため、土地が見つからない場合は相談してみるとよいでしょう。

新築一戸建てを安くする5つのポイント

ここでは新築一戸建ての注文住宅を購入する際に、費用を安く抑えるポイントを5つご紹介します。

なお、以前は「グリーン住宅ポイント制度」といって、一定の要件を満たした住宅に対してポイントが発行され、そのポイントを家具や家電などの商品や追加工事の代金などに交換できました。しかし現在はこの制度が終了しているため注意してください。

以下の記事では、グリーン住宅ポイント制度について解説しています。
グリーン住宅ポイント制度の対象となる新築住宅とは?要点を解説!

1.建物の形状をシンプルにする

建物の形状を凹凸のない真四角にするか、1階・2階がほぼ同じ造りである「総2階建て」にすれば、材料費の節約や工事の期間短縮につながり、費用を抑えられます。また総2階建ては耐震性も高く、断熱性や気密性の向上に期待できることもメリットです。

2.延べ床面積を抑える

延べ床面積とは建物内全体の総床面積のことを指します。延べ床面積が大きいほど建築費も多くかかるため、必要最小限の広さや間取りにして延べ床面積を抑えるとよいでしょう。

3.間取りをシンプルにする

部屋数を少なくすれば、ドアや壁材、クロスといった材料費を減らせます。必要以上に収納部屋を設けていないか、家族構成に適した部屋の数かなどを検討してみてください。

4.水回りをまとめる

トイレやお風呂などの水回りは、できる限り1カ所にまとめることがコストダウンにつながります。水回りが分散されていると排水管の設置が複雑になり、工事費が高くなります。

2階建ての住宅では1階と2階にそれぞれトイレを設ける家庭が多いですが、トイレを「1階のみにする」あるいは「1階と2階で同位置にする」といった工夫をすればコストを抑えることが可能です。

5.複数の会社から見積もりを取る

相見積もりをすると、どこの会社が安いのか把握できます。何社も見積もりを取るのは大変ですが、最低でも3社は取るとよいでしょう。そして出てきた見積もりは金額だけでなく、実績や担当者が信頼できるかなどもチェックしてみてください。

新築一戸建てが費用的に厳しい人は中古住宅を検討

2021年度の『フラット35利用者調査』によると、中古の戸建て費用相場は2614万円となっています。建売住宅を購入するよりも1000万円近く安くなるため、新築一戸建ての購入が費用的に厳しい人は中古住宅を検討してみましょう。

ここでは、中古住宅を購入するメリット・デメリットを解説します。

(参考:フラット35利用者調査-住宅金融支援機構)

中古住宅のメリット

中古住宅は安さ以外にも、「実際の物件を見て選べる」「近隣住民を把握したうえで住める」といったメリットがあります。

新築住宅の購入はモデルルームや住宅展示場などで見学を済ませるパターンが多く、「実際に住んでみると思っていたより狭かった」といった失敗例も少なくありません。

モデルルームや住宅展示場は実寸で作られていますが、広く見せるために家具の配置やサイズが工夫されており、住んでみないと分からないこともあります。一方で中古住宅は、日当たりや風通し、近所の雰囲気なども含めて自分の目で確認できるのが魅力です。

また中古住宅の場合は耐震性や寿命などが気になる人も多いかもしれませんが、昔と比べて建物の造りは丈夫にできており中古住宅の寿命は延びています。もちろん物件の造りや設計によって差はありますが、きちんとメンテナンスをすれば長く住み続けられるでしょう。

中古住宅のデメリット

中古住宅の寿命が延びているといっても、新築と比べると老朽化が進んでいるのは事実です。築年数が古い場合は修繕費が高くつく可能性があります。そのため建物の状態を見て中古住宅を選ぶことが大切です。

また中古住宅は新築と比べて住宅ローンの審査が厳しくなります。新築住宅の場合は住宅の購入価格と担保評価額に大きな差はありません。しかし、中古住宅は資産価値が低くなるため、金融機関は中古住宅の担保価値を低く見積もる傾向があります。

築年数や建物の状況によっては住宅ローンを利用できなかったり、借入可能額が下がったりする可能性があります。

まとめ:新築一戸建ては予算やライフプランに合わせて慎重に検討しよう

住宅の取得は人生で最も大きな買い物といわれます。購入してから後悔しないように、予算やライフプランに合わせて家族でよく話し合って検討しましょう。費用面が気になる場合は、中古住宅も視野に入れてみてください。

【関連記事】

おすすめの記事