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愛川舜寿会 福祉サービス大賞受賞 共生拠点施設の運営評価

タウンニュース

施設関係者らと馬場理事長(写真右)

福祉業界の先進的な取り組みを表彰する「かながわ福祉サービス大賞」の事例発表会がこのほど、横浜市内で開かれ、愛川町の社会福祉法人愛川舜寿会(馬場拓也理事長)が大賞を受賞した。同法人が運営する施設での「地域共生」をキーワードにした取り組みが高く評価された。

同賞は、地域共生社会の推進に向けて福祉関連団体などによる実践事例を共有しようと、公益社団法人かながわ福祉サービス振興会が主催。12回目となる今年は「三方良し」のテーマに28の事業所から応募があり、一次選考を通過した8者が発表に臨んだ。

国内外から注目

特別養護老人ホームや保育所を運営する愛川舜寿会は2022年、閉店した町内のスーパー跡地にコミュニティー拠点「春日台センターセンター」を開設。介護や障害者の就労支援、放課後等デイサービス、子ども向けの寺子屋などの事業を展開している。

少子高齢化の進行や外国籍住民の増加といった町の現状を踏まえ、福祉の視点から地域の課題解決にアプローチする複合的な取り組みが注目を集め、福祉や教育、町づくりなどの関係者が国内外から視察に訪れ、これまでに延べ1万人ほどを受け入れているという。

世代や垣根越え

センター内のコインランドリーとコロッケ店は就労支援施設としての機能が備わり、20人ほどの障害者が働く。寺子屋の利用者には外国籍の子どもも多く、不登校がちな子どもの居場所にもなっているという。

2階建ての施設ではグループホームや小規模多機能型居宅介護、放課後等デイサービスなどの福祉事業を展開。それぞれの空間が開放的につながることで、子どもから高齢者、障害者が「一つ屋根の下」で過ごせる一体的な建物デザインも目を引く。

愛川舜寿会の馬場拓也理事長は「様々な制度や農村型コミュニティーからこぼれ落ちた人たちと、積極的に関係性を作っていくことがこの町には求められている」と施設運営の意義を語る。少子化という課題と向き合う中で、「子どもたちのために何ができるかを考えることも、大人たちの役割。この施設が子どもにとってもう一つの学校のような存在になってくれたらうれしい」と話した。

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