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人形師・安本亀八作の肖像彫刻6点を名張市指定文化財に 市教委

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名張市指定文化財に指定された安本亀八作の肖像彫刻6点(市提供写真)

 三重県名張市教育委員会は11月8日、幕末から明治にかけて活躍した熊本出身の人形師、初代・安本亀八(1826‐1900)作の肖像彫刻6点を市指定文化財(彫刻)に指定したと発表した。市文化財調査会の答申を受けたもので、指定は6日付。

 市教委によると、亀八は1860(万延元)年ごろから数年間、名張に滞在。この間に作られた市内にある肖像彫刻のうち▼木造小野三左衛門坐像(高さ21・4センチ、西方寺所蔵)▼木造泰山法印坐像(同33・5センチ、極楽寺所蔵)▼木造岡村甚六坐像(同24・8センチ、個人蔵)▼木造角田半兵衛坐像(同34・6センチ、同)▼木造角田みか坐像(同29・3センチ、同)▼木造角田富之坐像(同14・4センチ、同)を指定した。

 市教委文化生涯学習室の担当者は「市内にこれだけ多くの作例があることは、歴史的意義が大きい」としている。

 亀八の作品は、1863(文久3)年の天誅組の乱を描いた「和州騒動の図」が1958年に市指定文化財になっている。

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