海老名市 市民ギャラリーが休館 空調故障などで売却を模索
海老名プライムタワー隣の市民ギャラリー(中央2丁目)が3月末で休館した。
ギャラリーは旧市庁舎の敷地に建った海老名プライムタワーの一部。市役所跡地の売買の際、買取者の第一生命保険相互会社から公共施設の利用として無償譲渡された。築30年ほどで、現在は指定管理者の(株)ケイミックスパブリックビジネスが運営している。
利用団体からは「内部の壁が高く大型作品が展示しやすかった」「展示の準備がしやすかった」など閉館を惜しむ声もある。一方で利用者減少や空調設備の故障、専用駐車場がないといった課題もあり、市の公共施設再編適正化計画で廃止の方針が打ち出されていた。
休館後の施設は売却に向けて検討されており、民間事業者から意見を聞く調査を行い「事務所としての利用」の可能性のほか、「窓がない」「空調不具合の負担が大きい」などの指摘もあった。
市では展示の代替施設として文化会館の展示コーナーや多目的室などを案内している。また昨年、文化交流拠点の整備指針を打ち出し、稼働率の低い総合福祉会館と市民ギャラリー機能を中央図書館横に移して集約、商工会館との合築などの構想も示している。