椅子に座ったままできる「チェアヨガ」で体すっきり!ヨガインストラクターが教えるおすすめ6ポーズ
こんにちは。
インテリアアドバイザーのアダチツヨシです。
今回は、インテリアをコーディネート以外の視点から楽しむ方法のお話しです。
よく座る日本人にピッタリな健康法!
いきなりですが、日本人の平日に座っている時間って、海外の人よりも平均して2時間も長いんだそうです。(※2011年シドニー大学調べ)
よく言われる、“働き過ぎな日本人”を象徴しているのか?それとも、くつろぐために座る時間が長いのか?
それはさておき、いずれにしても私たちにとって、“座る”が身近な動作であることは間違いありません。
椅子に長く座っていると、肩こりや足のむくみなど疲労感を感じることがありますよね。長時間座る場合、「30分おきにストレッチをしたら良い」などよく耳にしますが、せっかく椅子がそこにあるのであれば、その椅子を使って健康になることができたら、良いと思いませんか?
例えばデスクワークをしながら、椅子に座ったままで健康になれる。
そんな、“ながら健康”を取り入れてみると、あなたの暮らしや仕事がちょっと豊かになるかもしれません。
今回は健康のプロから、椅子を使って簡単にできる“ながら健康”を学びます。
チェアヨガインストラクターのご紹介
笹﨑 布優(ササザキ フユ)さん
整体師/チェアヨガインストラクター
鳥取県境港市を拠点に、心と身体がほぐれる整体、椅子に座ってできるヨガ、顔が整う小顔コルギなどを、出張、オンライン、イベント中心に活動している。「心と身体が元気な人がもっとたくさんになって欲しい。」という想いのもと、「元気」、「健康」の本質を伝えている。
椅子を使った「チェアヨガ」の基本
「チェアヨガ」とは、椅子に座ったままでできる簡単な健康法です。もちろん、「ヨガ」がポイント。「ストレッチ」との違いは、呼吸を意識しながら身体をゆっくり動かすことで、感情のコントロールも目的としている点です。
ポーズの基本ポイント
ポーズの基本として、まずは次のポイントを押さえます。
①足を腰幅に広げ、膝の下にかかとが来るように意識して座ります。
②足の裏は地面にペタッとしっかりつけます。
③背もたれには寄りかからず、顎を引いて背筋はまっすぐに伸ばします。
(頭のてっぺんが天井から吊られているような意識で。)
手は腿の上に置きます。
忘れてはいけないのが、呼吸の仕方。実はここが重要なポイントです。
「鼻から吐いて鼻から吸う」が基本。吐いてから吸うことを繰り返します。
息を吸うときはゆっくりと両肩を軽く上げるように、吐くと同時に楽に肩の力を抜きます。
実践編!6つのポーズを紹介
いよいよ実際に、チェアヨガのポーズにチャレンジしてみましょう!
それぞれにポーズの手軽さを示す「レベル」(※筆者の体験をもとに5段階で評価)と、主な効果も合わせて参考にしてみてください。
まずは先ほどご紹介した基本姿勢を整えてからスタート!
〈1〉キャット&カウのポーズ
レベル:★
効果:リラックス効果、集中力UP、腰痛・背中の凝り・肩凝りの改善、内臓機能の活性化など
①まず、首を長く伸ばすように座ります。(耳と肩の距離を取るような意識)
②息を吐きながら背中を丸めます。
③息を吸って、ゆっくりと背中を反らせます。
④「丸める」「反らせる」を繰り返します。
(ポイント:背骨を意識してみて)
筆者の感想:
実際にやってみて、もっとも手軽だと感じました。ただ、その手軽さとは裏腹に、効果は目から鱗。背筋が伸びる感じが気持ち良い!日常的に気軽に取り入れることができそうです。
〈2〉ガス抜きのポーズ
レベル:★
効果:リラックス効果、内臓機能の活性化、疲労回復効果
①椅子に深く座り、両足を座面に乗せます。両手で優しく膝を抱えます。
②息を吸って背中を伸ばし、吐きながら両膝を自分に引き寄せます。
(ポイント:腹部を意識しながら、吐く息は丁寧に)
筆者の感想:
こちらのポーズも、姿勢は手軽。「ただの体育座り?」いえ、息を吐きながらぐーっと膝を引き寄せることで、心地よい自然な伸びを感じます。少し椅子の大きさを選ぶでしょうか。
〈3〉枝のポーズ
レベル:★★
効果:姿勢改善、骨盤調整効果、集中力UP、腹筋群の体幹強化など
①椅子の座枠を掴みます。
②息を吸いながら背中を伸ばし、吐いて左膝を伸ばします。
このとき、つま先は天井を向けます。そして、お尻(骨盤)が後傾しないよう意識します。
(ポイント:ふくらはぎや腿裏の伸びを感じること)
③同じ動作を左右足を変えて繰り返します。
筆者の感想:
簡単そうに見えて、やってみると意外とキツかったりするこのポーズ。長時間足を上げているとあちこちプルプルして来ちゃいますが、無理せず継続させましょう。座枠はしっかりと掴んでくださいね。
〈4〉立ち木のポーズ
レベル:★★★
効果:肩凝りの改善、集中力UP、バランス感覚UPなど
①右膝を曲げ、右足首を左腿に置きます。息を吐いて足裏と座骨(お尻の両下側にある出っ張った骨)を安定させます。
②両手を合わせ、息を吸いながらゆっくりと上げます。(手は下から前方を通るようにして上げいきます)
③目線は指先へ。(首が辛い場合は目線を正面へ向けてもOK)
④呼吸に合わせて腕を下ろします。左右の足を組み替えて同じ動作を繰り返します。
筆者の感想:
ようやくヨガっぽく(?)なってきました。肩凝り改善やバランス感覚に効果の見込まれるポーズですが、腿周りもしっかりと伸びて、個人的にはとっても気持ちよかった。周りに人がいるオフィスなどでは難しいかもしれないですが、比較的手軽なポーズで、集中力が上がりそうです。
〈5〉鷲(ワシ)のポーズ
レベル:★★★★
効果:背中・肩凝りの改善、血行促進、集中力UP
①右足を上にして組みます。次に、左腕が上になるように腕を絡ませ、手のひら同士を合わせます。
このとき、手の甲同士を合わせるかたちでも問題ありません。
「ちょっときついな・・・」という方は、下のハグのようなポーズでも大丈夫です。
②息を吸って背中を伸ばし、息を吐きながら前屈します。
(ポイント:座骨で座面を押しながら背中を伸ばす)
③ゆっくりと呼吸をしながら戻し、反対側も繰り返します。
筆者の感想:
さて、レベルが上がってきました。もともと身体のとても硬い私はちょっと苦戦したポーズ。実際にやってみると、肩、背中が確かに伸びる感覚があり、とても気持ちが良い。椅子の周囲にスペースがある場合は、ぜひ試してみてください。
〈6〉鷺(サギ)のポーズ
レベル:★★★★★(MAX)
効果:血流促進、内臓機能活性化、足のむくみ解消、骨盤調整効果など
①左膝を曲げ、足裏を両手で掴みます。
②息を吸って背中を伸ばし、息を吐いてかかとを押し出すように左膝を伸ばします。
(※無理に膝を伸ばさないように注意)
難しい方は、下の形でもOK。膝を曲げ、脛を床と平行にしたままで行います。息を吐くのに合わせて足裏で手のひらを押し、膝を自分に近づけます。
筆者の感想:
私の体験ではレベルMAXだったこのポーズ。特に、足を斜め上に伸ばす体勢は断念。軽々と足が上がる先生を羨ましがりながら、私は膝を曲げた状態で何とか挑戦しました。ただ、その分効き目はありそうなので、できる方はぜひチャレンジを。
まとめ
この記事を読んでくださっている方も、まさに今椅子に座っていらっしゃるかもしれませんね。少し作業や集中の手を緩め、身体を動かしてみませんか?「チェアヨガ」は、なかなか思い切っての運動をする時間や余裕がないとき、また面倒なく手軽に身体を動かしたいとき、身近にあるものを使ってできる“ながら健康法”です。少し身体を動かすことで、集中力のアップにも繋がります。
そして、チェアヨガを実際に体験できるイベントも企画しています。今回、チェアヨガを教えてくれた笹﨑さんと一緒に、チェアヨガ体験や椅子との相性診断など、平日の午後をのんびりとコーヒーとともに楽しむワークショップです。
どうぞお気軽にご参加ください。
チェアヨガのお話は〈後編〉へと続きます。後編では、インテリアコーディネーター×チェアヨガインストラクターの視点で見る「椅子別おすすめポーズ」を導き出します。どうぞお楽しみに。
日常の暮らしに関するお悩み事など、些細なことでもインテリアコーディネーターへお気軽にご相談を。
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取材協力:
整体師/チェアヨガインストラクター 笹﨑布優さん
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