【神戸レトロ・モダン建築探訪】北野異人館「ラインの館」は地元の人も楽しめる無料スポットでした! 神戸市
神戸の観光地の中でも特に異国情緒が漂うおしゃれスポット、神戸北野異人館街。実は、その中でも『ラインの館』(神戸市中央区)は唯一無料で入ることができる施設なんです。行ってみると、地元の建築好きも歴史好きも気軽に楽しめるスポットでした!
外観の特徴は、白い壁にすっきりと入った横線。「ラインの館」という名称は市民の愛称募集で入選した名前で、「この館の下見板の横線(ライン)が美しいから」という由来から名称が決まったんだとか。
この館が建てられたのは、もう100年以上前…、大正初期の1915年頃。建築主は、1857年フランス生まれのJ.R.ドレウェル夫人で、夫人が58歳のときに建築され、1920年に亡くなるまでこの館で暮らしたんだそう。建築様式は明治時代のいわゆる「異人館」の様式をそのまま受け継いでいて、見どころも満載なんです。
中に入ってみると、木造ならではのぬくもりある空間。廊下や階段の手すり、天井の装飾など、どこを見ても当時の職人技が光ってて、細部まで凝っているのが分かります。
入って左手の「応接間」にはロマンチックなフォトスポットもあり、なんだか建物の雰囲気と相まっています!
また、2階のベランダから見える神戸の景色も最高!
今では高層ビルに囲まれていますが、当時はきっと海まで見えてたんだろうな〜…なんて想像しながら眺めるも楽しいですよね。
また、北野異人館街唯一の無料入館施設として、「どうしてここに異人館が多く建てられたの?」「どうして今でも多くの洋館が現存するの?」など、様々な疑問を解決してくれるのも「ラインの館」の重要な役割。
当時の神戸の様子や他の異人館について、わかりやすい映像資料などが多数展示されており、神戸生まれ神戸育ちの私も「そうだったのか~!」と驚くような内容や、昔の意外な街並みの写真に驚き。
実は阪神・淡路大震災のときには大きな被害を受けたそうで、その後、保存修復されて今の姿があるんだそうです。単に「歴史のある建物」というだけでなく、地域と共に歩んできた軌跡を学ぶこともできました。
1階におみやげ屋さんもあり、神戸土産のトレンドもチェック!革小物などもあり、見ていてとても楽しかったです♪
実は筆者は初めて訪問した「ラインの館」。実際に行ってみると、想像以上に建築・歴史好きにも響くスポットでした!
当日受付、予約不要の「ガイドツアー」も定期的に行われているので、より詳しく知りたい人はそちらもオススメ(公式サイトで確認できます)。観光地というポイントでいままでスルーしがちだったのですが、ぜひ地元の人にこそじっくりと楽しんでほしいスポットでした!
場所
ラインの館
(神戸市中央区北野町2-10-24)
時間
9:00~18:00(※入館は17:45まで)
休館日
6月、2月の第3木曜日※上記が祝日の場合、翌日休
入館料
無料