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二ケ領用水を再考する本 菊地恒雄氏が執筆

タウンニュース

表紙は春の二ヶ領用水

かわさき市民アカデミーで人気の「川崎学」講座を本にした川崎学双書シリーズから「再考二ヶ領用水」が7月31日に発行された。

著者は川崎地名研究会会長で、川崎学コーディネーターを務める菊地恒雄氏。徳川家康の江戸への入府に伴って工事が始まり、14年の歳月をかけて1611年に完成した二ヶ領用水を知り、地域学として学ぶことができる一冊だ。県下で最も古い人工用水路である同用水に関する研究を巡っては、長年、文章の信ぴょう性や信頼度の低さが指摘されてきたという。同書では数々の問題を直視し、従来取り上げられなかった史実に光を当てている。

内容は川崎市民にとっての二ヶ領用水、二ヶ領用水開削に問題を提起など。付録として二ヶ領用水に関係する書籍や年表も掲載している。

菊地氏は同書の中で「これからも新しい発見や疑問点がでてくると思います。ぜひ関心のある方々のこれからの研究の一助となれば幸いです」と述べている。

A5版86ページ。770円。かわさき市民アカデミー(今井南町)事務局、北野書店(幸区)などで購入できる。(問)同アカデミー【電話】044・733・5590

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