「しそ」を育てるなら暖かくなったいまが最適!「水耕栽培」なら約2か月で収穫できる
水と液体肥料だけで植物を育てる水耕栽培。「土栽培に比べ失敗が少なく、成長が早い、農薬を使わない、管理しやすい、室内でもできる、といいことづくめです!」と話すのは、人気Youtuberのみかんぼーやさんです。画期的な水耕栽培方法を生み出し、収穫に大成功したのをきっかけにはじめた動画配信がSNSで話題になりました。著書『お家がどこでも畑になる! 頑張らないカンタン水耕栽培』(KADOKAWA)には、水耕栽培の基本から、プラカップ、ペットボトル、バケツやタンクで野菜を栽培する方法など、水耕栽培による家庭菜園の魅力が詰まっています。今回はこの本の中から、水耕栽培を始めるなら知っておきたいことをご紹介します。
※本記事はみかんぼーや著の書籍「お家がどこでも畑になる! 頑張らないカンタン水耕栽培」から一部抜粋・編集しました。
しそ
シソ科シソ属 / 一年草 / 中国〜ヒマラヤ原産
爽やかな香りが食欲をそそるしそは常に育てておきたい野菜です。
一年中栽培ができて、プラカップでもどんどん成長します。
生育情報
発芽適温:25℃~30℃
室内栽培:◎
生育適温:20℃~25℃
好光性種子:陰性植物
春まき◎
秋まき◯
発芽日数 10~15日/収穫日数 約60日
発芽適温が25℃と高いので、しっかり暖かくなる3月以降に種をまくのがおすすめです。日照時間が短くなる秋頃に花を咲かせようとしますが、花は穂じそと呼ばれ食べることができます。夏場は直射日光が強いと葉がかたくなり、香りも弱くなるので半日陰で育てましょう。夏の終わりに種まきをして、室内で育てれば秋冬でもしそを収穫することができます。
3月4日 栽培 スタート
切ったスポンジをフタの穴にセットしてカップに乗せます。カップに水を入れてスポンジが湿れば準備完了。しそは発芽が難しいので少し多めに種をまきました。
3月17日 栽培 13日目
しそは発芽に光が必要なのでバーミキュライトはうすめにかけて、陽当たりが良いところに置きます。培地が乾かないようにスポンジに触れる位置で水位をキープします。
4月24日 栽培 51日目
本葉が出た頃カップの水を液体肥料に変更すると、あっという間にここまで大きくなりました。株数は1〜3本になるように間引きしながら生育します。この時は3株残しました。
4月26日 栽培 53日目
葉が大きくなれば収穫スタートです。葉だけを摘んでも良いですが、最初は茎をカットして【摘芯(てきしん)】をするとその下の脇芽が伸びて多収穫につながります。
番外編
番外編ですがもっとたくさんしそを収穫したいというかたにはペットボトル容器を使った方法もおすすめです。面積はプラカップの3倍ほどですが、収穫量は8倍以上になります。この方法で常に新鮮なしそを食べることができました。
しそ増殖計画
収穫した茎を使って株を増やす方法を紹介します。
バジルと同じく【挿し芽(さしめ)】というやり方で簡単にしそが増えていきます。
4月26日 第二世代挿し芽スタート
少し葉を残した茎をスポンジにはさんでフタの穴にセットします。カップには水道水をいれ、茎が1センチくらい浸かるように水位をキープします。液体肥料はまだ使いません。
3株で生育していたので3つの挿し芽ができました。根が出るまでは水道水のみで育てます。直射日光が当たらないような日陰に置いておきましょう。
5月4日 2代目栽培 8日目
1週間程度で新しい根が出てきます。これくらい根が出たら水から液体肥料に変更します。液体肥料は1週間に1回全交換しましょう。藻が発生しないようにカップもアルミホイルで遮光しておきます。
5月18日 2代目栽培 22日目
挿し芽をしてからわずか22日でこんなに大きく成長しました。この方法ではバーミキュライトも使わず、簡単に収穫量を増やすことができるので便利です。