「渋い時でもアタリが欲しい!」キス釣りで潮が動かないときに試したいテクニック6選
初心者でも手軽に楽しめ、釣果を得やすい釣りの代表格として人気が高いキス釣り。ところが実際に釣り場に来てみると潮が動かず、全くアタリが無い……そんな経験はないだろうか。今回は、潮が動かずアタリが出ない場合に試したい、キス釣りにおけるちょっとしたテクニックを紹介しよう。
キス釣りにおける潮の重要性
まずはキス釣りにおける「潮」に注目してみていく。
上げ潮が良い
著者は先日、キスと潮についての関係性を考察した記事を書いた。
この記事にも記したのだが、基本的にキスは上げ潮時が良いとされ、潮止まり直前・潮が動き始める際に時合が訪れる魚だ。
とはいえ、下げ潮時も全く釣れないという事はなく、重要なのはきちんと潮が動いているかどうかだ。逆に言えば潮が動いていない状況ならば、例え「お手軽」なキスであっても釣果を得るのが難しくなる、ということだ。
潮汐表を鵜呑みにしない
潮汐表を見ると、「6:30」に干潮、「13:30」に満潮となっていても、実際の釣り場では8:00に潮が止まっている……なんて事もある。
これは釣り場の造りや潮位変動とも深い関係があるので、実際にその釣り場で見てみるまでは判らない事も多いのだ。だからこそ、潮が動かない際のテクニックを身に着けておく必要があると著者は考えている。
キス釣りのポイントを考える
ではここから、ポイントに入釣した後でも出来る事を考えてみよう。
1. 釣り座を変える
例えば堤防の先端回りで釣っていたのなら、内向き・外向きや堤防のカーブ付近に移動してみると、思わぬ釣果が出ることがある。
勿論堤防の先端回りが一級ポイントであることは紛れもない事実だが、状況によってはもっと釣れる場所があるかもしれないのだ。先入観にとらわれることなく、様々な場所からキャストしてみよう。
2. とにかく歩く
広大なサーフで釣っている場合、潮が止まっている場合でもキスが溜まる場所がある。とにかく歩き回ってあちこちキャストしてみるのが良いだろう。キスは足で釣れと言われるように、群れを自ら探しにいくイメージだ。
3. 河口を狙う
潮周りが悪い、もしくは潮止まり前後に当たってしまう事が釣行前に判っているのであれば、最初から流れがある場所、即ち河口に行くのも1つの手だ。勿論潮の影響が無いわけではないが、川からの流れがあるため、全く流れが無い場所に比べて釣果を得やすい。
釣り方を考える
次に、実際の釣り方において行えるテクニックもみていこう。
4. 仕掛けとエサを工夫
潮が止まっている時は、併せて食いが渋くなる事が多い。こういった時は針サイズをワンランク落として食い込みを良くしてみたり、餌を大きく付けることでアピールしてみると良い。
ハリスを細い物に変更するのも良いだろう。著者は小針細仕掛けに変えた後、活きの良いイシゴカイを1匹掛けにするのだが、この際チモトを超えてたくし上げることで身切れを防ぐようにしてから遠投している。
5. 誘いを変えてみる
キャストしてただ引っ張るだけ……という動作に加えて、小刻みにチョンチョンと竿先を動かす、フワっと持ち上げてみる……といった誘いを追加してみよう。
要は「ココに餌がある」というのを、遠くにいるキスにアピールするのだ。特に、砂底でオモリを叩くようにし、砂煙を上げるのは効果が高い。
6. 投点をずらす
投げる方角を変えてみる、遠投してみる、逆に近場を丹念に探る……といった工夫で、結果が変わる事もある。足元に障害物がないポイントなら、足元から僅か5m程の場所で食ってきた、はたまた波打ち際で飛び付いてきた……なんてこともある魚だ。海底が砂地である以上、どこでもチャンスがあると考えておこう。
潮が動かない時こそ腕が試される
ベストシーズンの上げ潮時に、キスの実績が高い場所に釣行すれば、ほぼ必ずと言って良いほど釣果を得られるのがキス釣りの良い所だ。反面、シーズン序盤であったり、潮周りの悪い日・時間帯に当たると、多くの人が手をこまねいてしまう。
そんな折に、今回紹介した6つのテクニックを頭の片隅に置いておけば、厳しい時間帯であっても釣果を伸ばす事が可能だ。周りに差をつけるテクニックとして、是非実践してみてほしい。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>