【西武】甲斐野央投手インタビュー 故障が長引いてしまい「暗くなるときもありました」
9月11日放送のライオンズナイターでは、エスコンフィールドHOKKAIDOで行われた日本ハム22回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの甲斐野央投手にインタビューした模様を放送した。長期離脱で調整している際の心境を訊いた。
――前の試合(9月10日、日本ハム21回戦)はナイスピッチングでした。
甲斐野「ありがとうございます」
――打者3人をぴしゃりと抑える内容でしたが、手応えはいかがでしたか?
甲斐野「(髙橋)光成が5回まで投げ切ってまだいくのかなと思ったのですが、僕の名前が告げられたので、しっかり準備をしていましたし、あとはいいパフォーマンスをするだけという思いで投げました」
――6回から登板はちょっと早いかなと思いましたが、言われたのは5回終了のタイミングでしたか?
甲斐野「そうですね。光成もいいピッチングをしていましたし、試合も0対0の展開だったので、先頭バッターの初球を大事にしました」
――日本ハムの1番バッター水谷(瞬)から郡司(裕也)、清宮(幸太郎)という並びだったのですが、どんな気持ちでしたか?
甲斐野「水谷に関してはホークス時代ともに戦った仲だったので、いろんな想いがありましたけど、前回の対戦でデッドボールを当ててしまい申し訳なかったなと思っていました。今回は全力で抑えにいこうということで、失投せずに投げられました」
――非常に(真っすぐの)スピードが出ていたように思いました。MAX158キロ出ていましたが、そのあたりはいかがですか?
甲斐野「僕の中ではまだまだ出したいなというところはありました。もっと頑張って、常時それぐらい出せるように練習していきたいなと思います」
――フォークボールのキレはどうでしたか?
甲斐野「前回登板(9月6日)のホークス戦(21回戦)では、少し高めに浮いてチェンジアップみたいな軌道になってしまっていたのを、うまく修正できました。マウンドも違っていたのですが、投球練習からしっかりと調整して、綺麗に投げられたのでそこはよかったかなと思います」
――真っすぐは逆球もあったように見えたのですが。
甲斐野「清宮選手の三振の球も逆球でしたが、いいところに抜けてくれたというか、逆球ですがそれが逆によかったのかなと思います」
――逆球でも三振が取れたということは、ボールに力があるからでしょうか?
甲斐野「力強い球を投げることに関しては怪我明けの一つの課題にしているところなので、できれば投げきれるのがベストだと思うのですが、全部が全部うまくはいかないので、空振りやファールを奪えるような球質を目指していきたいなと思います」
――4月24日に登録抹消されたあと、8月25日の復帰までどのような調整をファームでしていたのでしょうか?
甲斐野「最初はすぐ戻れるものだと思って、怪我もすぐに状態がよくなるものだと思っていたのですが、一向によくならなくて、むしろ悪化してしまったりもしたので、色々考える時間が増えてしまって……暗くなるときもありました」
――1軍に戻れそうだなと思ったのはいつごろですか?
甲斐野「トレーニングも継続してやっていましたし、出力を出すパフォーマンスができるような練習法はずっとしていたので、ひじと相談しながらじゃないですけど、ひじさえよくなってくれれば、前よりいいパフォーマンスを出せるという思いがあったので、そう思いながらやっていました」
――残り試合少ないですが、どんなピッチングをしていきたいですか?
甲斐野「ピッチングコーチから『甲斐野いくぞ』と言われたら、自分がその日に出せるパフォーマンスをすべて出したいなと思っています。もちろん結果がついてくるのがベストですが、準備を怠ることなく、自分のやるべきことをまっとうしたいなと思います」
※インタビュアー:長谷川太アナウンサー