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「人がやらない場所にこそアサリがいる!」サイズも数も期待できる隠れた潮干狩りスポットの見つけ方

TSURINEWS

潮干狩りスポットの穴場とは(提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)

4~5月に始まる潮干狩りシーズン、潮干狩り場には沢山の家族連れや人が集まり、賑わっているところも多いだろう。しかし、人が多い分場所によっては多くの人に持ち帰られてアサリがあまり残ってないような場所もある。そこで今回は意外と知られていない天然アサリが多くいる潮干狩りの隠れた激熱スポットの探し方を紹介しよう。

岩と海藻は激熱ポイント

潮干狩りができる場所というと、干潟や砂浜をイメージする事が多いだろう。しかし、有名潮干狩り場やアクセスがし易い場所では人も多く折角来たのに入れる場所も限られたりアサリなどが採れる数が少なかったりと、なかなか思うようにはいかないことがある。

しかし、ちょっと手間が掛かるが潮干狩りの名物アサリを探す上で是非とも目を通しておきたい場所がある。それが岩や海藻が多い砂地のゴロタ場だ。アサリは砂浜や干潟に多くいるイメージが強いが、多少の砂や泥がある場所なら割とどこにでもいるのである。

ゴロタ場は天然アサリの宝庫

特に今回紹介するゴロタ場の様な場所は栄養が豊富。天敵であるエイやクロダイなどから身を隠しやすく、人にもあまり狙われないゴロタ場には干潟などではなかなか見られないような大型が一つの場所に大量に密集していることもあり、人が多くいる場所より量もサイズも勝ることもある。

(潮干狩りや海岸での採取は漁業権の掛かるエリアや採取禁止区域などに指定されている場合があるので、各県のホームページで確認しよう。)

岩や海藻が点在するゴロタ(提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)

ゴロタ場でのアサリの見つけ方

ゴロタ場でアサリを探す際特に意識したいポイントがいくつかある。このポイントの見極め方によっては似たようなポイントでも天と地程の差が出ることもあるので自分が目を付けたポイントをしっかり観察する事が大切だ。

岩や海藻がある所を探す

ここからが本題だが、ゴロタ場でのアサリ探しに筆者が特に注目すべきこと、それは若干の泥が多めの砂泥に大~小の岩が点在し、アオサやワカメなどの海藻類が生えている事。これがアサリの隠れた激熱スポットを見つけ出すカギである。

何故、こういった場所にアサリが多くいるのかというと第一にとにかくアサリにとって最高の環境だからである。

海藻類が多い砂泥地のゴロタ場には前述のとおりアサリの餌となるプランクトンなどの栄養が非常に多く、昨今アサリへの食害で被害が多く出ているアカエイやクロダイなどの天敵からも身を隠しやすく更に、人の手も入りにくいなどアサリ達からすると楽園のような場所なのである。

大きな岩が多い周りは要チェック(提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)

砂に埋まっている石をどかす

こういった場所でのアサリを探しには、干潟や砂浜などと比べ少し工夫と体力が必要になる。

大小様々な岩が点在する場所では、いきなり掘り始めようにもある程度アサリが潜む場所の目星を付けなければ、闇雲に岩をひっくり返しても体力を使い疲れるだけだ。

そこで、最初の一堀をしようという時に意識したいポイントがある、それは岩や海藻に囲まれている中でも若干の砂が出ている場所だ。

理想のポイント(提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)

ゴロタ場の中に砂が出ている場所を見つけたらまずは、近くにある動かせそうな岩をひっくり返してみよう。アサリは埋まっている岩の隙間やその周りに潜んでいることが多く、運がいいと岩をどかしただけでアサリがボロボロと出てくることがある。

岩をどかしたら今度は少し周りを掘ってみよう、もしアサリが出てきたらドンドン周りを掘り進めてみることをオススメする。アサリは集団で固まっていることが多く、1つ出てくれば次から次へと出てくるかもしれない。

岩の隙間に隠れていたアサリ(提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)

ポイント探しでの注意点

いい場所を見つけられれば簡単にアサリを見つけることができるが、掘る場所を見極めるための注意点がいくつかある。

砂が出ている所を探していると稀に一箇所に石が不自然に固まっている箇所があったりする。一見細かい岩があったり窪んでいたりとよさげな場所に見えるが、そういった場所は既に人の手によって掘り起こされ埋められた場所である可能性があるので、人が掘った所をもう一度掘って空ぶらない為にも地面ををよく観察しよう。

そして、自分達が掘り起こした穴もその場所を元の環境に戻していくためにも、掘った後はできるだけ元の場所に埋め戻そう。

人によって埋め戻された跡(提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)

ゴロタ場潮干狩りの魅力

ゴロタ場での潮干狩りの魅力は何と言っても、自分でポイントを見極め群れを見つけられた時や、栄養豊富な環境で育っているのもあって採れるサイズが大きいということだ。

そして、ゴロタ場には干潟や砂浜ではなかなか見られないような生き物も多く、子供と一緒に来ても色んな生き物を観察できたりと楽しむことができるだろう。

ゴロタのアサリはサイズがいい(提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)

ゴロタ場の潮干狩りでの注意点

ゴロタ場での潮干狩りは良型が望めたり数も期待できるが、人があまり手を付けないのは理由があり、事故や怪我に繋がる危険が可能性がある事を忘れてはいけない。

安全装備を徹底すること

ゴロタ場の様な場所で潮干狩りをする際は、必ず手袋を着用する事が望ましい。石をひっくり返したり地面を掘る際鋭い岩や割れたガラスが出てきたり、岩に牡蠣が着いているようなところは、不用意に素手で触ってしまうと思わぬ怪我に繋がる可能性がある。

また、今回紹介したような海藻類が多い様な所は非常に滑りやすく、でこぼことした場所で転んでしまうと大けがに繋がりかねないので、滑りにくい靴や長靴を履くのが望ましいだろう。

毒のある生き物に注意

磯とよく似た環境のゴロタには毒を持った生き物が潜んでいることもあり、注意が必要だ。

例えばガンガゼの様な毒を持ったウニをはじめ、毒クラゲなどは砂浜などと比べ、ゴロタ場は障害物に引っ掛かり陸に残ったままでいることもあるので見かけても不用意に近づかない方がいいだろう。

岩や海藻をどかすようなときも注意が必要だ。先ほど挙げた物を以外にもオコゼやゴンズイなどといった棘に毒を持つ魚が潮が引いても岩の下や海藻の中に隠れていることが稀にある。

物を動かす際は道具を使ったり手袋を必ず着用しもしそういった生き物を見かけても触らずにそっとしておこう。

小さい物はリリースしよう

サイズや数が望める穴場であるゴロタ場だが、そういった場所は管理されている潮干狩り場の様に人の手によって稚貝をまいたりする場所で無く天然の個体が多く居る場所がほとんどだろう。

その様な場所では小さい物まで取りすぎてしまうと、アサリの数が減り自然繁殖が難しくなり折角の穴場が来年、再来年には枯れてしまい潮干狩りが楽しめなくなってしまう。

今後の未来でも潮干狩りを楽しむ為にも、自分達が食べられる量だけを持ち帰り小さい物は極力リリースを心掛け潮干狩りを楽しもう。

小さな個体はリリース(提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)

<明石健太郎/TSURINEWSライター>

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