視覚で伝える災害時用バンダナ!情報格差を埋めるアイテム【白井市】
白井市の手話サークルの会員たちが中心となって、聞こえない人の支援のための災害時用バンダナの導入を進めています。
バンダナで聞こえない障害を見える化
白井市のイベントなどで、ピンクと紫のバンダナを着用している人々がいます。
バンダナには、「手話ができます」「耳が聞こえません」「筆談できます」という文字と共にイラストが描かれ、聞こえる人にも、聞こえない人にも、何を表しているのか、一目で分かります。
白井市聴覚障害者協会、手話サークル「梨の実」、手ことばの会ひまわりの三つの団体は、この災害時用バンダナの導入を進めています。
昨年行われたイベント「まちサポひろば2023」や、サークル活動の工場見学で着用。
今後も積極的に利用する予定です。
災害時の情報格差を埋めるアイテム
現在、白井市の三つの団体と(一社)全国手話通訳問題研究会千葉県支部(通称:ちば通研)白井班は、聞こえない人をサポートするための防災委員会を立ち上げており、バンダナの活用が決定しています。
災害時の避難指示や物資配布などは、音声案内が多くを占めるため、情報格差を減らすことが目的です。
この災害時用バンダナは、墨田区聴覚障害者協会と手話サークル「すみだ」が、聞こえない人を支援するために製作しました。
サイズは、大判と普通判の2種類。
普通判には「手話ができます」「耳が聞こえません」「筆談できます」の3種類の表記があり、大判には「手話ができます」「耳が聞こえません」の2種類の表記があります。
希望する団体に販売しており、全国に広がっています。
バンダナの色がピンクと紫なのは、災害現場で多く使われている黄色や赤に埋没せず、目立つため。
この色が「聞こえない人」に関わる目印となることが大事だと言います。
聴覚障害は情報障害 バンダナで気づきを
白井市聴覚障害者協会の会長は、「聴覚障害は他者から見えない障害です。聞こえないことにより、情報が入らない情報障害でもあります。バンダナを着けている私を見つけたら、手話ができなくても、見える位置に立って、声をかけてください。筆談や、身振り、口の動きの読みとりでコミュニケーションをとることができます」と言い、このバンダナによって、多くの人の気づきや、理解を深めるきっかけになればと期待しています。
※災害時用バンダナに関する問い合わせ
メール/sumida.deaf@gmail.com
墨田区聴覚障害者協会