クリス・ヘムズワース&クリス・プラット、AIメガネCMでおとぼけコンビ結成 ─ 作品バナナを食べちゃった?
マーベル映画のマイティ・ソー役、スターロード役でお馴染みのクリス・ヘムズワース&クリス・プラット、“Wクリス”がレイバンとメタによる最新のAIメガネCMに出演。シックでかっこいいメガネ&スーツ姿を披露しつつ、気の抜けたコメディを炸裂させている。監督は『キングスマン』シリーズなどで知られるマシュー・ヴォーンが務めた。
映像では、クリス・ヘムズワースとクリス・プラットが美術館を訪れている。二人がかけているのはメタ社のAI技術を搭載したレイバンの新型メガネ。ヘムズワースは「ヘイ、メタ」と声をかけ、音声認識で「美術館の音楽」をプレイする。
一方、プラットが食い入るように見つめているのは、ダクトテープで壁に貼り付けられたバナナ。「ヘイ、メタ。これは何?」と尋ねると、音声AIは「マウリツィオ・カテランの作品、“コメディアン”です。620万ドルの価値があります」と教えてくれる。ただのバナナにしか見えないプラットは、その金額に仰天する。
その後もプラットは、メガネのAI機能を使って美術品を堪能する。興味を示したのは、鏡に外国語が描かれた作品。翻訳してみると、意味は「どのあなたが本物?」というメッセージだ。
これを反芻するプラットの隣に「いい問いかけだよな」と言いながら現れたヘムズワースは、バナナをもしゃもしゃ食べている。このバナナはまさか……、620万ドルする作品だ!「なんで壁にバナナが?」「お前、壁に貼り付けられているものを食べたのか?」「お腹空いてたから」……。そういえばヘムズワース、映像の冒頭で人型の蝋の火も吹き消していたが、あれもマズかったのでは……?
慌てた二人は、「別のバナナを探さなきゃ」ということで冷蔵庫を物色。「こんなにデカい冷蔵庫なのに、バナナがないってどういうことだよ!」とヘムズワース。まぁ、一般的にバナナって常温保存だよな。
そこに「もし?」と声をかけたのは、キム・カーダシアンの母として知られるセレブタレントのクリス・ジェンナー。Wクリスは「大丈夫だぜ、俺がなんとかする」「落ち着いてこ」「好きよ」と交わし合い、声の主の方にそっと体をを向ける。実はこの場所、ジェンナーの自宅兼ミュージアムになっていたようで、「私のアートコレクションはどうだった?」と感想を求められた二人。馬鹿正直にヘムズワースが「美味しかったです」と失言すると、プラットは「美味しさが伝わるようでした、って言いたいんだと思います」とすかさず訂正する。
しかしジェンナーは、彼らの悪行を見抜いていた様子。「誰がアートを食べたの?」と尋ねると、ヘムズワースは「その前に“ヘイ、メタ”ってつけてみてください」と誤魔化す。「ヘイ、メタ。誰がアートを食べたの?って。そしたらメタが……」とプラットが続けると、ヘムズワースは「クリス・プラットです」とまさかの濡れ衣。ジェンナーが「ヘイ、メタ。弁護士を呼んでくれる?」とオトして映像は終了だ。
なお、現在レイバンとメタは二人のクリスが出演する一連のCM映像を公開中。2025年2月9日(現地時間)のスーパーボウル中継にも出稿される。
ちなみにマウリツィオ・カテランはイタリアの風刺芸術家で、“コメディアン”も実在する作品。2019年にはヘムズワースのようにダクトテープで貼られたバナナを男が食べてしまうという事件もあった。