【 すっぱすぎない酢のおかず 目からウロコ!ちょい足しでおいしくなる「かくし酢」づかい 】さばの塩焼き
「かくし酢」ってご存じですか? 酢には、酸味をつけるだけではない使い方もあるのです。感じないくらいの少量でも料理をおいしくする秘密、使い方をご紹介します。
焼き魚は、焼く前と仕上げのダブルづかいでさっぱりと。皮だけに粉をまぶすと、パリッと焼けて皮がはがれにくくなります。
【レシピ】さばの塩焼き
1 さばの皮に十文字の切り込みを入れ、塩小さじ1/2を両面にふって5~6分間おく。
2 ピーマンはヘタと種を取って輪切りにし、熱湯で20秒間ほどゆでる。ラディッシュは食べやすく切る。
3 さばの水けを拭き、酢小さじ2を両面にふり、小麦粉小さじ2を皮にまぶしつける。フライパンに油小さじ2を中火で熱し、さばの身を下にして入れる。2分間ほど焼いたら返して皮側もこんがりと焼き、酢小さじ1をふる。汁けがとんだら火を止め、器に盛り、2を添える。
[1人分270kcal 調理時間15分(さばに塩をふっておく時間は除く)]
【教えてくれた人】山脇りこ(やまわき・りこ)
料理研究家。東京都内で料理教室を主宰。長崎県の旅館に生まれ、四季折々の料理に触れながら育つ。素材の持ち味を生かすセンスが抜群。酢の使い方も絶妙で、ふだんからやっていたという「かくし酢」づかいを教えてもらいました。
撮影・川上朋子
スタイリング・久保田朋子
取材&文・岡村理恵
NHKテキスト『きょうの料理ビギナーズ』2024年7月号より抜粋