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小学生は“一日4食時代”が当たり前に?味の素×VERY 習い事ごはん「すうぷもっちー」発表会を開催

舌肥

近年、共働き世帯の増加や小学生の習い事需要の高まりを受け、子育て家庭の食生活が変化している。そんな中、味の素株式会社とファッション&ライフスタイル誌「VERY」は、子育て家庭における子どもの習い事と食スタイルに関する調査やヒアリングを共同で実施。その結果から見えてきたのは、小学生の子を持つ家庭は「一日3食」ではなく「一日4食」で考えていることや、習い事前に手軽かつ栄養のある食事を求める声が増えていることであった。

こうした背景から、味の素は新たな食スタイルとニーズに着目した習い事ごはん「クノール すうぷもっちー」を開発した。

2025年1月16日(木)には、子育て家庭における食スタイルの課題解決をテーマに、習い事ごはん「クノール すうぷもっちー」の新製品発表会が開催され、新製品に込めた想いや子育て家庭のライフスタイル、食生活に関するトークセッションが行われた。

生活者の現状や課題を発見するために雑誌「VERY」と協業

冒頭では味の素株式会社 D2C事業部 開発マーケティンググループの谷田 泉氏が登壇し、小学生の食スタイルの変化や「クノール すうぷもっちー」の開発背景を発表した。

この「クノール すうぷもっちー」だが、当初は“新製品を開発する”という狙いではなく“生活者の現状や課題を発見する”という目的からスタートし、2024年2月から子どもを持つファミリー層をターゲットの現状と悩みや課題に着目した研究を進めてきたという。

協業パートナーには丁寧な読者調査に基づいて紙面作成を行い、ターゲットとなるママ世代に絶大な人気を誇る雑誌「VERY」を選出。

谷田氏は「ターゲットの現在地を知る“インサイドホルダー”として、新製品の開発プロジェクトにおける協業をさせていただいた」と語った。

実際の開発プロセスは4つのステップで行われ、まず最初の読者調査ではターゲットの子持ちファミリー層がどのような食事を行っているのかということを深くヒアリングを実施。

「ステップ1では、乳幼児の他にも子供がいる家庭、共働きの家庭、子供が塾通いしている共働きのご家庭、専業主婦の家庭などさまざまなタイプの家庭における普段の食事の実態を洗い出し、抱えている悩みを深く掘り下げることを意識した」(谷田氏)

こうしたなか、どの家庭でも「おやつ間食」が共通の“お悩みごと”として浮かび上がってきたという。

「お菓子よりはお腹にたまり、栄養のあるものを食べさせたい」

谷田氏は「たくさんのリアルな声から『お菓子よりはお腹にたまり、栄養のあるものを食べさせたい』という、私たちがこれまで見えてこなかった現状や重要なインサイトを抽出することができた」と述べた。

ヒアリング調査を通して、親子ともに忙しいなか、ステレオタイプな理想のママ像に縛られていること。そして、子供に栄養を摂ってほしいが、食べてくれるもので妥協するしかなく、なんとか毎日を乗り越えている現状があるという気づきを得られたという。

習い事がある小学生は一日4食が当たり前の時代に

ステップ2では、ヒアリング調査を踏まえて、ターゲットの家庭における課題点を発掘して、課題解決に向けた仮説を構築していったそうだ。


「栄養を重視しつつ手軽さも求めるなかで、理想と現実の間にギャップが生じており、一日3食から“一日4食が当たり前”になりつつある時代において、子供の心身の成長をサポートし、ママの罪悪感を軽くしてくれるパートナーが求められているという仮説を構築した」

その仮説から、ステップ3と4では新製品のプロトタイプを作り、VERY読者に試食してもらい、感想や意見を聴取していきながら開発を進めていった。

「手軽に温かいものを食べられるのが良い」、「菓子パンやお菓子よりひと手間をかけているぶん、罪悪感を減らせる」、「卵のふわっとしている感じとお餅のとろける感じが本当によかった」というようなポジティブな意見が多かったそうだ。

このような4つのステップで立てた仮説を検証するため、定量的に生活者の実態を把握する調査も実施したところ、「習い事がある日の食事回数が4回以上」と回答した人は76.2%にも上ることがわかった。

まさに小学生における「一日4食時代」が到来しており、3食では収まらない新たな食の機会が生じているのではないだろうか。3食目は習い事の前に食事を摂ると答えた家庭は61.1%という数字からも、習い事に行く前に食べる“習い事ご飯”が求められているとも言えるだろう。

しかし、お菓子やパンやおにぎりなど、習い事ご飯にフィットする食事があまりない状況というのも調査で見えてきたという。

本当はお菓子ではなくて腹持ちが良く、手軽で温かい食事を与えたい。

こうした親の理想を叶えられる解決策がないことをとらえ、今回の新製品である「クノール すうぷもっちー」の発売に至ったわけだ。現在はアマゾンや楽天、LOHACO、味の素ダイレクトといったECチャネルで展開しているとのこと。

「『クノール すうぷもっちー』は温かいスープとお餅の組み合わせにより腹持ちが良く、菓子パンやドーナツなどと比べても低カロリーながら炭水化物も摂取できる。また、電子レンジのみで完成する手軽さは、お子様も自分で簡単に調理できるため、忙しい子育て家庭の負担軽減にもつながるのが特徴となっている」

VERYの読者調査から見えてきた食スタイルの変化と課題

続いてはVERY編集長の羽城 麻子氏、VERYモデルの笹川 友里氏、管理栄養士の塚本 万智氏、味の素の谷田氏を交えたトークセッションが行われた。

セッションの冒頭では、「生活者の声を深く聞くことがなかなかできていなかったところを、インサイドホルダーとしてVERYと協業したことで、ターゲットのファミリー世帯が抱える悩みや課題をしっかりととらえることができた」と谷田氏が話した。

先述した一日4食時代のように、ライフスタイルの変化だけではなく、食のスタイルも変わってきているのを、羽城氏は調査を通して実感したという。

「VERYの読者層の中でも共働き比率はかなり増えていて、夕飯の時間が遅くなったり、小学生の子どもの放課後から夕食までの間の食事に悩みを持っているのを感じた。こうした悩みに応えることができれば、新たなニーズが生まれるのではと味の素と一緒に取り組みを進めていった」(羽城氏)

現代の子どもたちが抱える栄養課題について、塚本氏は「カロリーは十分に足りているのにもかかわらず、体の成長や活動に必要なタンパク質やビタミン、ミネラルが不足する『新型栄養失調』の傾向にある」と説明した。

笹川氏は「自分の子どもの食事を振り返ったときに、習い事前のご飯については栄養が足りていなかったと反省することが多い」と実体験を述べた。

現代の子どもは昼食から夕食までの時間が長くなり、夕食から就寝、朝食までの時間が短くなっている。さらに複数の習い事をしていることから、食事の感覚や生活リズムの乱れが課題になっているそうだ。

VERY誌面のアンケートでは半分以上の人が、「習い事の日の食事が不規則になって困っている」というデータもあるとのこと。

フルタイムでの共働きが増え、スケジュールをパズルのように組んでいかなければならないからこそ、「栄養のある食事を丁寧に作る」というのが想像しづらいとも言える。

塚本氏は「例えば12時半スタートの習い事の場合、その前にご飯を子どもに与えるとお腹いっぱいになって眠くなってしまうし、かといって何も食べないとお腹が空いてしまって集中できなかったりする。時間によっても何を食べさせるかを考えるのは悩みのひとつになっている」と述べた。

習い事の前後で必要な食事を管理栄養士が解説

一日3食という固定概念が時代に合わなくなり、一日4食時代の到来が見えてきたなか、習い事の前に子どもたちにはどのような食事を与えればよいのか。

塚本氏は「夕食を2回に分けて撮るという考え方をしていただくといい」とし、次のようにアドバイスした。

「習い事の前は、脳や体にとってエネルギーとなるお米やパン、お餅といった炭水化物を摂るのがおすすめ。逆に、糖質を多く含む菓子やジュースなどは血糖値が急上昇し、眠くなったり、疲れやすくなったり、気分が揺らいだりする原因にもなるので避けた方がいい」

一方で習い事の後は、寝ている間に体を修復したり、成長促進に繋がるタンパク質やビタミンを多く含む魚、豆腐、野菜を摂るといいそうだ。

夜に糖質や脂質の多いものを食べると消化に時間がかかり、眠りが浅くなってしまう。また、翌朝に起きても空腹になりづらく、朝食欠食につながって負のループに陥りやすいことから、「習い事の後は軽めの食事を心がけるべき」と塚本氏は語った。

こうしたなかで、谷田氏は「習い事のパフォーマンスを上げるために、『クノールすうぷもっちー』ではお餅と卵スープの組み合わせで、しっかりと食べた感じはありながらもカロリーが低くて腹持ちがよく、すぐにエネルギーになるのが特徴になっている」と製品の良さをアピールした。

笹川氏は“すうぷもっちー”というネーミングに対して、「どのような背景で製品名が決まったのか」と谷田氏に質問を投げかけた。

すると谷田氏は「正直に言って議論はあったが、ありそうでなかった製品だからこそ、お餅とスープが入っているのが伝わるネーミングを意識した」と回答を寄せた。

「お湯を注ぐ」のではなく「電子レンジで温める」調理を実演

セッションの後半では、谷田氏が「クノール すうぷもっちー」を調理する様子を実演した。今回の製品は「お湯を注ぐ」のではなく「電子レンジで温める」のがポイントとなっており、調理に火もお湯も使わないからこそ、子ども一人でも安全に作ることが可能になっている。

笹川氏自身も「『クノール すうぷもっちー』はストックがしやすく、ちょっと小腹が減った時に食べるのにちょうどいい。さらに、トッピングで食材を加えれば、満足度がさらに高まる」と製品に満足している様子を語った。

最後に登壇者一人ずつからのメッセージで、セッションを締め括った。

「既製品と聞くとネガティブな印象があったり、罪悪感を抱いてしまいがちだが、製造の過程やこだわりなど、今日のお話を伺って印象が大きく変わった。製品を上手く取り入れることで、食事の負担を抱えるママたちの肩の荷を下ろせるのではと感じたので、子育て世代にぜひおすすめしたい」(塚本氏)

「毎日働くなかで、忙しさのあまり夜ご飯の準備ができずに残り物を出してしまい、罪悪感を感じることがよくある。そんななかで、温かい1食がすぐに用意できるという安心感から、『クノール すうぷもっちー』は本当にママの強い味方だと感じいて、これからも常にストックしておこうと思っている」(笹川氏)

「先日、味の素さんの工場に伺った際、まるで“大きな給食室”のような印象を受けた。各家庭でのキッチンでの調理を味の素がサポートし、ママたちの負担を軽くしてくれているのが伝わってきた。また、ちょうど今は受験シーズンでもあり、ゲン担ぎにもなるのでこれからの季節にぜひ取り入れてほしい」(羽城氏)

「今回は新しい食の選択肢を見つけることから始め、子持ちのファミリー層をターゲットにした製品開発を進めてきた。ママたちの悩みを少しでも軽くして負担を軽減するべく、手軽で簡単に調理できるようにしたこと。そこにひと手間を加えることで、ママたちの罪悪感を減らす手助けになれたらと思っている」(谷田氏)

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