ゲートバーやロック板がない駐車場が増えている!?
今日は駐車場の話題です。
ゲートバーやロック板がない駐車場 仕組みは
コインパーキングや商業施設などで、これまで出入り口にあるのが一般的だった「ゲートバー」や車止めの「ロック板」がない駐車場が今、増えているんです。どんなものなのか「スマートパーク」という仕組みを開発したピットデザイン株式会社 会長 池末浩規さんのお話です。
ピットデザイン株式会社 会長 池末浩規さん
入り口と出口で駐車を管理して「間、どこでも停めていいですよ」っていう割と大きな駐車場を管理する種類のものと、割と小さいところで、1個1個に番号がついていて、典型的には「3番車室に停めました」といって精算をするタイプのもの、この2つがあります。どちらについてもゲートなし、ロック板なしというのが広がっています。やはり運転がそんなに得意じゃない方は、ゲートの前に近づけたり、駐車券を取るってとても嫌なんですね。そういう不便を解決するためには、どういうものがあるかということを研究した結果、カメラでナンバーを撮って、ナンバープレートで精算していただくという、これが一番便利だと、頑張って開発しました。一番大きいのは、出口で止めないので、場内の渋滞が無くなります。せっかくお店の中で気持ちよく過ごして、その後に出口で1時間、みたいなことが無くなるということが、大変高く評価されています。
基本的には、入庫、車を停める際に、駐車場に設置したカメラでナンバープレートを記録することで、停めた時間を管理して、帰りに車に乗る前に、利用者がナンバープレートの4桁の数字を精算機で入力すると精算できるという仕組みになっています。
駐車券も必要ないので、出入り口で券を取ったり入れたりする必要もありません。また、災害時などの緊急の際にも、ゲートバーやロック板がないことで、自由に素早く車で出入りできるのもメリットだそうです。
ゲートバーやロック板がない駐車場 見たことありますか?
ではみなさんは、ゲートバーやロック板がない駐車場を見たことがあるか、街で聞いてみました。
「あります。近くの買い物行くところとか全部それになっていると思いました。駐車券を保管しとかなきゃいけないとかもないので個人的には楽だと思います。」
「何もないのありますね。時々びっくりします、どうするんだろうと思いますね。どっかで見かけました。『何もありません』って書いてありました。すごいなと思いましたよ、最近のってすごいなって。」
「ありますね。駅周辺にもそういうのもいくつかありますので。都会は結構混むから、それがあったほうがスムーズに流れますからね。」
「使ったことありますよ。最初噂になるから『あそこ、そうなったみたいよ』とかお友達の間で。『うそ!?』という感じで。新しくできたビルの駐車場がそうなっていたり、そうじゃなかったのがそれに変わったりしているから増えているなとは思いますよ。券を、出るとき最後乗りながら入れたりするのが、いつも上手いこと寄せられないとドキドキするから、楽だなと思いましたよ。」
コインパーキングでも、商業施設やスーパーの駐車場などでもよく見かける、使ったことがある人が多かったです。中には「流れを把握するまでは、あるはずのゲートバーやロック板がないことで、どこでどのように精算するのか分からなかったけれど、慣れたら楽だった」という声もありました。
料金の未払い、料金の踏み倒しの恐れは
ただ、ゲートバーやロック板がないとなると、料金を払わずに出ていってしまう、料金の踏み倒しなどはないのか、少し心配になりますが、実際はどうなのか、再びピットデザイン株式会社 池末浩規さんに伺いました。
ピットデザイン株式会社 池末浩規さん
ナンバーを撮っていることが多分大きいと思うんですけれども、料金踏み倒し、未払いは他の方式に比べて実は少ないです。特に我々のスマートパークにおいては0.2%以下。ちなみに従来の方式、ゲートで言うと0.7から0.8%くらい。ロック板のタイプでも0.5%くらいの人が踏み倒すというデータもあって、それと比べても実は低いです。もちろん我々、性善説にたっている。ただ、性善説と言っても、ただやみくもに信じているわけじゃないです。お金を払わなかったものは全部記録をしていますので、悪質な踏み倒しをされる方はきちんと追いかけていますので、お金を払わない人がいなくなるということかと思っています。逆に言うと、そういう対処をしないと、性善説というのが空回りする可能性もあるということは、我々としてもよく考えていかないといけないことではあります。
意外ですが、ピットデザインではゲートバーやロック板が無いタイプの方が未払いは少ないそう。カメラでナンバープレートを撮影していることで名前や住所までわかるので、悪質な未払いは追いかけることができるということです。
(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』取材・レポート:西村志野)