「有権者は『間違ってるだろ!』と怒らなきゃ!」 森永氏が新たな増税案に疑問を呈す
11月27日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、税制調査会で防衛力強化の財源を確保するための増税が検討されているというニュースについて意見を交わした。
自民党の税制調査会で「年収103万円の壁」の引き上げをどうするか議論される一方で、防衛力強化の財源とするための増減も検討されている。政府は所得・法人・たばこの3税を複数年かけて引き上げ、2027年度にあわせて1兆円強を確保する方針で、増税をいつから始め、どう引き上げるかが課題となるとしている。
寺島尚正アナ「森永さん、これについていかがでしょう?」
森永康平「これ、本当に不思議なのが、増税の話になるとめちゃくちゃ反対意見が出ずに、スムーズにどんどん進んでいくじゃないですか。『何なの?その違いは』っていう(笑)」
寺島「もう『これだったらいつから始めて』とかね、『どう引き上げる?』みたいな。嬉しそうな感じですよねえ(笑)」
森永「逆に『減税する時の様に、こっちも色んな意見を出すべきじゃないの?』って思いますよ。『増税するにしてもこうした方がいいんじゃないか』とかね。減税だったら住民税の分離案みたいなのが出てくるわけですが、何故か増税だとめちゃくちゃスムーズに『行っときますか!』みたいになるんで(笑)。『そのダブルスタンダードは何なんですか?』って話ですよね」
寺島「細かい理由はわからなくとも、おそらく有権者は感じてると思うんですよねえ」
森永「感じなきゃダメだし、感じないんだったら、そりゃ国民が悪いわと思いますよ。『おかしいでしょう?』と」
寺島「気付いてね、『間違ってるだろ!』っていわなきゃ! それわからなかったら『シメシメ』みたいですもんね」
森永「『年収103万円の壁』の話だって、来月の中旬までにまとめなきゃいけない話ですけど、アイデアを出しまくって迷走させることで時間切れを狙っているかも知れないし」
寺島「だから森永さんみたいにズバッと意見をいわないとダメですよね!」
森永「最近『103万円の壁』に関して色んなところでいってるんですけど、やっぱり皆さんのリアクションはいいですよね。『もっといってくれ』という感じの意見をいただくことが多いですよね」
寺島「やっぱり178万円にすべきなわけですね?」
森永「すべきというか、最低限ですよね。だって30年前から最低賃金が上がってて、それと同じだけ上げましょうっていうだけに過ぎないんで」
寺島「1995年からですもんね。そこから計算して行くと」
森永「大した話じゃないっていうか、やってて当たり前だろっていう話で。むしろその上を狙っていく議論の中でバチバチするならまだわかりますけど、178万円すら引き下げようというムーブをするっていうのが謎ですね」