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泉区次年度事業案 引っ越し案内書 多言語化 外国人が多い特性踏まえ

タウンニュース

外国人が多く住むいちょう団地

泉区は2025年度の自主企画事業に、引っ越し手続き案内資料の多言語化を進める案を示している。外国人が比較的多く住む区の特性を踏まえた新たな取り組み。

いちょう団地など、市内有数の外国人コミュニティを有する泉区。2023年度、区への外国人住民異動届出は707件だった。2024年7月時点の外国人総数は2670人で、中国772人、ベトナム697人、フィリピン192人、韓国153人、タイ56人を数える。

文字も大きくなる

区によると、年度初めや夏休み前に引っ越しをしてくる外国人が多い印象があるという。住民異動届出の際、窓口で渡す案内資料は、A4サイズ両面で「市外から泉区」「市内の他区から泉区」「泉区内」「泉区から市外」の4種類があり、区役所で行う各手続などが記載されている。しかし、日本語版しかなく、文字も小さい。

今回作成が計画されている新しい案内資料は、A3サイズ両面に拡大。日本語、英語、ベトナム語、中国語、タイ語を用意し、1万3500枚を印刷する予定。今年7月からの配布を見込み、区のホームページにも掲示する意向という。

戸籍課職員は「住みやすい泉区を目指している。必要な各課の手続きを、簡単に理解できるよう工夫していきたい。高齢者に読みやすくするため、文字も大きくする考え」と説明する。

共存が進む

泉区と大和市にまたがるいちょう団地は、1971年に完成。半世紀以上の歴史を持つ。現在泉区側で自治会に加入しているのは1738世帯で、その内外国人加入世帯は約400。ベトナム人が一番多く、中国人、カンボジア人が続く(24年4月時点)。

団地近くにある、上飯田地区センターの倉山仁志館長は「当地区センターのイベントに外国人の方が来られることもある。新しい文化が形成されている」と語る。

いちょう団地連合自治会の八木幸雄会長は「1980年代から団地に外国人の移住が増えてきた印象がある。当初は日本の生活にご苦労された外国人の方もいたと思う。長い年月をかけ、日本人との共存がうまく進んでいっている」とし、「今回の区の取り組みが形になったら、ありがたい」と話した。

新年度事業の予算案は、3月の市会で決定される。

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