「借りて住みたい街」は8年連続で1位は「博多」!「みんなが探した!住みたい街ランキング」九州圏版が発表!
株式会社LIFULL(ライフル)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」が、2024年における実際の問合せ数からユーザーの「本気」で住みたい街を算出した、住まい探しの「いま」が分かるランキング「2025年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング(九州圏版)」が発表され、“借りて住みたい街”では「博多(福岡)」が8年連続で1位にランキングされました!
“借りて住みたい街”は「博多」がなんと8年連続で1位!2位「西鉄平尾」、3位「高宮」は昨年から順位変動なし
画像出典:https://lifull.com/news/40849/
「2025年 LIFULL HOME’S 借りて住みたい街ランキング(九州圏版)」は、「博多」が8年連続トップという結果になりました。
また、2位「西鉄平尾」、3位「高宮」も前回と同じ順位となり、トップ3の駅に変化はなく、安定した人気を保っている状況のようです。
1位が「博多」になった理由としては、事業集積性と交通利便性が西日本エリアでも突出して高いというところ。
2位の「西鉄平尾」と比較しても、問合せ数の差はなんと1.7倍もあるんだとか!
この差を考えると、今後も博多はトップを維持していくことになりそうですね。
それでは、トップ3にランクインした街はどんな街なのか、おさらいしてみましょう。
第1位:博多
「博多」は言わずもがな九州最大の政令都市である福岡市のメイン駅である博多駅を擁する街。
博多駅の路線は福岡市鹿児島本線などのJR線、福岡市地下鉄空港線に加え、2023年3月には「福岡市地下鉄七隈線」も加わり、合計7路線が乗り入れる九州一の巨大駅となりました。
山陽新幹線や九州新幹線の起点・終点であり、駅の北側に位置する博多バスターミナルには遠距離・近距離を問わずバスが多数乗り入れているため、非常に高い交通利便性を誇ります。
九州に本社・支社を置く企業の多くは「博多」周辺にオフィスを構えており、福岡県内ではもはや「借りて住まざるを得ない街」と言えるかもしれません。
なお、博多駅の近郊こそオフィス街になっていますが、少し足を伸ばすと博多山笠で有名な「櫛田神社」をはじめとする歴史的な建造物も数多く残っており、「住吉」や「美野島」といった昔ながらの下町を感じさせる街並みも見られ、比較的に家賃相場が安い物件が多いというのも魅力です。
■博多からほど近い「美野島」についてのフクリパ記事はこちら
博多駅から近いこの「美野島」エリアには、元祖・博多の台所として繁栄し、その歴史は60年にもなる美野島商店街があります。
細い路地沿いには昔ながらの風情そのままに、魚屋や八百屋など約50店舗ほどが軒を連ねているこのエリアは、古いお店と新しいお店がバランスよく同居しており、博多の中でも下町情緒を感じられる商店街として存在感を放っています。
福岡市博多区美野島:昔ながらの下町感と住環境のバランスの良い街
https://fukuoka-leapup.jp/city/202502.47246
第2位:西鉄平尾
九州最大の商業地・天神から西鉄電車で2駅の場所に位置する西鉄平尾駅。
天神までたった3分という交通利便性がありつつも、周辺にはスーパーやドラッグストアといった商店も多く、その住環境の良さからマンションや戸建て住宅が立ち並んでおり、福岡でも屈指の人気エリアとなっています。
駅の西側には福岡市動植物園を擁する平尾浄水町があり、こちらは福岡有数の高級住宅地としても知られています。
また、平尾エリアには近年個性的なカフェやショップが続々とオープンしており、今後もさらに注目度も上がりそうです。
■平尾エリアの個性的な個人書店のフクリパ記事はこちら
本を探しに、街に出よう!六本松〜平尾エリアの個人書店巡りの旅
https://fukuoka-leapup.jp/tour/202501.46302
第3位:高宮
「高宮」は先述した「西鉄平尾」のひとつ先の駅。
天神駅までほんの5分と交通利便性は平尾とさほど変わらないながらも、平尾よりさらに落ち着いた印象のあるエリアです。
また、高宮の南側に位置する野間四角まで足を伸ばすと西鉄バスの路線が充実しており、南区一帯や那珂川市方面に行く重要なアクセスポイントにもなっています。
高宮の西側は坂道が多いのですが、「長丘高宮循環バス」という坂の多い地域を結ぶ独自の路線が運行されているのも魅力ですね。
■長丘高宮循環バスについてのフクリパ記事はこちら
狭い坂道に特化した小型バスが走る「西鉄高宮駅東口」【福岡市南区】
https://fukuoka-leapup.jp/tour/202406.31081
2位の「西鉄平尾」、3位の「高宮」ともに福岡市南区から大牟田方面へ南下するエリアの賃料水準が福岡市中心部よりも圧倒的に値ごろ感があること、バスでも福岡市中心部にダイレクトアクセスが可能なことなど、コストパフォーマンスおよびタイムパフォーマンスに優れていることが人気のようです。
画像出典:https://lifull.com/news/40849/
一方、第1位の「博多」に乗り入れて交通利便性が向上した福岡市地下鉄「七隈線」沿線では、「渡辺通」が最高位の5位(前回4位)、21位には「六本松」(前回30位)がランクインしています。
利用者数の多さで話題となる福岡市地下鉄「七隈線」沿線ですが、賃貸ニーズの視点で見るとその人気がまだこれからといった状況のようです。
“買って住みたい街”は、マンション開発で注目を集める西新が初の1位に!「博多」の3年連続2冠を阻止!
画像出典:https://lifull.com/news/40849/
「2025年 LIFULL HOME’S買って住みたい街ランキング(九州圏版)」は、福岡市地下鉄空港線の「西新」が初の1位を獲得しました。
前々回12位、前回2位からランクアップして、「博多」の3年連続2冠を阻止する形となりました。
それでは、トップ3にランクインした街はどんな街なのか、住環境面を中心にご紹介します。
第1位:西新
「西新」は地下鉄空港線で「博多」まで約13分、「天神」まで約7分というアクセスの良さに加え、西南学院大学、修猷館高校もある文教地区という面もあり、子育てにも生活にも便利で人気なエリアです。
西新駅の北側ではマンション開発がコンスタントに継続しており、人気住宅地の「百道(ももち)」にも近いことから、購入ニーズは高く維持されてきました。
その根拠として、西新のある西新校区では人口、世帯数ともにこの20年で約1.3倍にも増加しています。
今後も福岡市西側エリアの人気住宅地として注目されていきそうです。
■西新校区についてのフクリパ記事はこちら
他の街に住めない人が続出!?福岡市早良区「西新校区」をデータで読む
https://fukuoka-leapup.jp/city/202401.22953
第2位:博多
今回2位となった「博多」は駅周辺でのマンション開発が一段落していることで「西新」と問合せ数の差は若干開いていますが、今後「博多コネクティッド」を中心とした新たなプロジェクトが広がっていけば再び注目が集まるのは確実です。
■博多コネクティッド構想についてのフクリパ記事はこちら
5つの切り口で解説する「博多コネクティッド構想」まとめ
https://fukuoka-leapup.jp/biz/202202.462
第3位:竹下
3位には、JR鹿児島本線の「竹下」が前回34位から大きく順位を上げてランクインしました。
「博多」から鹿児島本線でわずか1駅(約3分)という高い交通利便性が評価されています。
さらに2022年に開業した「ららぽーと福岡」の影響などで、当時は駅周辺で賃貸需要が拡大し、現在は新たな物件開発により購入ニーズが顕在化しているようです。
■三井ショッピングパーク ららぽーと福岡についてのフクリパ記事はこちら
【各フロア徹底解説!】次の休みに行きたくなる!「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」の新たな楽しみ方
https://fukuoka-leapup.jp/city/202309.13335
画像出典:https://lifull.com/news/40849/
“買って住みたい街”ランキングとしては、福岡市地下鉄空港線および西鉄天神大牟田線の人気が高く、唐人町(4位)・西鉄平尾(5位)・大濠公園(6位)・高宮(7位)・藤崎(9位)のように、トップ10のほとんどがこの2線に集中しているという結果になりました。
まとめ
画像出典:https://lifull.com/news/40849/
ということで、九州圏版の借りて住みたい街ランキングは1位「博多」・2位「西鉄平尾」・3位「高宮」、買って住みたい街ランキングは1位「西新」・2位「博多」・3位「竹下」という結果になりました。
なお、“借りて住みたい街” “買って住みたい街”それぞれのトップ100ランキング結果はこちらでご覧いただけます。どんな街がランクインしているのか、チェックしてみてくださいね。
https://lifull.com/doc/2025/01/11d9cf0805b5e50c3aef959c96193124.pdf
調査概要
■集計期間:2024年1月1日 ~ 2024年11月30日
■集計方法:LIFULL HOME’Sに掲載された賃貸物件・購入物件への問合せ数を駅別に集計
■エリア:福岡県
<備考>
■家賃相場:問合せのあった賃貸物件の賃料の中央値を40㎡に換算
■価格相場:問合せのあった購入物件の価格の中央値を60㎡に換算
■分析:LIFULL HOME’S総研 副所長/チーフアナリスト 中山登志朗氏
出版社を経て、1998年から不動産調査会社にて不動産マーケット分析、知見提供業務を担当。2014年9月にHOME’S総研副所長に就任。
不動産市況分析の専門家としてテレビ、新聞、雑誌、ウェブサイトなどメディアへのコメント提供、寄稿、出演を行うほか、年間多数の不動産市況セミナーで講演。
国土交通省、経済産業省、東京都ほかの審議会委員などを歴任。(一社)安心ストック住宅推進協会理事。
参考サイト
https://lifull.com/news/40849/
https://twitfukuoka.com/?p=343790
合わせて読みたい
福岡県勢がトップ3を独占!「全国住み続けたい街ランキング2024」
https://fukuoka-leapup.jp/city/202501.44941
「老後も住みたい」と思う政令指定都市ランキング、福岡市は第2位!
https://fukuoka-leapup.jp/biz/202411.41009
住みたい街ランキングで福岡市が5年連続で第1位に!
https://fukuoka-leapup.jp/biz/202409.38143